栃尾又温泉旅行記2日目その1
2019年9月30日(月曜日)
2時、4時と目が覚めて、6時半に起床した。ちょっとだるい。
外を見ると、天気予報がいい方に外れて、青空が広がっている。今日も引き続きどこにも出かけずに温泉三昧の予定なので天気は何でもいいようなものだけれど、それでも雨より晴れが嬉しい。
7時前から1時間くらい、宿の中と外を少しだけ探索した。
帰りの送迎バスの中から、宿から手前に少し戻ったところに「見晴らし」みたいな看板を見つけたので、そちらに行くと良かったのかも知れない。この日は気がつかなかった。次回の課題である。
自在館の外観はなかなか趣がある。
道の両側にある本館と大正棟が渡り廊下で結ばれている。
渡り廊下の左奥に見えるのが大正棟で、道の突き当たり(実際は左に逸れて道が続いている)に見えているのが、うえの湯とおくの湯がある栃尾又温泉センターだ。
したの湯と合わせ、栃尾又温泉にある三つの宿の宿泊客が共同で利用させてもらう。
自在館からしたの湯まではずっと屋内を辿って行くことができる。うえの湯とおくの湯は、一番近い大正棟の入口からでも、温泉センターの入口まで3mくらいは外を歩く必要がある。
この共同のお湯に来る人は大抵みな宿の作務衣を着ているし、私も宿の作務衣にサンダルでお散歩したり写真を撮ったりしていた。
道路が濡れていて、昨晩、やはり雨が降っていたらしい。
川のせせらぎの音に紛れて雨音がよく判らなかった。
自在館は、本館も趣ある建物でありつつ、さらに大正棟の趣がもの凄い。
大正棟は、やはり「湯治宿」という雰囲気を漂わせている。
お部屋の入口がふすまだったから、恐らく、自分が室内にいるときのみ鍵を掛けることができるのだと思う。
また、本館とは別にこちらにも読書室のようなお部屋が用意されていて、襖が開かれ覗けるようになっていた。文豪の書斎、みたいな雰囲気のお部屋だと思う。
本館の玄関から入ってロビーの左側に図書室がある。
お部屋に入ってすぐの右手に本が並んでいる。温泉の効能や入り方についての本や、いかにも湯治に来たお客さんが読み終わって置いて行った感じの推理小説などもあった。
こういうとき、自分も持参した本を読み終えて置いて行けると格好いいと思いながら、概ね読んだことのない本を持参し、旅行中に読み終えられた試しがない。
自在館本館と東屋の間の、道から少し入ったところに栃尾又薬師堂がある。
栃尾又温泉は昔から子宝の湯としても有名で、こちらのお堂にはキューピー人形がたくさん納められていた。
暗いときに見たらちょっと怖そうである。
栃尾又薬師堂は、「大杉」や「同体欅」、「夫婦欅」など、結構な大木に囲まれている。
なかなかの迫力である。
夫婦欅をまたぐと(くぐると?)子宝に恵まれると言われているそうだ。
大正棟のちょうど上に当たる当たり、階段を上った少し先に別のお宿がある。
「栃尾又温泉案内図」を見ると、この階段を上った先に栃尾又の明神様があるはずで、何度か行ってみようとうろうろしたけれど、明神様への道を発見することができなかった。
また、栃尾又温泉センターの先はすぐ林道になり、そのすぐ手前の藪の中に「菩薩の滝」がある。
緑の木々の奥に隠れるようにして水が流れ落ちている。非常に慎ましい滝である。
林道とは逆方向に進むと、栃尾又温泉での湯治で命を長らえたという方の碑が立っており、また、栃尾又温泉のバス停がある。
このバス亭を14時くらいに出発する南越後観光バスで奥只見ダムに行き、奥只見遊覧船に乗って、18時頃にこのバス亭に帰ってくるというコースで観光ができそうで、余りの天気の良さにかなり真剣に検討する。
しかし、出かけてしまうと「温泉三昧」の野望が潰えてしまう。ここは「とにかくのんびり」という初志貫徹で湯治に専念することにした。
8時少し前に食堂に行ったら、ロビーに待ち人が溢れていた。10人くらいいたと思う。
朝食の席は、昨晩と同じ席が指定されていた。
小鉢二つ(明太おろしと、昆布の煮物)は予めセットされ、すぐ焼きたての赤魚を持ってきてくれた。
ごはん、お味噌汁、サラダ、納豆、ヨーグルト、豆乳やジュース、卵はセルフサービスである。
豆乳とアセロラドリンク、林檎ジュースの中から豆乳を選ぶ。
大粒の納豆は、自在館ご自慢&一押しの「ラジウム納豆」である。そこに生卵を落とす。
ヨーグルトも自家製だ。
何よりごはんが美味しくて、普通に軽く一杯、納豆と生卵でもう一杯、食べ過ぎなほどいただいた。
ロビーのコーヒーマシンでコーヒーを作ってお部屋に持ち帰り、食休みする。
友人に何かお礼を送ろうと思っていて、宿の売店で販売されているお米を送っていただけるようにお願いしようかなぁとつらつら考える。
しっかり過ぎるほどにごはんをいただいても何となくだるいのは、温泉による好転反応なんだろうか。
今日の女湯は「おくの湯」だけである。
それもあって、昨日のうちにお宿にある貸切湯を堪能すべく予約をしてある。
いよいよ(?)待望の(?)貸切湯三昧の始まりである。
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