ニュージーランド旅行記1日目
2019年1月26日(土曜日)
夜21時25分発のNZ航空94便を利用するし、キャリーケースは既に空港に送ってあったので、出発当日はかなり時間に余裕があった。
忘れ物がないかチェックし、 “どんな格好で出かけるか”をしばし考える。
真冬に真夏の旅先に行くのは初めてで、出発時点でどういう服装をしていればいいのか迷う。
結局、ヒートテック、長そでシャツ(山でも使用可能)、ハイキングに持参するフリースに折りたためる薄手のダウンコートという格好に落ち着いた。足元は、街歩きのときも履けるよう革のウォーキングシューズである。
ツアーの集合時刻が19時25分に合わせて成田空港で夕食を食べようと、18時到着を目指して家を出た。
第1ターミナルビルは、前に来たときに比べて随分とリニューアルされていた。和食を食べようと心を決めてきたものの、なかなか「食べたい!」というものが見つからない。
うろうろしているうちに時間がなくなってきて、洋麺屋五右衛門で炙りチキンと山盛りパルミジャーノのクリームスープパスタ」の夕食をいただいた。
空港宅配で送ってあったキャリーケースを19時過ぎに引き取ってコートなどをしまい、旅行会社の受付カウンターに向かって歩いていたところ、5mも手前から「**さんですね!」と声を掛けられて驚いた。
思わず「私が最後ですか?」と聞き返すと、「大丈夫ですよ。 まだ集合時間前ですから。」と返された。
集合の15分前でも最後だったらしい。ツアーメンバーが私を入れて8人で少ないということもありつつ、それにしてもみなさん早い。
eチケット等を渡され、「35分に再集合です。間に合わないと思いますが、気にしないでください。」と言われているうちに、どなたかのチェックインをお手伝いしていた添乗員さんが戻ってきた。
2回もお電話をいただいたのにお話できなかったので、「初めまして」の挨拶をする。
添乗員さんに付き添われ、自動チェックイン機でチェックインする。「うーん、国際線だと初めてだ」と思っているうちに、添乗員さんが素晴らしい速度で次々と画面を進めてチェックインを完了させてくれた。
そのまま荷物を預ける列に並んだところで、さらに「私、ここで並んでますので、その間に両替されてください。」と勧められ、「お若いからお土産買われますよね、そうしたら・・・。」と金額の目安を教えてもらう。
明らかに私よりはるかに若いお嬢さんから「お若いから」と言われ、「他のツアーメンバーの方に比べると」というエクスキューズが省略されているだけとはいえ、不思議な気分である。
お言葉に甘え、列を離れて200NZドル分を両替した。1NZドルが80円強だったと思う。
私が戻るのと入れ替わりに、添乗員さんは、集合した他のツアーメンバーの方々にご挨拶に行かれた。素晴らしい段取り力である。
預けたときに見たら、重量計の数字は15.1kgだった。ザックとトレッキングシューズを入れてあるとはいえ、我ながら相変わらず荷造りが下手である。
チェックインの際、3列並びの中央だったオークランドからクィーンズタウンの国内線の席の変更をお願いしたら、「ここではできません。」というお答えだった。
旅行社の受付カウンターに戻って座席番号を告げる。
NZ国内線の搭乗券を示して座席のことを伝えたところ、「オークランドでもう1回確認しましょう。」と言っていただいた。短時間の飛行とはいえ、有難い。
そのまま、ゲートでの集合時刻を告げられ、その他しゃべっているうちに他のツアーメンバーの方々は概ね私の母世代だということが判明した。
特にお買い物もやることもなく、さっさとセキュリティチェックを抜けた。
出国審査も自動化されていて驚く。いつの間にこんなことになっていたんだろう。
出向審査のスタンプが欲しくて人がいる窓口の方に行こうとしたら、警備員さんに止められた。「スタンプが欲しいんです。」と言って指さされた方を見ると、出国審査の機械の奥にブースがあり、審査官が一人、スタンプを押すために待機していらっしゃった。
なるほどと思う。
プライオリティパスが使えるKALラウンジに行き、コーヒーなど飲みながらNZのガイドブックを眺めて予習したり、iPadでメールチェックしたりしていた。
母に電話してみると、興奮した口調で「大阪選手が凄いわよ!」と言う。そう言われて見てみれば、設置されたテレビでは全豪の決勝戦が放映されていた。母のお陰で大阪なおみ選手優勝の瞬間を見ることができた。
素晴らしい。何だか幸先がいい感じである。
ラウンジが閉まる20時半少し前にそろそろ行こうかと出国便のアナウンス画面を見たところ、ゲートが変更になっていた。
変更後のゲートに向かって歩いて行く途中、機内用のペットボトルのお水を買う。
変更後のゲートは、サテライトではなく沖止めの飛行機にバスで向かうゲートのようだ。
混雑を避けてお隣のゲートの待合コーナーに座っていたら、添乗員さんに発見された。
どうやらゲート変更の案内をお電話してくれていたらしい。携帯電話は家に電話した直後に電源を切ってしまっていた。申し訳ない。
「お電話しちゃったんで消しといてください。」と添乗員さんが言っているのに被せるように、悪天候のため離陸が遅れますというアナウンスが入った。
気が付いていなかったし、そのとき外を見ても雪が積もっている様子はなかったけれど、雪が降っている(た)ようだ。
待つことしばし、予定より50分遅れて21時40分に搭乗開始となった。
どこかの温度計が2度を指している。コートもキャリケースに仕舞ってしまったし、ものすごく寒いものの、バスに乗っても滑走路に雪は見えない。
しかし、バスを降りてタラップを上っているときに、タラップの窓に雪が付着しているのを見て「あら、本当に雪が降っていたんだわ」と思った。
NZ航空の機体は真っ黒で、なかなか格好良い。
NZ航空の成田発オークランド行はこの日に2便も飛んでいるのに、機内はほぼ満席だった。流石、オンシーズンである。
機内の安全設備の説明動画を見ると、ラップ(だと思う)に乗せて、歌ったり踊ったりしながら説明してくれる。思わず見入ってしまうくらい楽しい。おぉ! と思う。
楽しすぎて、機内の安全設備についてあまり印象に残らないというところが唯一の難点かと思う。
定刻から1時間10分遅延し、22時35分に離陸した。
1日目の歩数 6318歩
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