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2018.11.18

両崖山・天狗山 山歩き旅行記 その1

2018年11月16日(金曜日)


 山歩きツアーの集合は7時20分上野駅近くの駐車場だった。
 10分前くらいに行ったところ、すでに2/3くらいの方はいらしていたと思う。受付をしてもらい、お弁当をいただき、バスに乗り込む。
 24人乗りの中型バスがほぼ満席で、添乗員さんのご挨拶によると参加者20名である。
 男性3名、女性17名で、女性が圧倒的に多い。一人参加か、お友達同士の参加がほとんどで、他はご夫婦が一組いらしただけだった。
 添乗員さんは女性、上野駅から同行してくださる山のガイドさんは男性である。


 山のガイドさんが「コース変更の経過」の説明をしてくださったのも、半分、夢うつつで聞いていた。
 もの凄く端折ってまとめると、元々のコースに下見に行ったところ「スズメバチが出るので当面閉鎖」の看板が出ていた、実際に歩いてみたところスズメバチはほとんどいなかった、足利市役所に問い合わせてみたところ自粛して欲しいという感じの反応だった、いったんは元のコースで問題なかろうと判断したが、筑波山でスズメバチに襲われてヘリで搬送されるという事故もあったためコースの変更を決めた、という流れだったようだ。


 1時間くらい走り、佐野PAで休憩となった。
 トイレ休憩というよりは、「お買い物をされたい方もいらっしゃるでしょうし。」ということだ。
 ガイドさんから「昨日も同じコースを歩きましたが、最低でも500mlの水は必要です。」という案内があった。500mlの水筒を持って来ていたので、200mlくらいの小さいお水があったら購入しようかと自動販売機を探す。そこまで小さいサイズのペットボトルはなく、購入は見送った。
 周りの方を見ると、配られたお弁当は朝食用に食べてしまい、お昼用にパンを買っている方がいたり、行動食なのか大福を買っている方がいたり、かなり自由である。


織姫神社 足利学校の横を通り、9時くらいに本日の山歩きの出発地点である織姫神社に到着した。
 足利は銘仙の産地で、織姫神社にも「織姫と彦星」ではなく、織り師の神様が男女ペアで祀られている。
 また、「縁結び」の神様としても結構有名で、七色の鳥居をくぐりながら参拝することも出来るらしい。


 このツアーは帰りに温泉に立ち寄ることになっており、着替えなど山で使わないものはバスに置いて行っても構わないと言う。迷いつつ、今日は「ある程度の荷物を背負って歩けるか」がテーマでもあるので、すべて背負って行くことにした。
 朝から着ていた薄手のダウンは脱ぎ、タンクトップ・長袖Tシャツ・長袖シャツという格好になる。
 駐車場のお手洗いを順番に借り、靴紐を締め、そういえば忘れていたリュックの肩紐等を調整する。
 神社の階段を上り始めたのが9時20分くらいだと思う。


 バスの中で「今日は人数が多いので」と20名が5班に分けられていた。
 何のために? と思っていたら、基本的に1列で歩くよう指導があり、その歩く順番を班ごとに回して行くらしい。
 歩き始めは1班が先頭である。
 神社の石段が200段以上あって、ここを1列に自分のペースでなく歩くことがすでに私にはキツイ。ガイドさんが「写真を撮る方は後方で。」と案内してくださっていたこともあり、列を外れて写真を撮りつつこっそり休憩し、ほぼ最後尾に回った。


神社境内 神社の境内に着き、三々五々お参りをする。
 社務所もあって、あら御朱印帳を持ってくれば良かったかしらと思ったけれど、ツアーでは流石にそこまでの時間的余裕はなさそうである。
 たった5分弱の階段ですでに暑くなったので、ここで長袖シャツを脱いだ。そういう時間を取ってくださるところが、ガイドさん目当てのリピーターが多く、「至れり尽くせり」と評される所以のようである。
 「どのガイドさんもこんなに親切な訳じゃないからね。」と何度もツアーメンバーの方がおっしゃっていた。


 裏手の駐車場で準備体操をし、それだけでバキバキ言っている己の身体に不安を感じつつ、「もみじ谷」に向かう。
 両崖山は地元の方に親しまれている山で、「毎日登っています」という方も大勢いるし、今の時期はもみじを目当てにいらっしゃる方も多い。前日も「平日なのに」と思うくらいの方とすれ違ったという。
 もう「自分が汗臭い」と感じる。コースを通してそんなに大汗をかいた訳でもないのに不思議である。


もみじ谷もみじ谷 もみじは、赤から緑にグラデーションになっていて、やっぱり少しちょりちょりになっているところがあるものの、なかなかの紅葉である。
 2018年の紅葉を見たのは初めてだ。
 またまた写真を撮っている間に最後尾になり、最後尾を守っている添乗員さんに「私より前にいてくださればいいですよ。」と言っていただく。すみません、と思う。


 もみじの間を上がって行き、織姫神社駐車場から、信号を渡ったり、石段を上がったり、お参りをしたり、身支度をしたり、準備体操をしたり、もみじを鑑賞したりしつつ、30分後に「両崖山 1.5km」という標識のあるポイントに到達した。
 今回歩いたコースは標識等々が丁寧かつ頻繁で、道に迷うことはないという意味で歩きやすいコースだと思う。
 ロータリークラブが設置した「両崖山城跡」なんていう説明板もあったりした。


あずまや 歩き始めて1時間くらいで「あずまや」に到着した。
 「これは”あずまや”なのか」という話になったものの、これ以外に「あずまや」っぽいものはなかったと思う。
 ガイドさんの歩き方はゆっくりで、意外と疲れていない。
 足下が岩だったり、山歩きをする方のいう「ガレ場」であることがほとんどで、枯れ葉も落ちているし、特に下りでずるっとすべることが何度もあって、全体的にそれが一番怖かったり疲れたりしたように思う。


登り下り ガイドさんは「小さなアップダウンを繰り返して登って行きます。」とおっしゃっていたけれど、これってかなり急だよねと思う。
 写真は「特に急だよ」と思ったところで撮ったものではあるものの、こういう感じで上り下りを繰り返すと、標高以上の「大変さ」を感じるのが素人というものだ。
 ガイドさんが「このコースを入門で実施したら非常に不評だった。」とおっしゃっていて、そりゃそうだよと思う。


 ゆっくりペースのおかげで息は切れないものの、思ったよりも足が上がっていないことが多くて、つま先で石を蹴っ飛ばしたり、突っかかりかかることが何度もあった。
 思わず「みなさんお元気ですよね〜。」と添乗員さんに言ったところ「若いのに何を言っているんですか。」と返された。私が今回の最年少参加者だという。
 休憩のときに、「山歩きのツアーは初めてです、そもそも山登りしませんし。」と言ったら、何故か皆様に歓迎されたのは、「若い人に登って欲しい」と(推定)60代から80代の参加者の方々が思っていらっしゃるからのようだ。


ヤマツツジ 11月半ばでは、山にほとんどお花は咲いていない。
 常緑樹が多く、紅葉している木もほとんどない。
 バスの中で「今見られる葉っぱ」という地味な紙が配られたくらいだ。
 そんな中、ヤマツツジなど咲いているお花は貴重で、歩いていると前の方から申し送りみたいにして「ここにお花が咲いています!」「実がなっています。」という説明が伝えられてくる。
 ガイドさんも説明してくださるし、植物に興味のある方も多いようだ。


両崖山山頂 歩き始めて1時間10分後、両崖山山頂が見えた。
 右の方に見える白っぽいものが「岩」で、この岩を右に回り込んで山頂を目指すという。ちょうど、回り込んで下山している人が見え、結構な大きさの岩なのだと実感する。
 それにしても、随分と遠い。
 思わず「遠い・・・。」と呟いてしまう。
 確か、11時くらいに両崖山山頂に到着しますって言っていたのになぁと思う。あと30分であそこまで歩けるとは思えない。


ガマズミ登り 途中、ガマズミの実なども見つつ、歩いて行く。
 私の中では、この辺りも結構な上り坂で、思わず「このコースって雨でも歩くんですよね?」と添乗員さんに聞いてしまう。登りはまだいいとして、下りで岩場で雨が降って地面が濡れて、地面だけでなく落ち葉も濡れたら相当に滑りそうである。
 何カ所かは手を使って岩場を登るようなところもあって、濡れた岩を掴んで登るのも大変そうだ。
 今日は晴れていて、寒くなくて、良かったと思う。


展望台から


 歩き始めて1時間20分後、大きな岩を回った先にある展望台に到着した。
 なかなか良い眺めである。
 この展望台辺りに、先生お二人に引率された保育園生(5歳児くらい?)がいて、「やっほー!」と叫んだりしていた。
 「やっほー」と返そうかと言ってみたら、添乗員さんに真顔で「それは止めた方がいいと思います。」と言われて断念する。


山頂の神社お花 11時少し前、足利城の堀切の跡だという「くぼみ」を通過し、今回の山歩きで出会った数少ないお花(名前も分からなかった)を写真に収めたりしたところで、両崖山の山頂(標高251m)にある神社に到着した。
 御嶽神社である。
 この神社の奥から、行道山へ続く登山道がある。
 しかし、我々の目的地はそちらではない。神社の階段の下が少し広くなっていてあずまやもあるところでお昼休憩になった。


 -> 両崖山・天狗山 山歩き旅行記 その2

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