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2020.01.19

ニュージーランド旅行記7日目その1

2019年2月1日(金曜日)

朝食 6時半前に目が覚めとき、外は暴風雨だった。かなさんに教えてもらっていた天気予報のとおりである。
 6時45分にモーニングノックがあり、7時に朝食会場に行った。
 今日で朝食前のランチづくりも最後である。名残惜しい。
 疲れが出たのかだるいし、昨日はサンドイッチを残してしまったので控えめにしようと、ピーナツバターのサンドイッチとサラダにした。
 サラダ用にちゃんと簡単なタッパウエアのような容器が準備されている。

 ランチづくりを終え、ケイコさんと一緒にバスに行って進行方向左側の席に作ったばかりのサンドイッチを置いた。確か、昨日のうちに「バスの座席を早めに確保すること!」という指示が飛んでいたと思う。
 ここまで済ませてから朝食である。
 今日は歩かないし、これまでより時間に余裕がある。ホットミールも少しいただいた。
 朝食後、ロッジの売店でツアー中の飲み物代(ワイン代)をカードで支払った。

ラウンジに集合 マイターピーク・ロッジのドライルームは、そもそも洗濯機で脱水をすることを前提にしてあるらしく、少しばかり非力で、昨夜様子を見に行ったらウールの厚手の靴下が乾いていなかった。停電がないのをいいことに今朝まで干しっぱなしにしておいた靴下を取り込むのを忘れてはいけない。
 バスに預けるザックには行き先の荷札を付ける。テ・アナウの町で降りる人や、空港に向かう人もいらっしゃるらしい。我々はクィーンズタウンに戻る。
 遊覧飛行を兼ねてクィーンズタウンまでヘリコプターで戻るツアーは、悪天候のために中止になっている。

 マイターピーク・ロッジ宛てに送った荷物が増えた分パンパンになったザックをバスに預ける。
 ザックの手入れをしていたかなさんに、ザックの保管やら洗濯やらについて教えてもらう。かなさんは今日のクルーズには同行しないそうで「この雨だったらもの凄い水量の滝を楽しめますから!」とおっしゃる。
 曰く「折角来たのだから楽しまなくちゃ損」とのこと。納得である。

 マイターピーク・ロッジ宛てに靴を送った方も、「この雨なので。」という添乗員さんたちのアドバイスに従ってトレッキングシューズを履き、レインウエアを着ている。
 私も半袖Tシャツの上に長袖シャツを羽織り、スカートではなくパンツにして、レインウエアの上下を着込んだ。
 もっとも、船は滝に突っ込んだりするという話で、天候に関わらずレインウエアは着ておく方が良いようだ。

クルーズ船のチケット 8時半にロッジを出発し、バスで5分、クルーズのターミナルに到着した。
 バス車内で、クルーズのチケットが配られる。
 ターミナルに到着する頃には、雨はだいぶ小降りになっていた。
 ターミナル辺りからも、山肌にいくつも太くて白い水の流れが見える。部屋の窓から見ていたときよりも迫力5倍増しだ。

名もなき滝ボーエン滝

 ミルフォード・サウンドのクルーズ船は9時に出航した。
 もちろん、甲板に出る。
 雨はほとんど降っていないものの、風が凄くて吹き飛ばされそうになる。
 かなさんの予告どおり、ロッジからも見えたボーエン滝の水量がもの凄い。落差は160mである。水しぶきで水面は全く見えない。
 山肌を落ちる滝も、雨が降って初めて現れるものが多いという。

とにかく滝(流れ落ちる水)とにかく滝(流れ落ちる水)
とにかく滝(流れ落ちる水)とにかく滝(流れ落ちる水)
とにかく滝(流れ落ちる水)とにかく滝(流れ落ちる水)

 そういえば、「滝に突っ込む」と言っていたけれど、本当に(流石に滝行とまではならnないものの)突っ込んでいた。
 船は横から滝に近づき、舳先が滝の真下に来るような位置で停まる。
 もちろん、我々はその舳先に集まって滝を見上げ、水しぶきを浴び、記念写真を撮りまくる。
 ここまで来ると、いっそ爽快である。

天候回復の兆し(進行方向)天候回復の兆し(船尾方向)

 滝の水しぶきを浴びまくった9時半過ぎ、船の進行方向に青空が見え始めた。
 朝の暴風雨を思えば青空がは奇跡だ。
 振り返ってみると、青空は見えないものの、何となく雲も高く明るくなってきているように感じられる。

滝滝

 とにかく、滝である。
 ひたすら、滝である。
 ミルフォード・サウンドクルーズのポイントかつ見どころは無数の滝である。
 添乗員さんから「イルカや鯨が見られるかも。」という情報をいただき、時々は海面を見たりもしていたものの、やっぱり、滝である。
 イルカや鯨には会えなかったけれど、クルーズも後半に入った10時頃、オットセイに会うことができた。
 のんびりひなたぼっこをしているように見えて羨ましい。

スターリング滝へスターリング滝直下

 オットセイからすぐ、落差146mのスターリング滝にも船は突っ込んで行った。
 確か、船内放送とか注意喚起とかはなかった記憶である(私が英語を「情報」として受け取っていなかった可能性もかなり高い)。
 水量が多すぎて、いつもより滝との距離を取っていたのだと思う。
 それでもかなりの風圧を感じた。水圧ではなく風圧である。
 滝から押し寄せてくる風と水しぶきがもの凄い。
 平気そうにしている外国人の方々がいて、こちらからするととんでもないという感じだ。船の手すりの陰に隠れたり、レインウエアのフードを目深に被ったりして防備する。

絶景のミルフォードサウンド スターリング滝を離れた後は一気に青空が広がり、フィヨルドの景色、青空と緑と白い滝のコントラストをひたすら観賞する30分間になった。
 どなたかに「今日のクルーズで、雨も曇りも晴れも全部の天気を体験したわね!(英語・推定)」と言われて、正しく! と思う。
 雨上がりの晴天は、ミルフォード・サウンドで最高のコンディションだと思う。残雪の白も輝いているように見える。

絶景のミルフォードサウンド絶景のミルフォードサウンド
絶景のミルフォードサウンド絶景のミルフォードサウンド

 ちょうど、船が湾に入り込むコースに差し掛かったところだったことも幸いし、フィヨルドと青空と残雪と緑と幾筋もの山肌から落ちる滝と、最高の景色を楽しんだ。
 やっぱりツイている。

光とボーエン滝青空とボーエン滝
 クルーズ船ターミナルからも見え、出発直後にも見ているボーエン滝まで戻って来たらクルーズもあと少しだ。
 ボーエン滝の水量は相変わらずもの凄くて、行きよりも近いところを通った帰りには、水しぶきでカメラのレンズがびしょびしょになった。
 流石の迫力である。

20190201_103927 クルーズ船ターミナルを真正面に見て、ロッジの名前にもなっているマイターピークは右奥に姿を見せている。
 海面からいきなり立ち上がるように標高1682mまでそびえる姿は格好良い。
 名前の由来は、司教(マイター)が被る帽子の形である。
 10時45分、1時間半の予定を15分ばかりサービスしてもらい、ミルフォード・サウンドのクルーズ船は出発したターミナルに帰着した。

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