奥入瀬旅行記1日目
2019年8月29日(木曜日)
少し早めに家を出た筈が、何故か上野駅到着はギリギリになった。
エキナカで、お昼のお弁当に母は笹の葉寿司を、私はチキン弁当を購入する。
東京駅発着のツアーで上野駅から合流する場合、新幹線の改札は入場券で入る必要がある。券売機(精算機)でも手続きは可能だと知っているのに、毎回忘れて窓口に並んでしまう。今度こそ覚えておこうと思う。
9時14分上野発のはやぶさ9号に乗り込むと添乗員さんがいらっしゃり、帰りのお弁当とお土産の注文票を渡された。必要なら盛岡に到着するまでに私にください、とのことだ。
母と相談し、駅で購入する時間もあるだろうし、とりあえず注文はしないことにした。
その後、私は11時18分の盛岡到着の少し前まで爆睡した。眠い。
バスガイドさんに迎えられ、そのままバスに案内される。ツアーメンバーは30名前後のようだ。
日差しは強いものの、風は冷たくて気持ちが良い。流石、東北である。
ミラコロは預かってもらい、レスポのボストンはそのまま車内に持ち込んだ。
11時半前にバスに乗り込んだ。それほど申込みが早かったとは思わないけれど、前から2番目の席だった。どうしてだろうと思っていたら、その謎は2泊目の夜に解けることになる。
新幹線に乗ったときからお腹が空いていた私は、早速チキン弁当を開いていただいた。
バスは順調に走る。
バスガイドさんが色々とお話ししてくださったあれこれが頭に残っていなくて、本当に申し訳ない。
確か、盛岡駅出発直後に見えた岩木山のお話などなどもあったと思う。
今回のツアーでは、バスは盛岡駅発着でバス会社も盛岡のバス会社さんでありつつ、岩手県内の観光場所が1カ所もないところもまた申し訳ない。
しばらく走って道の駅こさか七滝に到着した。
道の駅の道路を挟んだ反対側に、日本の滝百選にも選ばれているという「七滝」がある。
水車なども配置してあって、なかなか凝った演出が施されている。
滝壺近くまで行って水音や涼しさを楽しんだ後、道の駅に戻った。
バスガイドさんお勧めの山ぶどうソフトクリームをいただく。
お昼ごはんを食べたばかりだたし、今日の夕食は早めの17時半スタートと聞いていたので、母と二人で一つにした。
といっても、多くは私が食べていたと思う。
この後、時間とバスが進むにつれて空に雲がどんどん増えて行き、十和田湖を見晴らす展望台に着いたときにはすっかり「曇天」になっていた。
それでも、天気予報は3日間とも「雨」だったことを思えば上等である。
バスガイドさんから「ナナカマド」の木は7回竈で焼いても炭にならないくらい堅いからその名が付いたという説明があって、この展望台の駐車場にあったナナカマドの写真を撮る人が続出する。
バスガイドさんが嬉しそうにしていらした。
しかし、まぁ、普通のナナカマドである。
この展望台から十和田湖畔の休屋に行く途中、バスの中から小熊が見えたらしい。
見つけた方が「あっ!」と叫んだときにはもう森の中に入ってしまっていて、私は見ることができなかった。残念である。
14時半前に十和田湖遊覧船の乗り場に到着した。
14時40分発の中の海往復Bコースに乗船する。
このツアーでは遊覧船に乗ってそのまま本日の宿である十和田プリンスホテルにチェックインする行程が組まれているけれど、今年の十和田湖周辺は非常に雨が少なく、水量が少なくてホテルに船を着けることができないと説明があった。残念である。
この右側の写真は(かなり遠目の)十和田湖畔の乙女の像である。
私の中で「乙女の像」と「人魚姫の像」がごっちゃになっていたらしく、十和田湖の「乙女の像」は湖の中に立っていて乙女は一人なんだだと思い込んでいた。この像が「乙女の像」だという説明を聞いてかなり驚いたものである。
日差しがないせいか、船上は半袖Tシャツでは少し肌寒いくらいだ。ウィンドブレーカを羽織ってずっとデッキにいた。
これは紅葉の時期はさらに綺麗だろうなぁと思う。
十和田湖は雨水だけを水源とする湖でありながら、水深は最も深いところで326.8mもあり、日本で3番目に深い湖である。
遊覧船を降り、バスガイドさんの案内で「乙女の像」に向かった。
バスガイドさんの言うとおり、近くで見ると「乙女」という感じではない。何というか、乙女にしては迫力のありすぎる肉体美である。
この二つの女性像は一人の人物で、水面に映った様子を表しているという。最初から立地込みで構想されたということなんだろう。
高村光太郎作のこの像は智恵子がモデルになっているという説もあり、しかし、智恵子にしては迫力がありすぎだろうという異論も強い。
うん、そうだね、と思う。異論を述べている人に賛成だ。
「乙女の像」の前でツアーの集合写真撮影があった。
撮ったその場で「欲しいかも」と思った人はカードをもらい、写真屋さんはそのカードの数だけプリントしておくというシステムである。
なるほど、賢い! と思った。
もちろん、カードをここで貰っておいて、実物を見て「やっぱり止めます」というのもありだ。
「乙女の像」から湖畔をそのまま戻っても良いし、遊歩道があってそちらを行くこともできる。
遊歩道を進むと、木々の中に十和田神社があった。
十和田神社は、青龍が眠ると言われており、「青森県屈指のパワースポット」だという。
そう言われても、今ひとつパワースポットが何たるかを判っていない私には、あまりインパクトがない。
神社の創建は807年と古く、由緒ある神社であることは間違いない。
佇まいもいい感じである。
まさか今回のツアーで神社仏閣に立ち寄る機会があるとは思わず、御朱印帳を持参していなかったため、紙に書いた御朱印をいただいた。
また、後で知ったところでは、十和田神社の背後にある山道を少し登ったところに鉄のはしごがあり、そのはしごを下りると占い場があるらしい。
中の湖を見ることができ、そこに投じた「おより」の沈み方によって占トするという。
次の機会にはぜひその霊験あらたかな占いをやってみたい。
十和田湖畔の散策後、17時頃に本日の宿である十和田プリンスホテルにチェックインした。
窓際にはコーヒーミルなどコーヒーセットが用意され、てるてる坊主も添えられているのが可愛い。何しろ、明日の天気予報は雨(大雨!)である。
少しゆっくりしたいところではあるけれど、本日の夕食は早い。
一息入れてすぐレストランに行った。
本日の夕食はフレンチである。
「湖畔ディナー」と名付けられたコースはこんな感じである。 オードブルバリエ【東北のめぐみ】
十和田湖ひめますをスープ仕立てに
国産牛肉と比内地鶏、2種の味わい
サラダ
パン
本日のデザート(林檎の赤ワイン煮、チーズのムース、カシスシャーベット)
コーヒー
ヒメマスは、クリームスープに大きめの切り身が入っていて、なかなか凝った感じで美味しかった。
この辺りの名産らしい、小公子という山ぶどうの赤ワインをいただいた。飲みやすくて美味しい。
夕食をいただいている間に外はすっかり暗くなった。
食後にお庭に出てみたところ、湖畔に遊歩道があるようだ。少し歩いてみたかったけれど、流石に真っ暗で断念する。
少しだけホテルのお土産物屋さんを覗いた後、20時前に温泉に行った。
十和田プリンスホテルは、十和田湖西湖畔温泉を引いていて、露天風呂もある。
露天風呂の天井はかなり高い三角屋根になっていて、開放感があるのが嬉しい。流石に十和田湖まで来ると風が冷たくて、露天風呂ならいつまででも入っていられそうである。
ゆっくり温まった。
お風呂上がりに、ホテルのショップで買ってきた「金のねぶた」という林檎ジュースをいただく。
明日は早起きして朝風呂に行こうと早めに就寝した。
-> 奥入瀬旅行記2日目その1
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