タスマニア旅行記7・8日目
2018年5月4日(金曜日)
どうも昨夜は食べ過ぎたようで、1時過ぎくらいに目が覚めた。ポテトの食べ過ぎだなという感じで胸焼けがしていて、なかなか寝付けない。
それでも、5時半くらいに起き出し、お湯を沸かしてお茶を飲んだら落ち着いた。
タスマニアのホテルはどこもお茶セットがあって嬉しい。
iPadで天気予報を見たら、今日行くマウントフィールド国立公園の最高気温は10度だった。
真冬みたいだ。
今日はもう帰国なので、昨日洗濯して乾かなかった靴下にアイロンをかけて無理矢理乾かし、その他諸々の荷造りをする。
甥っ子二人に絵はがきを書き、朝食を食べに行くついでにフロントに寄り、出してくれるようにお願いする。フロントのお姉さんは「ちょっと待って。」と郵便料金を調べてくれ、「1通2.1ドル」と言う。郵便局で聞いた値段と違う(しかもこちらの方が安い)のは何故? と若干、不安になる。
甥っ子一人ずつに計2通、自分宛に1通出したところ、3通とも別々の日に届いた。しみじみと謎な郵便システムである。
7時過ぎから朝食をいただいた。
珍しくパイナップルジュースを選び、ミューズリーを食べる。
ミューズリーはずっと気になっていて、美味しかったらスーパーで買って帰ろうと思っていた。いわば味見だ。
旅先だと、普段は食べないヨーグルトをたくさん食べたくなる。
朝食後、荷物をまとめ、8時半に下に降りたらKさんがすでに駐車場でスタンバイしてくださっていた。
ホバートから大きな川沿いの道を走り、畑の間を抜けて1時間くらいでマウントフィールド国立公園に到着した。
ここのビジターセンターでお手洗い休憩を取り、ついでに少し内部を見学する。見学といっても、私の目はついついギフトショップに吸い寄せられてしまう。
ビジターセンターからアスファルトで舗装されたまさに「遊歩道」という感じの湿った森の中を歩く。
レインフォレストの森の中、整備されたアスファルトの遊歩道を歩くこと15分くらいで、ラッセル滝に到着した。
雨が降りそうな気配もあり、ちょっと暗い感じではあるものの、三段になって落ちる、なかなか優雅な滝である。水の音が、涼しいというよりは寒いくらいだ。
帰りは主に土の道だった。道幅がきちんと維持され、「車椅子でも歩ける」という売り文句は伊達ではない。
遊歩道沿いに出現した川の流れを眺めながら快適に歩いてやはり10分強くらいで元のビジターセンターに戻ってきた。
ラッセル滝から、これから行くトールツリーフォレストまでは遊歩道が整備されていて、流石にアスファルトという訳には行かなくとも、我々の装備で歩いて行けるくらいの道だという。ツアーによっては歩くこともあるけれど、我々は「カモノハシを探す」ミッションに時間をかけるため、ビジターセンターからトールツリーフォレストの入口まで車で移動した。
この僅かの移動の間に霧雨のような雨が降り出し、「そこまで要らないよ。」と言われながらレインパンツとレインウエアを着て、トールツリーフォレストを歩き始めた。
この森の中で最も高い(と思われる)ユーカリの木に向かって、木の高さを測る機械がセットされていた。右目で見ながらこの木のてっぺんを指すように機械のハンドルを動かし、指されたメモリの数字(角度)からこの木の高さを測ることができる、という仕組みのようだ。
私の計測では52度、したがって高さは76.5mになる。果たして、というところだけれど、正解の表示はなかった。残念である。
30分ほどでトールツリーフォレストの散策は終了し、車でフォレストシークレットに向かった。
この「フォレストシークレット」とは何か、と聞かれると非常に困る。
経営者は非常に気のよさそうなおじさんである。このおじさんが経営者兼受付を兼ねている。
受付のときに、お菓子が12種類入ったプラスチックのケースを渡され、順路を歩き、関連する木や花について学びながらお菓子を食べて行くという謎のコンセプトの場所である。
11時半頃、フォレストシークレットに到着し、「ここでカモノハシがよく見られるんだよ。」「ここを閉めちゃうかも知れない。カモノハシ・ポイントだけでも残してくれないかなぁ。」とKさんがしみじみと言っていつのを聞きつつ、カモノハシ・ポイントから見下ろした途端、カモノハシを見ることができた。
カモノハシは、いったん水面に上がってくると、呼吸のためにそのまま15秒くらいは泳いでいることが多い。そして、水に潜ってしまうとそのままどこかへ泳いで行ってしまうことも多いらしい。
何回か潜ったり浮かんだりするカモノハシを見ることができた。嬉しい。
ツアーメンバーのうちお二人は、クレイドルマウンテンロッジで早朝にカモノハシをご覧になったというお話で、残り3人は今回が初カモノハシである。嬉しい。
それにしても、変な生き物である。それほど長い時間ではなかったけれど、カモノハシ見学を楽しんだ。
フォレストシークレットから車で黄葉の中を走ること30分くらいで、元は鮭の養殖を行っていたというSALMON PONDSに到着した。
ここでランチをいただく。
川沿いにあり、またレストランの目の前には養殖の池があって、もの凄く運が良ければ、この場所でもカモノハシを見られることがあるという。
ランチはクレープで、チキンカレーかサーモンのどちらかを選べる。
今は鱒の養殖を行っているという話だけれど、いずれにしてもここは魚でしょうとサーモンを選んだ。Kさんが白ワインをお勧めしてくださったけれど、まだ昼間だし、車移動も長いので、用心して遠慮する。
デザートはアイスクリームのベリーソースがけにコーヒーである。
本当に、この旅行で食べたごはんは全部が美味しくて大満足だった。
レストランの奥にある庭園の散歩がてらカモノハシを探す。
ちょうど、芝生の庭園を囲むように川が流れていて、こちらにもカモノハシが姿を現すことがあるという。
カモノハシを探すためか、庭園の何カ所かに川の方に張り出した場所が設けられている。
残念ながらカモノハシを見つけることはできないまま、14時15分過ぎにホバートに向けて出発した。
ホバートまでの道中、川沿いには、20世紀初頭に作られたという新聞紙工場やチョコレート工場がある。
そう教えていただきながらしっかり見逃して、15時くらいにホバートの中心地であるサラマンカに到着した。
Kさんは「時間があったらお茶しに行きましょう。」と言っていたけれど、帰国便の時間も迫ってきて、この後は「お買い物一本勝負」になりそうな気配である。
サラマンカプレイスにある「Salamanca Fresh」というスーパーのような、ちょっと高級なスーパーのような、むしろ「食料品店」と言いたくなるようないい感じのお店に行った。
ワインを買うかどうかかなり迷った末に「迷うならとことん迷いたい。」というよく判らない理由でパスした。
その代わり、ハチミツを買いまくる。Kさんも「ハチミツの賞味期限なんて一応書いてあるけど、あってないようなものだから。」とおっしゃる。お土産にちょうどいいミニサイズがあるのも嬉しい。
やはり、お土産は食べ物である。
次に向かったのはCOLESという大きなチェーンのスーパーで、ここで探すのは主に「ばらまき土産」である。
オーストラリアといえば定番のTim Tamが個包装になっているのを見つけて購入し、オーストラリア仕様のトワイニングのティーバッグを買おうかどうしようか迷って嵩が張るので諦め、アシュグローブのわさびチーズを籠に入れる。
Kさんに「甘くなくて個包装になっていて配りやすいお土産」という難題を出してお勧めいただいたクラッカーとディップっぽいチーズのセットをまとめ買いする。常温保存OKなのがポイントである。
お買い物一本勝負を終え、16時過ぎに空港に向かった。
空港に向かう途中、ダブル・レインボーを見ることができて、いい旅行のいい締めくくりだと皆で喜ぶ。
少し道が混雑したりしつつ17時前にはホバートの空港に到着した。
買い物をしたし、午前中は国立公園を歩いてレインウエアを着たので、荷物の詰め替えや整理をする。
チェックインしたところでKさんとはお別れである。連絡先のメールアドレスをいただき、セキュリティチェックを抜ける。
予定より少し遅れて17時45分に搭乗開始、VA1333便でまずメルボルンに向かう。
メルボルンで国際線への乗り継ぎまで3時間以上あって、空港内のお店なども見て回ったものの、今ひとつ物欲が刺激されない。タスマニアでも、メルボルンの空港でも、結局、食べ物の他は絵はがきだけ購入した。
CZ322便はメルボルンを22時半に離陸し、広州に向かう。9時間を超えるフライトは長い。
夜行便だから寝ちゃえればいいものを、私は飛行機でほとんど眠れた試しがない。
それでも、昼間そこそこ動いているし、夜通しのフライトだったことにも助けられて、23時過ぎに機内食を適当にいただいた後は、本を読んだり音楽を聴いたりしつつ、3〜4時間はうとうとできたと思う。
広州到着前に、パンとフルーツと玉子とハッシュドポテトと豆とソーセージという「西洋風」朝食の定番な感じの機内食をいただいた。
歩数計 13888歩
2018年5月5日(土曜日)
現地時間の6時20分に広州に到着した。
広州空港は今回も凄い混雑で、セキュリティチェックを抜けるまでに1時間以上かかった。
セキュリティに並んでいるとき、行きに通路を挟んで隣にいた赤ちゃんとお母さんとおじいちゃんのご家族に再会した。帰りは、お父さんも一緒のようだ。
8時搭乗開始の関空組のお三方をお見送りし、羽田行きの残り2名は空いている辺りの椅子に座っておしゃべりしていた。広州の空港も物欲を刺激されない場所である。
広州9時15分発のCZ385便は定刻通り離陸した。
昼間のフライトだし、4時間ちょっとだし、「ミックス。」をがっつり見る。
日本時間の14時20分に羽田空港に到着し、羽田までご一緒した方にご挨拶して、家路についた。
歩数計5578歩
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