ニュージーランド旅行記2日目
2019年1月27日(日曜日)
日本時間の日付が変わったころ、1回目の機内食が出た。
機内食が配られる前に、メニューのアナウンスがあって、これは有難い。
チキンかビーフが選べたのでチキンをお願いすると、トマトソースのかかったソテーだった。付け合わせのポテトサラダも美味しい。
スパークリングワインをお願いして飲んでいたら、食事の途中で赤白のワインボトルを両手に持ってアテンダントさん達がお代わりをお薦めしてくれ、流石、ニュージーランド航空だわと思う。
相変わらず機内では眠れず、食後は「銀魂2 掟は破るためにこそある」を見た。
今ひとつ世界観的なものがよく判らないながら、こういうものだと思って見ると面白い。2ということは1もあった筈で、そちらはどういうストーリーだったんだろうと思う。
*** ここからNZ時間で表記***
ニュージーランドは日本時間+4時間である。真南にあるイメージだったので、4時間の時差が意外だ。いかに私の頭に世界地図が入っていないか、よく判る。
映画を見終わった後で3時間弱くらいはうとうとできたと思う。
10時半くらいに目が覚めた。機内が朝になっている。
朝食メニューも事前にアナウンスがあり、洋食か和食かを選べた。洋食にする。
コーヒーを頼んだら、問答無用で甘いミルク入りになった記憶である。
NZ航空941便は、定刻よりも50分遅れの12時50分にオークランド空港に到着した。
着陸の前、「当機は着陸態勢に入っております」のアナウンスがあった頃、私の席の上から水滴がいくつも振ってきた。しばらくして止まったから良かったけれど、あれは何だったんだろう。
後で添乗員さんに聞いたところでは、乗り継ぎの国内線まであと1時間半強は「普通なら間に合わない」タイミングだったらしい。過去に、乗り継げなかったツアーがあったという。
入国の際に荷物検査があり、機内預けの荷物をいったん引き取る必要がある。
入国審査が自動化され、待ち行列なしだったのはラッキーだ。
ターンテーブルからキャリーケースを引き取り、税関の列は添乗員さんが空港スタッフに頼んで先に入れてもらい、審査官の質問をその場で通訳してくれて、我々は頷くだけでOKという流れ作業だ。
「トレッキングシューズとかポールを持ってるよ。」「食べ物持ってるけどキャンディだけだよ。」という正直申告がと添乗員さんの「急いでいるのよ!」という迫力が功を奏し、全員、オープンチェックを免れた。
国際線ターミナルでも荷物の預け替えは出来るけれど、「それよりも国内線ターミナルに荷物を持って行った方が早い」という添乗員さんの判断で、ほとんど小走りで国内線ターミナルに向かう。
ニュージーランドは夏である。半端に冬仕様の格好をしているとかなり暑い。
徒歩10分という案内の出ている屋外の小道を急ぎ、荷物を再度預け、セキュリティチェックを抜けたら14時5分だった。
添乗員さんは「私、飛行機止めてますから!」とそのまま搭乗口にダッシュして行き、我々も彼女の後を追いかけて、何とか14時25分発NZ航空623便に乗り継げた。
2時間弱で本日の目的地クィーンズタウンに到着である。
機内では、クィーンズタウンに本点のあるクッキータイムのチョコチップクッキーがおやつに出た。
お隣の席になったツアーメンバーの方が、アテンダントさんに「このクッキーは有名なの?」と聞くと「とーっても有名よ!」と何をコイツは聞いているんだ、当たり前じゃないかというニュアンスでお答えがあった。
そういえば添乗員さんからもばらまき土産にお勧めされた記憶だ。
16時15分にクィーンズタウンに到着した。
空港で会った日本人スタッフの方によると、先週、ミルフォード・トラックは大雨だったらしい。「今日、降る分にはいいでしょ!」「今週は多分大丈夫よ!」という力強いのかどうなのかよく判らない激励を受け、バスに乗り込んで市内に向かった。
ポツポツと窓に水滴が当たっている。
17時前にUltimate Hikes社のTHE STATIONに到着した。
Ultimate Hikes社は、ミルフォード・トラックのガイドウォークを主催している会社である。ミルフォード・トラックを通して歩くには、このガイドウォークに参加するか、やはりUltimate Hikes社が管理しているハットを泊まり歩く個人ウォーク(こちらもハットの定員があるから1日当たりの人数が制限されている)をするか、その二つの方法しかない。
明日からのミルフォード・トラック歩きに備え、17時から説明会がある。
説明会終了後はそのままレストランで夕食をいただく予定だ。キャリーケースなどは先にホテルに運んでおいてもらえるという。有難い。
明日出発のガイドウォークの参加者は、定員50名のところ48名、そのうち日本人は我々ツアーの9人と、あと個人参加の方がお一人いらっしゃるという。そのお一方はミルフォード・トラックが3回目で説明会はパスされ、我々だけの説明会となった。
我々がツアーだからか、通常の取扱いなのか、日本語で説明を聞けるのは有難い。
地図とザックにすっぽりと入れて荷物を雨から守るビニル袋、ロッジで使うシーツ、ミルフォード・トラックの終点にあるロッジに送るものを入れる「マイターピークロッジバッグ」を受け取り、説明が始まった。
順不同で説明のあった内容を書くと、こんな感じである。
- 我々が参加するグループNoは89である。
- サザーランド滝は高低差580mで世界で5番目に高い滝である。この滝を見るために、ミルフォード・トラックは拓かれた。
- サザーランド滝までは、3日目のロッジ到着後、往復2時間弱かけて歩いて行くことができる。
サザーランド滝に行くためには、16時半までにロッジを出発する必要がある。 - 一緒に歩くガイドさん4名のうちお一人は日本人女性の方である(ちょっとだけ顔を出してくださった)。
- 先週は最高気温が6度の日もあったが、明日から4日間はとにかく暑い予報である。
- 先週は雨の日が多く、腰まで水に浸かって歩いた日もあった。明日からの3泊4日でも雨の予報が出ている。
- 明日は8時半にSTATIONに集合し、9時にバスで出発する。
11時にティアナウの街でランチ、船でグレイドワーフまで行き、1kmくらい歩いてグレイドハウスというロッジに向かう。
ロッジ到着後、1時間くらいのネイチャーウォークがある。 - シーツは最後のマイターピークロッジで回収する(そこまでは自力で持ち運ぶ)。
- マイターピークロッジに靴を送ることをお勧めする(びしょ濡れになる可能性が高いらしい)。
その他、着替え等も送ることができる。 - 出発前に、トレッキングシューズの靴底、つま先、靴紐を要チェック(靴を壊す人がツアーに一人くらいいるらしい)。
- (売店で売っている)フットフリースは靴下の下、つま先に詰めると滑りが良くなって靴擦れを起こしにくく、マメも作りにくくなる。
- 今週は最高気温30度の予報が出ているので、水は毎日1リットルくらい持ち歩く方が良い。
寒くはないので、水筒は必要ない。 - 虫除け、日焼け止め、懐中電灯、室内履き、カメラ、充電器等は必携。
各ロッジは22時で消灯、充電も22時まで。 - 各ロッジで飲み物(アルコール含む)を注文した場合、支払いはマイターピークロッジでまとめて行う。カード払いも可。
- お水は、ランチの場所や、ハット(ガイドウォークではなく個人ウォークの人が泊まる小屋)で補給できる。
説明会は1時間強だったと思う。
この後、サンドフライという虫の脅威と「暑い」という説明を受け、THE STATIONのショップで虫除け(ツアーメンバーのお一人と半分こにした、スプレー容器を持っていた私は賢い)と、icebreaker社の半袖ウールTシャツを購入した。
フットフリースやキャップ、植物図鑑などを購入されている方もいらした。
ツアーメンバーの中にはTHE STATIONでリュックを借りた方もいらっしゃるし、そうでなくても全員大荷物だ。
その荷物を抱えたり背負ったりして少し歩き、ブリタニアというちょっと船っぽい感じのレストランに到着した。
本日の夕食メニューは、トマトとにんじんのスープ、ガーリックブレッド、プライムリブのステーキ、アイスクリーム木イチゴソース添えだ。
ステーキの焼き加減とソースが選べ、ミディアム・ペッパーソースの組み合わせでお願いした。
せっかくのニュージーランドである。赤ワインもいただく。
このガーリックブレッドがとにかく大きくて熱々で美味しかった。
ステーキももちろん柔らかくて美味しい。
ツアーメンバーの中に明後日(だったと思う)にお誕生日を迎える方がいらして、ミルフォード・トラックに入ってからでは流石にケーキの用意は難しいからと、この日にバースデーケーキでお祝いとなった。
大きなブラウニーのケーキに蝋燭が立てられて運ばれてくる。
もちろん我々もバースデーケーキのお相伴に預かった。美味しい。
食べ終わってレストランを出ると、20時過ぎでもまだ明るい。
雨が降り出しており、雨宿りを兼ねてコンビニに立ち寄る。
「寒くない」というお話だったし、荷物の重量を減らすために水筒は置いて行くことにして、水筒代わりにしようとペットボトルのお水を購入する。
止まない雨の中、結構な急坂を歩いて、本日のホテル SCENIC SUITES QUEENSTOWNに到着した。
軽く明日の朝食や集合時刻、荷物出しなどの説明を受ける。
「ホテルに置いて行くもの」「トレッキング中に背負う荷物(バス移動の間は預け荷物になる)」「マイターピークロッジに送る荷物」「バスに持ち込むもの」の4種類の荷造りが必要である。
また、ミルフォード・トラックの初日のロッジで自己紹介タイムがあり、それは添乗員さんがグループ代表みたいな感じで話してくれるという。これまた、英語脳をどこかに置いてきた私には有難い。
「英語でとにかく自己紹介してくださいってなると、罰ゲームになっちゃいますから。」という添乗員さんの言葉に深く頷いたのが自分一人だと気づくのは24時間後のことである。
お部屋に入って、有難いことにバスタブがあった。お湯を張る。
ゆっくりお風呂に浸かり、お洗濯をする。流石に「夏」のニュージーランドでヒートテックを2枚重ねて着続けていたら暑いに決まっている。大汗だ。
ホテルにwi-fiがあったので母に無事ニュージーランドに到着したことをメールし、目覚ましを6時にセットし、荷造りを半ばで放棄して明日の朝やることに決め、23時くらいに就寝した。
2日目の歩数 6020歩
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