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2018.10.27

タスマニア旅行記4日目その1

2018年5月1日(火曜日)


 3時くらいに1回目が覚めたものの、6時にセットした目覚まし時計を5分くらい鳴らしっぱなしにしてやっと起き出すことができた。
 体中がバキバキいっていて、歩くのにも我ながらギクシャクしている気がする。
 お部屋にあったレモングリーンティを試しに淹れてみたら、悪くないお味だった。熱いお茶が美味しい。お部屋にお茶セットがあるっていいなぁと思う。


 昨日、風に吹かれ続けて歩いたせいか目が痛かったので、サングラスを荷物から取り出した。今日は山に登るし、多分、写真を撮っている体力的な余裕はないだろうから、サングラスをしていてもいいだろうと思う。
 窓から外を覗いてみると、今日は朝焼けはしていないようだ。ちょっと残念である。


パンケーキフルーツ 7時に朝食をいただいた。
 この景色が見える窓際の席を選ぶ。我ながら優雅である。
 その優雅な気分に合わせ、今日の朝食は、バナナとチアシードのスムージー、パンケーキ(レザーウッドのハチミツやジャム添え)、フルーツにヨーグルトと蜂蜜をかけ、カフェオレといただいた。
 一応、これで控えめにしたつもりである。


 朝食後、身支度をして出発である。
 自分の体力のなさは判っているので、極力荷物を減らす。
 長袖のスポーツシャツにスコーロン素材のシャツを重ね、ダウンをリュックに入れてレインウエアを着込む。スポーツタイツの上に薄く綿の入ったパンツを履いてゲイターを付け、レインパンツはリュックにしまう。
 我ながら、装備は完全だ。


オーバーランドトラック出発点 Kさんの車で8時半に出発し、9時過ぎにロニークリークに到着した。
 ここは全長80kmのオーバーランドトラックの出発点でもあって、大きな荷物を背負ったお兄さん達が何人か歩き出して行った。私たちは、トラックの途中にあるマリオン展望台を目指す。
 スタートポイントで記念撮影をし、特に私はストレッチをして、9時15分、出発である。
 今日はこんなに青空が広がっているのに、明日以降、雪の予報が出ているらしい。驚きである。そして、ラッキーだ。


橋を渡る ゆっくりゆっくり歩き始める。
 どう考えてもこのメンバーの中で私が一番体力がないので許されるだろう&そうすべきだろうと、先頭を歩くKさんのすぐ後ろに付いて歩く。集団で歩くときは、この位置が一番、体力を消耗しない。
 最初に歩くのは平らな場所だ。
 ほとんど水は見えないながら川が流れていて、川沿いにはパンダニの木が育っている。昨日も思ったとおり、ナウシカの世界みたいだ。


 ロニークリークの駐車場の標高が819m(私のカメラ調べ)で、マリオン展望台の標高が1142m(同じく、私のカメラ調べ)で、300mくらいの標高差だ。それでも、とにかく階段部分がきつかったのを覚えている。
 階段を超えてしまえば、確かに鎖のある岩場っぽいところもそれほど大変だとは思わなかった。
 いずれにしても、体力のない私には「登り」というだけで結構きつくて、ほとんど写真もメモも残していない。


滝山道 左が歩き始めて25分くらいたった辺りの山道である。まだKさんのすぐ後ろの位置をキープしている。
 右は、歩き始めて30分くらいのところにあった滝である。確か、この滝を眺めるためのちょっとしたデッキがあって、マイナスイオンを浴びつつ少し涼んだような気がする。
 歩き始めると暑いし、ちょっと風に吹かれるとすぐに寒くなるし、なかなか服装の調節が難しい。


ナンキョクブナの黄葉ナンキョクブナの黄葉


 さらに10分くらい歩いた辺りから、ナンキョクブナの黄葉が見え始めた。
 少し元気になる。
 Kさんが嬉しそうに写真を撮りまくっているのが何だか可笑しい。そして「在住の方がこんなに撮ってるなら!」と自分も写真を撮りまくる。


クレーター湖とボート小屋クレーター湖とボート小屋 歩き始めて50分、10時過ぎにボート小屋に到着した。
 このボート小屋もウェインドルファーさんが建てたものである。この山道をボート遊びのために、ボートを運び、ボート小屋の材料を運ぶなんて、私にはとてもじゃないけれど考えられない。
 ここで小休止し、青空トイレも済ませた。マリオン展望台往復のコースにはトイレはない。
 ナンキョクブナの黄葉は終盤を迎えているようで、クレーター湖には枯れ葉が落ちている。水が澄んでいるから、それだけでも絵になる光景だ。


階段鎖場 10分ほど休憩して、10時15分くらいに再スタートを切った。
 この後、階段がとにかくきつかった記憶である。写真で見るとどうってことのない階段のように見えるのに、とにかく息が切れた。
 階段の部分は多分、5分とか長くても10分くらいで歩ききっていると思う。それでも、とにかく辛かったという記憶が残っている。
 階段よりも、鎖を使って岩場を登る方が断然楽しかったし楽だった。


クレイドルマウンテン ボート小屋から45分、11時にマリオン展望台に到着した。
 ダブ湖やリラ湖の眺めが絶景である。
 風がちょっと冷たく、それが却って気持ちいい。しかし、タンクトップ姿の女の子を見かけたときには、「それは寒いでしょう!」とツッコミたくなった。
 Kさん曰く「今日はおだやかな日和」で、確かに青空が広がり、クレイドルマウンテンもばっちり見えている。それでも、稜線を歩いているときは風で飛ばされそうになった。


 少し休憩して、「オマケ」として、バーンブラフを見に行くことになった。
 マリオン展望台から5分とか10分とか、それくらいオーバーランドトラックに沿って歩いて行くと、クレイドル山とバーンブラフ山を見渡せる場所がある。


 Kさん始め、ツアーメンバーの方々が口々に「登りたくなったでしょ。」とおっしゃり、もちろん私は「とんでもない!」「全く思いません!」とすげなく回答した。
 山登りをする方々ってどうしてみなさんこんなにタフなんでしょうと心の底から思う。
 私は、ちょっと立ち止まってはストレッチを繰り返していたにもかかわらず、すでに体中がバキバキいっているという体たらくだ。


クレイドル山とバーンブラフ山


 マリオン展望台に戻り、11時45分くらいに持ってきたランチバックでお昼ごはんにした。
 疲れ果てていたようでゴハンの写真も撮っていない。メニューは昨日と同じで、サンドイッチとりんごとチョコバーとお水である。
 これで風が強い日になると、とてもではないけれどマリオン展望台でお昼を食べるなんてことはできないらしい。 


 年配のご夫婦が写真を撮っていらして、Kさんがお話を伺ったところでは、ン十年前に新婚旅行でマリオン展望台まで登っていらっしゃり、記念に再び訪れたらしい。
 お元気かつ仲の良いご夫婦で何よりだ。
 そして、新婚旅行で撮った写真と同じ場所、同じポーズで再び写真を撮っているという。
 何故かみなさんに唆され、私まで同じポーズで写真を撮ってもらうことになった。
 (何のか、という疑問はあるものの)記念である。


下り階段赤い実 12時15分くらいに下山を開始した。
 下り坂は得意(?)なので、今度は最後尾をのんびりとろとろと歩く。登りであんなにきつかった階段も、下りなら楽々である。写真も撮りまくる。
 多分、教えてもらったと思われるけれどすっかり忘れている、お花が咲いていたり、赤い実がなっていたりする。


 この辺りには、ウォンバットも出没するそうで、糞があちこちに転がっている。
 ついでに、ハリモグラの出没する地域でもあるらしい。
 そう言われて、さらにキョロキョロと歩いたけれど、残念ながら、どちらとも出会うことはできなかった。


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