陣馬山から景信山 山歩き旅行記の入口を作る
ここは、2018年12月、ツアーで陣馬山から景信山に至る山歩きに行った旅行記の入口である。
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2018年12月24日(月曜日)
ツアーの集合は9時に藤野駅改札だった。
これが、東京方面からの中央線は、8時33分着の次が9時3分着で、逆方向から来る方もいらっしゃるだろうとはいえ、8時45分か9時10分にしてくれればいいものを、とちょっと思う。
16名のツアーメンバーはみなさんほとんど8時33分か、それより前の電車でいらしていたようで、受付やお手洗いを済ませ、若干、タクシー待ちの時間があるくらいだった。
何だかやけに寒く感じて、家を出る直前にリュックに突っ込んだ山スカートを巻いた。上は、家を出たときから、山シャツ、スコーロン素材のシャツ、フリース、レインウエアを重ねている。
タクシー4台に分乗し、一気に和田峠まで向かう。
このタクシー料金はツアー代金に含まれている。一人でタクシーに乗って和田峠まで行くという選択肢は私の中になく、そういう点でもツアーは有難い。
和田峠には、運動会みたいなテントが張ってあった。何かと思ったら、この日はTOKYO八峰マウンテントレイルというトレランのレースが開催されているというお話だった。
靴紐を締め、準備運動をして、3班に班割をされて、9時半くらいに歩き始めた。
流石にレインウエアは脱ぎ、フリースも脱ぎ、その代わり手袋を嵌める。
山歩きツアーでは、この「班割り」が定番らしい。添乗員さんによると、ガイドさんによってご自分で班分けをされる方あり、添乗員さんにお任せの方あり、常連の方になると「私は1班だから」と自ら班割り(?)される方ありと様々らしい。
和田峠からは、階段の多い直登と、まき道と二つある。なだらかな方はトレランのコースになっているため、階段を上り始めた。
ガイドさん言うところの「急登」である。
ゆっくり登ること30分、さして「大変だった」という感じでもなく、あっさり陣馬山山頂に到着した。
いいお天気、いい眺望である。
ガイドさんが「あれが**山」と教えてくださるけれど、どうにも私は「あの山が何という山か」ということに全く興味が湧かないらしい。聞いたそばから忘れてしまう。要反省である。
トイレ休憩を兼ね、15分の自由時間となった。ちなみに、陣馬山のトイレはなかなか凄かった。トイレットペーパーはあったけど水道はない。しかし、この後行った景信山のトイレは「もっと凄い」というお話を聞いた。陣馬山で行っておくか、いっそ和田峠の簡易トイレを利用した方がいいような気がする。
山に興味のない私でも、富士山が見えると嬉しい。
この日は北風が強く、富士山の北側は雪が吹き上げられて白くなっていた。
そして、筑波山も肉眼でなら何となく判る。雲の真下辺りにうっすらと筑波山を見ることができた。
うんと目を懲らせばスカイツリーを見ることもできた。東京タワーを確認できないのは高さが半分だからなんだろうか。
10時15分くらいに、景信山に向けて出発した。
陣馬山山頂から少し行った辺りで、かなり遠くに景信山を見ることができた。距離としては6km弱というところらしい。
陣馬山山頂から20分くらい歩いた辺りでトレランのコースと合流したようで、後ろから次々とトレランのレースに参加している人に抜かれ始めた。
我々は山道の左側に寄って1列で歩き、その右側をトレランレース参加の皆様が歩いたり走ったりしている。クリスマスイブだったので、サンタの扮装をしている人が何人かいた。サンタの帽子だけ被っている人なら10人くらいは見かけたと思う。
走ってるよ〜、飛ぶように走ってるよ〜、半袖短パンの人もいるよ〜、女性もいるよ〜、やっぱり荷物は体にぴったり付いたリュックを背負うのね、などと思う。
11時5分過ぎくらいに明王峠(陣馬山から2kmくらい)に到着し、休憩となった。
水筒に入れてきたお茶を飲み、迷った末、スコーロン素材のシャツも脱ぐ。ユニクロのエアリズムのタンクトップに山シャツという格好だ。下は薄手のズボンにしたせいか膝上が寒く感じてスカートを脱ぐ気はしない。
寒いせいかお腹も空いて、チョコもいくつか口に入れた。
陣馬山から景信山へのルートを外れて寄り道し、堂所山へ向かった。
急登ってこっちでしょ、と思う。
トレランのコースから外れたので、そういう意味では歩きやすい。我々は集団だし、トレランのレース参加の方々も我々の横を猛スピードで駆けて行くようなことはなく、挨拶してくださったりとても気を遣ってもらっていたけれど、やはりちょっと緊張するしこちらも道を大きく空けるようにしたり、少しは気を遣う。
明王峠から40分弱、12時少し前に堂所山山頂に到着した。
ここでお昼休憩30分である。随分短い。添乗員さんに「短いですね。」と言ってみたら、休みすぎると体が冷えてしまうので休憩は短めが基本であるというお話だった。
日だまりを選び、アビニルシートを敷いている方々を見ながらウトドア用クッションを持ってくれば良かったなぁと反省しつつ、お昼ごはんを食べた。
本日持参したお昼ごはんは、昨日買ったカレーパン、餡バター入りコッペパン、水筒のほうじ茶、りんごである。
堂所山山頂の日当たりが良く暖かかったので、油断して、フリースを脱ぎ手袋を外して歩き始めてしまったのは大失敗だった。
景信山への道は日陰になっていて、風もあってかなり寒く、途中、休憩で止まるまで寒く寒くて仕方がなかった。
靴下を五本指のものとウールの厚手のものを重ねたのは正解、手袋を薄手のものしか持参しなかったのは失敗、途中でその手袋さえ外してしまったのは大失敗である。
紐付きつば付きの帽子は、防寒という意味ではあまり役に立たない。特に紐付きだと耳が出てしまうので、風がある日には特に寒く感じる。あまり好きではないけれど、寒さ対策にはニット帽が必要だなぁと思った。実際ツアーメンバーの半分くらいの方がニット帽を被っていたと思う。
手が冷えてしまったときにはハンドクリームも欲しい。風にさらされるとカサカサになって、余計に寒く感じるような気がした。
それから、腕時計も寒い中だと手首に当たる金属部分がやけに冷えを助長する気がする。途中で、ウエストバッグの紐に結び直した。
堂所山山頂からちょうど1時間で、景信山に到着した。
ガイドさんによると「笹が増えてくると、景信山までもうすぐだと思う。」そうだ。確か、景信山山頂の少し手前で、相模湖がキラキラ光って見えた。
景信山山頂も広くて、お茶屋さんのテーブルと椅子がずらっと並んでいる。
富士山も見える(た)らしいけれど、残念ながら私は見つけることができなかった。どこかに眺望ポイントがあるのかも知れない。
景信山山頂からは、東京方面の眺望が見事に開けていた。
夜景が綺麗だろうねという話になったものの、ここで夜景を見たら、真っ暗な中を下らなければならない。それはなかなかハードルが高いと思う。
この時期、高尾山からはダイヤモンド富士が見える。添乗員さんに「2日くらい前に登った友人から届いた」という写真を見せてもらった。富士山の陰がくっきり、山頂に落ちる太陽がオレンジに光って格好良い。
「今日もダイヤモンド富士が見えますよ。」「小仏峠で離団して高尾山に向かえば間に合いますよ。」と教えてもらって少し心が動く。しかし、地図もなく、初心者の私が一人で目指すのは危険すぎるだろう。
トイレ休憩も兼ねて20分ほど眺望を堪能し、13時50分くらいに景信山山頂を出発した。
あとは、小仏峠を経て下るだけである。
小仏峠までのくねくね道が粘土質で、ツルっと来てそのまま思いっきりコケた。手袋をしていて良かった、スカートの分お尻へのダメージが少ない、足首をやらずに良かった、とほっとした。
そんなに急な下り道でもなかったのに、我ながら前方かつ足下不注意なことだった。
景信山山頂から30分で小仏峠まで降りてきた。
小仏峠では、何故か地図屋さんが開店していた。この山域の詳細なハイキング地図を作成して販売しているらしい。
何人か、買い求めている方がいらした。
小仏峠には、小仏バス停のバス時刻表が貼ってあるものの、この情報が古い。小仏バス亭からの午後のバスは、平成30年9月以降、1時間2本だったところが3本に増えている。一人だったら、そういうところも下調べが必要だし、何よりペース配分を自分で考えなければならない。
小仏峠を14時半過ぎに出発し、登山口までは30分くらいで降りられたと思う。
ガイドさんに「バス停までここから歩いて20分くらい。」と言われ、地味にくじける。
この日のコースは足下にほとんど気を遣うことのないコースで、逆に、アスファルトの固さがやけに足に響く気がした。土の道、枯れ葉の積もった道というのは偉大だ。
15時15分くらいに小仏バス亭に到着した。
バス停には(利用しなかったけれど)綺麗なトイレがある。
小仏が始発で、ハイカーの多い時期はどうやら皆が座れるように2台一度に運行することもあるようだ。有難い。
15時20分発のバスに乗る。この路線バス代はツアーに含まれて折らず、各自負担でバス料金230円也を払う。高尾駅北口に着いたのが15時40分くらいだったと思う。
添乗員さんとガイドさんにご挨拶し、三々五々の解散となった。
ちなみに、家を出てから家に帰るまで、大体12時間だった。
翌日以降、3日間くらい、特に右腕の付け根(前側)が筋肉痛だった。フリースを着てもこもこになったのにリュックの肩紐の長さを調節しなかったのが敗因だと思う。
手袋やネックゲイターなど温度調節に使うものの定位置を決めないと失くしそうだとか、寒さ対策とか、両崖山・天狗山よりも楽だった割に色々と反省点の多い1日だった。
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2018年12月24日、陣馬山の山歩きから無事に帰宅した。
クリスマスイブだよ! ということで、歩いたコースでちょうど開催されていたトレイルランニングの大会では、サンタさんの格好をした人を何人か見かけた。
山を走って、しかもサンタさんの紛争もするなんて凄すぎる。
色々と反省事項があるところ、一番「失敗した!」と思ったのは寒さ対策である。
エアリズムでは寒かったとか、手袋も厚手のものが良かったとか、フリースをもう一段厚手のものにすればよかったとか、パンツも綿入れでも良かったかも知れないとか、ハンドクリームを持参した方が良さそうだとか。
朝、出発間際に山スカートを荷物に入れたのはGood Jobだった。結局、藤野駅から帰宅するまでずっと着ていて、帰宅したら母に「珍妙な格好」と言われた。
来月の山歩きの支度に生かしたいと思う。
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