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2018.11.24

両崖山・天狗山 山歩き旅行記 その2

2018年11月16日(金曜日)


 11時前に昼食になったというのによっぽどお腹が空いていたらしく、お弁当の写真を撮り忘れた。
 かなりいい感じに美味しいお弁当だったので、撮っておかなかったのが悔やまれる。
 おにぎり2種(白米に梅干し、キノコ入り炊き込みごはん)、きんぴら、大学芋、ピーマンの肉詰め、ブロッコリーの炒め物、ミニトマト、ぎんなん、卵焼き、お新香というメニューである。
 水筒に入れて持ってきたお茶と一緒に美味しくいただいた。


紅葉 11時25分くらいまでお昼休憩を取り、広場から少し行ったところで青空トイレタイムとなる。
 このコースは、唯一、織姫神社にしかお手洗いがないところが惜しいと思う。
 温かいお茶を少しずつ飲んでいたためか、それほどお手洗いに行きたいという感じでもなかったし、1時間半後くらいにもう1回青空トイレに向いた(というのも変な言い方だけれど)場所があるというお話で、見送って紅葉の写真など撮っていた。


天狗山へ ここからは、天狗山に向けて1kmくらいを45分かけて歩いた。
 両崖山は登山道が広くて立ち止まる余裕もあったけれど、ここから先はほぼ一人が通るくらいの道幅しかないところが多かった。
 写真をほとんど撮っていないのはそのせいである。
 これまで歩いて来たコースと比べ、アップダウンを繰り返しながら歩く感じは変わらなかった。足下に石がごろごろしているのも同じである。


天狗山の山頂 天狗山の山頂少し手前に「天狗岩」という大きな岩があり、「巻き道」なんていう看板が出ていて驚いた。巻き道を利用せずに上って降りる人もいるということなんだろうか。
 ガイドさんの予告通り、45分で天狗山山頂(標高258m)に到着した。12時過ぎである。
 伐採跡の右側に見えているのが「大岩山」である。


 大岩山に続く稜線の左奥に、赤城山などが見えていたらしいけれど、山に詳しくない私にはどれが何やらさっぱり判らなかった。
 逆に南側には、視界が良ければスカイツリーや富士山も見ることができると地元の方が言っていらした。15日には見えていたらしい。この日はかなり気温が上がっていてもやってしまい、見ることができなかったのがちょっと残念である。


見晴らし台 天狗山山頂から40分くらい、登山道をちょっと外れて見晴らし台に行った。
 脇道を200mくらい行くと、行き止まりの先に大きな岩があって、ちょうど「見晴らし台」のようになっている。
 「富士見岩」という看板があったから、視界のいい日には富士山がこの方向に見えるのだと思う。


 「行き止まりになっているから(来る人も少ないし、人が来れば分かる)。」と、ここで2回目の青空トイレとなった。
 今が12時50分くらい、織姫神社に戻るのが14時過ぎの予定という案内を聞き、今回も見送る。青空トイレになるだろうと思って、トイレットペーパー等の準備はしてあったものの、無理に行くこともないかなぁと思う。
 ここからは、(正確には天狗山山頂以降は)結構みんな黙々と歩いていた、ような気がする。
 道は細いし、足下は不確かだし、割とアップダウンはあるし、余裕綽々と歩くという感じではない。


 石ころに足を滑らせたり、ガイドさんが添乗員さんに「手を使って岩を登るところがあるので、前に来てください。」と声をかけるような場所があったりして、後半の方がキツかったと思う。
 特に足下が滑るのが怖い。
 体力のない私は、基本的に「下ると、その分、次は登らないといけないんだよなぁ。」と思うことが常であるにも関わらず、今回は「登ると、その分、足下に気を遣いつつ下らないといけないんだよなぁ。」と思ったくらいだ。
 こんなことを思ったのは生まれて初めてである。


天狗の牙 13時10分くらいに、「天狗の牙」と札の付いた岩の横を通過した。
 「牙の割にとがっていないね。」「天狗の牙以外の部分はどこにあるんだろう、」等々と言い合う。
 こんなおしゃべりが出たくらいだから、この辺りでは道も少し緩やかになっていたのだと思う。下から上がってきたというおじいさんとすれ違ったときにも、ツアーメンバーの方々は口々に「ここを上がってくるのは大変だわ。」とおっしゃっていた。


 「雨が降るなら、最初から降っていた方がいいなぁ。」と言うと、ツアーメンバーの方からやっぱり口々に「少しでも雨が降らない中を歩けた方がいいわ。」と言われた。
 「突然、雨が降り出したときに、ささっと雨支度をする自信がないんですよね〜。もたもたしてずぶ濡れになりそうな気がします。」と言ったら、「レインウエアはたたまずにファスナーとかも全開にして荷物の一番上に入れておくのよ!」と言われた。
 なるほど! 目から鱗である。


 この辺りから、どうもトレッキングシューズの中で足の指同士がくっつくような感じがして気になり始めた。
 爪が死んだかしら、まめでもできたかしらと心配だったけれど、どうやら単純に汗をかいていたためらしい。
 下り道を歩きながら「次に行くときには、ウールの靴下の下に五本指ソックスを履いてみよう」と心に決める。


観音山須永山 鉄塔を通り過ぎて、緩やかに登ったかしらと思った13時25分頃、須永山山頂に到着した。
 山頂っぽくない「登山道の途中」といった感じの場所である。
 「須永山山頂」の札がなかったら、多分、ここが山頂だと気がつかなかったと思う。
 それは、さらに20分ほど歩いた観音山山頂でも同様で、こちらは少し眺望が開けていたので休憩しようとは思ったかも知れないけれど、やはり札がなかったら山頂とは気がつかなかったと思う。


 「足利百名山っていうけど、百も山があるのかしら。」「でも、この辺りだけで20〜30はあるんじゃないかしら。」等々とツアーメンバーの方々と添乗員さんが語っている。
 私はその横で、「両崖山・天狗山と言われて、天狗山山頂を過ぎたらあとは下るだけと思っていたから、その後、二つも山を登るとは思わなかったよ!」と思っていた。
 事前にバスの中でガイドさんから「アップダウンを繰り返します。」と言われていたにもかかわらず、我ながら間抜けである。


庚申塔 観音山山頂を過ぎると、あとはずっと急な下り坂だった。
 足下が怖いくらいの急坂である。
 10分くらいで「天狗山ハイキングコース」の入口にある庚申塔に到着した。
 庚申塚なら聞いたことあるけどなぁと思っていたら、ほとんど意味というか意義は同じらしい。
 その庚申塔は常念寺の裏手といった場所にあり、ここで思わず「地面に戻った!」と言って笑われてしまった。「今までは空中にいたの?」と言われ、確かにずっと地面を歩いて来たし、下界に戻ったの方が正しかったかしらと思う。


 常念寺から織姫神社までは、アスファルトの町中の道を歩き、14時5分くらいに出発地点である織姫神社の駐車場に到着した。
 そのままバスに乗って市内を移動し、幸の湯に行った。このツアーは入浴付きである。
 「登山靴も靴用ロッカーに入れられます。」「リュックを持ち込んでも大丈夫で、ロッカーに入るそうです。」と添乗員さんが意外そうに説明していた。リュックを持ち込める入浴施設は珍しいのかも知れない。


 14時20分に到着し「15時20分出発です!」と言われ、三々五々、お風呂に入る。
 そこで気がついたら、左手首が赤く腫れていた。
 痛くもないし痒くもない。
 途中から暑くて腕まくりしていたので、何かかぶれるような植物に触ったのかもしれないし、虫に刺されたのかも知れない。
 とりあえず、様子を見ることにする。(翌日には腫れも赤い色も消えた。)


 15分くらいたったところでふと周りを見ると、ツアーメンバーの方はほとんどいなくなっていた。
 僅かに残っていた方に「みなさん、いらっしゃいませんね?」とお聞きしたところ「多分、生ビールよ。」というお返事だった。なるほど。
 「筋肉痛だ〜。」と騒ぎながらジェットバスの水流を当てマッサージしていたら、添乗員さんに「水風呂と温かいお風呂と交互に入るのが一番筋肉痛には有効です。」と教えていただき、今度は「冷たい〜。」と騒ぎながら、水風呂と色々なお風呂を交互に入った。
 実際、翌日にほとんど筋肉痛が出なかった。素晴らしい。


 ぎりぎりまで筋肉痛の回復に努め、入口でトレッキングシューズを履いていたら、ツアーメンバーのおじさまに「何をやっているんだ?」と言われた。
 それこそ何を言われたのか最初は判らなかったけれど、あとは帰るだけなのにそんなに靴紐を締めてどうするんだとおっしゃりたかったらしい。
 「脱げない程度でいいんだよ! 足首がうっ血するだろう!」と言われ、靴紐を緩めるところまでやっていただいてしまった。手のかかる初心者で申し訳ない。
 一緒に「絶対にほどけないけど、ほどきたいときには一発でほどける」靴紐の結び方も教えていただいた。


 帰りはPAに寄ることもなくまっすぐ上野駅を目指す。
 バスの車内で、今日歩いたコースで撮った写真をテレビに映し出して見せてくださる。あら、こんなに綺麗なところを歩いたのねと思う。
 本当に至れり尽くせりである。
 アンケートを書き、ネットにも載せていないという新春ツアーの情報をいただき、バスは17時くらいに上野駅に到着した。
 予定よりも1時間以上早い。


 楽しく、ためになるツアーだった。


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