栃尾又温泉旅行記3日目
2019年10月1日(火曜日)
3時頃に目が覚めた。どうも私は旅行先で熟睡できないことが多い。
5時前にももう一度目が覚め、そういえば大浴場は5時から入れるし、ここで寝ていても湯船で寝ていても一緒だわ、むしろ温泉の効能を得られる分だけ湯船で寝ていた方がお得だわ、と思いつき、そのまま起き出してしたの湯に行った。
外は真っ暗で、流石にこの時間だと誰もいない。独り占めである。
今回もワインカップの空容器を持参し、湯船の真ん中にある温泉の注ぎ口から飲泉しつつ、お湯に浸かる。
温泉の注ぎ口を中心にお湯に波紋が広がるのが綺麗で、水の動きをしげしげと見てしまう。
人肌の温度のためか、肩まで浸かりたくなるのが不思議である。
外が少しずつ明るくなって行く30分ほど「独占」を堪能した。
一昨日よりもぬる湯の温度が低いような気がする。
1時間ほど浸かっていたら寒くなってしまい、お隣に用意されている加温された湯船に浸かって温まる。
あとで「月に1回、ここと増富温泉に交互に行っている」とおっしゃる方にお聞きしたところでは、やはり夏の間は温度が高く、冬になると低めになっているということだ。
熱湯で温まってから再びぬる湯に入り直し、7時くらいまで、したの湯を楽しんだ。
こうして、熱い湯とぬるい湯に交互に入ったり、泉質の違う温泉に交互に入ったりして入浴効果を高めることを「合わせ湯」という。
この日の朝の私は、かなりこの「合わせ湯」を忠実にこなしていたと言えよう。
私が上がる頃には10人くらいの方がいらしていたと思う。やはり、うえの湯よりも、雰囲気があって源泉に近いしたの湯の人気が高い。
ロビーに戻り、まだちょっと寒いような気がしたので、温かいどくだみ茶をいただきながら新聞を読む。
そうこうしているうちにぽかぽかしてきて、後追いで温泉効果が現れて来たようだ。
お部屋に戻って一休みし、8時から朝食である。時間に行ってみると今日はすでに食堂が開いていた。全体的にゆっくりの人が多いようで、席も1/3くらい埋まっている感じだ。
席に着くなり早速ごはんとお味噌汁をよそいに行ってしまい、お魚が何だったのか聞きそびれてしまった。
白身のお魚の切り身の焼き魚である。
ひじきの煮物と青物のお浸しが予めセットされていて、その他はビュフェ方式で好きに持ってくることができる。
昨日の「食べ過ぎ」を反省し、納豆はどうしてもそれだけでごはんを一膳食べたくなるので今日はパスする。
卵焼きがあったので心惹かれつつ生卵もパスし、サラダはトマトサラダを作る。
林檎ジュースはちょっと甘かったけれど、やっぱり健康的かつ美味しい朝食は素晴らしいと思う。
ゆっくりいただいた。
朝食から戻るときに見たところ、貸切湯に空きがあった。
ロビーのコーヒーをお部屋に持ち帰ってかなり迷ったものの、ここは時間制限なくぬる湯に最後まで浸かろうじゃないかと思い、また、朝一番でもうしたの湯に行ったし、うえの湯の方が大抵空いているし、もしかしたら貸切状態になるかもと期待して、9時頃にうえの湯に行った。
同じことを考えた方がいらしたのか、うえの湯にはお二人の先客がいた。それでも、3人で貸切である。贅沢の限りだ。
うえの湯からの帰り、外を歩いていたら、結構小さいお花が咲いていることに気がついた。
名前も何も判らないけれどなかなか可愛い。写真を撮りまくる。
お部屋に戻って、友人に絵はがきを書いたり、散らかし放題だった荷物を整理してミラコロに詰めたり、扇風機の風で手ぬぐいを乾かしたり(30分もしないうちに乾いた。流石、手ぬぐいである)、バスタオルや作務衣を所定の場所に戻したり、テレビを見たり、身支度をしたりする。
もう30分、お湯に浸かっていても余裕だったかもと思いつつ、これくらい時間の余裕がある方がいいわよね、と思い直す。
11時少し前にチェックアウトした。
お宿のホームページから予約した場合には特典でくじびきができる。宿の先代ご主人が撮ったお花の写真の絵はがきをいただいた。
こちらの絵はがきで友人に便りを出しても良かったかしらと思う。
流石に5kgは重いけれど少しおうちでも食べようと、売店で3合入ったお土産用のお米も購入する。
宿の方のお話だと、あまり品種改良をしていないこしひかりなので、今主流になっているこしひかりよりも収穫時期がやや遅いそうだ。
こしひかりって一つじゃないのね、と思う。
もうしばらくお部屋を使っていただいても大丈夫ですよと言っていただきつつ、ぺたんと座るのにちょっと疲れていたので読書室の揺り椅子をお借りする。
12時の宿の送迎バスまで1時間弱、図書室にあった文庫本をゆっくり読んだり、先ほど書いたはがきを宿の前にあったポストに投函したりした。
浦佐駅までの送迎バスは、帰りは結構一杯だった。
12時に出発し、15分くらいで道の駅 ゆのたにに到着した。これも常連の方に教えていただいたところでは、少し前から、送りのバスは必ず道の駅に停まり、お買い物タイムを作ってくださるようになったという。
12時半に出発しますという案内があった。
水茄子のお漬物が美味しいと教えていただいたけれど、保冷バッグと氷が必須のようだ。新潟からそれを持って帰るのはなかなか厳しい。
「いなか家」というお店の手作りジャム(梨と桃)を購入した。
バスに戻ったら「お昼ごはん代わり」とソフトクリームを食べている方がいらして、ちょっと羨ましかった。あのソフトクリームはお米味だったりしたのだろうか。
途中の駅にお一人ずつ降ろしたりして(この辺りは、かなり融通を利かせていただけるようだ)、12時50分に浦佐駅に到着した。
13時10分発の新幹線で帰るという手もあるけれど、やはり駅を見渡してみて駅弁を買えそうなところが見当たらない。
常連の方は「越後湯沢で途中下車して、美味しいって教えてもらったお蕎麦を食べて帰るわ。」とおっしゃる。なるほど、そういう方法もあるのだなと思う。
ここは狙っていたパスタを食べて帰ることにし、コインロッカーにミラコロを預けた。
駅前の「小玉屋」というファミレス(っぽいお店)は定休日で、その横の道を入った突き当たりのちょっと先にある、ラ・グラッサというイタリアンに行った。
浦佐駅から徒歩5分というところである。
カウンターにお二人先客がいらして、「どこでもお好きなところに」と言ってもらい、テーブル席を選んだ。
小エビとトマトのクリームパスタを選び、サラダとドリンクをセットにできますと言われて、セットをお願いする。
飲み物はコーヒー(ホットorアイス)、冷たいウーロン茶、あともう一つくらい選択肢があったように思う。暑かったし、アイスコーヒーをお願いした。
サラダセットをお願いしたら、トマト味のスープも付いてきて、何だか得した気分である。
そして、殻が付いたまま三ツ割くらいにされた海老がたくさん入った濃厚なお味のパスタが美味しい。これは確かに先に野菜を食べておくと嬉しさ倍増という感じである。
大満足だ。
大急ぎで浦佐駅に戻り、13時55分発のとき322号で帰路についた。
13時10分発とどちらにしようか迷っていたので、指定席は取っていない。帰りは自由席である。
浦佐駅では空席が選べる程度にあり、東京まで2席並びの私の隣の席に他の方が来ることはなかった。
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