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2020.03.29

カンボジア旅行記3日目その2

2020年1月1日(水曜日)

連子窓 アンコール・ワットの十字回廊に残る江戸時代の日本人の落書きを見学した後は、階段を上り、第二回廊に向かう。
 連子窓は、算盤の玉を繋いだような形の柱を並べた窓で、装飾としての役割と、光と風を通すという役割と、その両方を備えているクメール建築の特徴の一つである。

 この連子窓を通して差した光が床に模様を作る様子、という写真を撮りたいなぁと何となく機会を狙っていたものの、その機会に恵まれなかった。恐らく、午前中よりも午後の方が、そういう写真を撮るのに向いているのだと思う。
 それはそれとして、壁に映っている影を光もなかなか格好いいと思う。

第三回廊への階段第三回廊 何故か連子窓に注目したのみで第二回廊は通り過ぎた。
 そのまま、第三回廊への階段を上るための列に並んだ。まだ10時半である。
 第三回廊は入場制限を行っており、順番待ちの列ができている。
 この階段が急でかつ風が強いため、帽子は禁止されている。帽子をリュックにしまうついでにカメラも仕舞う。これは手すりに捕まらないと上れない角度だ。70度だという話だ。

 10分弱並んだら順番が来て、階段を慎重に上る。
 ガイドさんは上らないらしく、自由見学だ。戻りの時刻が指定されないのか? と思いつつ上がる。
 アンコール・ワットの第3回廊中央祠堂の高さは65mで、シェリムアップではこれより高い建物は建ててはいけないことになっている。

東の密林を臨む 東方向は、ほぼ密林である。
 第二回廊、第一回廊のすぐ外まで木々が迫り、その先も見渡す限り木々が続いている。
 アンコール王朝の時代もこの景色だったのか、それとも家々が立ち並んでいたのか、どうなんだろうと思う。
 そして、アンコール・ワットは上から見ても迷路みたいだよと思う。

デバターデバター 第三回廊にはデバターがたくさん残り、かつ凝った彫刻が施されている。
 窓の外、ぐっと回り込まなければ見えないようなところにもデバターがあって、多分、私が気がつかなかった綺麗なデバターが他にもたくさんあったんだろうなと思うとちょっと悔しい。
 つい、窓からの景色に気を取られてしまった。

 西方向は、西塔門から歩いて来た参道やその向こうまで見渡すことができる。
 遠くに気球が上がりつつある様子も見える。気持ちよさそうだ。
 例えば、ここから見える中庭のようなところに人々が集っていたら、相当「神」の気持ちになれたんじゃないかしらと思う。

中央祠堂 中央祠堂には仏像が安置され、カンボジアの方が熱心にお参りしている様子が見えた。信仰の場には何となく近寄りがたい。
 中央祠堂が建つ中庭のようなところにもほとんど入らなかったし、中央祠堂へ続く回廊に足を踏み入れもしなかった。
 中央祠堂には美人かつ保存状態の良いデバターが数多くあると後でガイドブックで読み、そうと知った今となってはちょっと残念である。
 やはり、ツアー旅行であっても下調べは重要だ。

 その代わり第三回廊で何をしていたかというと、遠くを眺め、上を見上げてばかりいたた。
 それだけでもあっという間に時間が経ってしまい、第3回廊から最後に降りたのは私だった。
 ツアーメンバーのみなさまをお待たせして申し訳ない。
 第3回廊から降りた後は、先ほど素通りした第2回廊に戻り、レリーフの見学を続けた。

第2回廊南面第2回廊南面

 第2回廊南面の一番東側は、レリーフが三層に分かれている。
 一番上が天国、真ん中が現在(現世?)、一番下が地獄である。
 その隣では地獄がクローズアップされ、水牛にまたがり16本の剣を後光のように背負った閻魔様(冥界の王のヤーマ)が審判を行っているレリーフが現れる。
 審判の次に最後の「仕分け」が待っている。剣を持ち顔が欠けてしまっている誰かに指図され、本格的に地獄に落ちたり逆さづりにされたりしている人々が描かれている。

第2回廊東面第2回廊東面

 東面には、乳海攪拌が描かれている。
 「乳海攪拌」は、ガイドさんによると、「神と悪魔が協力し、蛇で(何かを)かき回すことによって不老不死の薬である”アムリタ”を得る」というお話であるらしい。
 真ん中にいる大亀に乗ったヴィシュヌ神の采配に従って左右から綱引きのように蛇を引っ張り合うことで、「攪拌」され、1000年かけてついには「アムリタ」ができあがる。

 この綱引きの様子が40mにわたってレリーフに彫られている。
 左から引っ張っているのが悪魔チーム、右から引っ張っているのが神様チームである。
 そして、神様チームの最後方で力を振るっているのが、マハーバーラタでラーマ王子に協力したお猿の将軍であるハヌマーンだ。ややこしい。
 私の勝手な想像では、アンコール王朝の方々は多分このハヌマーンというキャラが好きで、感謝も敬愛もしていて、それでここに特別出演しているのではないかと思う。

アンコール・ワットの裏正面 アンコール・ワットの見学はこれで終了となった。3時間たっぷり見学してもやはり全然見切れていない。もっと見ていたい。
 しかし、そろそろ体力の限界でもある。
 そのままアンコール・ワットの東側に抜けると、裏側にはほとんど人がいなかった。静かだ。

ナーガと中央祠堂 真東からだと中央祠堂と2本の尖塔しか見ることができない。
 しかし、そのまま南側に回ると、オリジナルのナーガとともに中央祠堂と尖塔4本の五つ全てを見ることのできる角度があった。
 まるでお化け煙突のようである。色々と計算され尽くされた建築物なのだなぁと思う。

 正午ちょうどにバスに戻った。
 昼食の前に、昨日行きそびれてしまったアンコールクッキーに立ち寄る。
 何というか、小綺麗かつ小洒落た感じの建物で、我々のようなツアー客でごった返している。凄い。
 定番かつお約束かしらと思い、アンコール・ワットの形を模したアンコールクッキーを購入した。
 この後すぐランチでなければ、アンコールクッキーが経営するカフェでマンゴースムージーを飲みたかった。それがちょっと残念である。

日本食の昼食 25分一本勝負のお買い物タイムの後は、ソカ・アンコール・リゾートの中にある竹園という日本食レストランでランチである。
 畳のお部屋の個室に靴のまま入って良いと言われ、ツアーメンバー一同、相当にためらう。かなりの抵抗を感じる。

 お部屋は掘りごたつ式になっていて、足が楽なのが嬉しい。
 アンコール・ビールの生(4ドル)があると言われてそちらを頼み、最初に出てきたサラダと一緒に早速飲み始める。
 どんな鯖の味噌煮なんだろうと思っていたら、かなりちゃんとした和食、ちゃんとした鯖の味噌煮だ。
 海外で日本食をいただくこと自体あまりないとはいえ、海外で日本食をいただいて「美味しい」と思ったのは多分初めてだ。

 13時45分に竹園を出発した。ホテルに戻り、次の観光への出発のため14時50分ロビー集合と案内があった。
 約1時間の休憩である。
 気分的には昨日の20分休憩よりも忙しい。
 着替え、メールチェックし、水筒の用意をし、午後の観光のために双眼鏡を荷物から出したらあっという間に1時間が過ぎた。
 午前中に着ていたタンクトップには今日も塩が吹いていた。

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2020.03.28

カンボジア旅行記3日目その1

2020年1月1日(水曜日)

 新年である。
 初日の出を見に行くため、4時15分に起床した。35分にモーニングコールも来た。
 冷房を26度にしてかけっぱなしで寝ても、少しばかり暑くて寝苦しかった。ただ、洗濯物はほぼ乾いている。
 5時20分にロビーに集合する。ツアーメンバーの半分くらいが初日の出を見に行くようだ。思っていたよりも参加者が少ない。

夜明け前のアンコール・ワット アンコール・ワット前の池には、6時前に到着した。
 ガイドさんに「6時20分に集合。」と指示され、まずは朝焼けをバックにした逆さアンコール・ワットを狙いに行く。
 池の端に沿ってたくさんの人が何重にも並び、アンコール・ワットの写真を撮るべくカメラやスマホを構えている。

朝焼けのアンコール・ワット 最初のうちは紺が勝っていた空の色が、段々、紫になり、そしてあかねが広がって行く。
 風がなく、池の水面が静かで、アンコール・ワットや木々の姿がばっちり映って鏡のようだ。
 見とれつつ、何回もシャッターを切る。
 明るさが足らずにブレてしまうことも多い。なかなか上手く撮ることができず、却って夢中になってしまった。

 危うく遅れそうになりつつも6時20分に再集合し、ガイドさんに案内されて今度は「初日の出の撮影ポイント」に向かった。
 振り向くと、遠くに気球が上がっているのが見える。
 気球から見る初日の出も乙だろうなぁと思う。

 また思い思いの場所に陣取り、初日の出の撮影大会が始まる。
 流石に「雲一つない」とまでは行かないものの、綺麗な2020年の初日の出を拝むことができた。
 そこそこ長い人生で初日の出を拝んだことはこれまで2〜3回しかなかったと思う。貴重な機会と言えよう。見ることができて良かった。

朝食のヌードル 朝日が昇りきったところでバスに戻る。7時20分くらいにホテルに到着し、そのままレストランで朝食をいただく。
 昨日はなかった玉子麺っぽい黄色の麺が用意されていて、そちらをいただく。
 この後で、バナナケーキとランブータン、モンキーバナナと紅茶をいただいた。我ながら、相変わらずたっぷりの朝食である。

 部屋に戻って初日の出の写真付き年賀メールを家族に送り、改めてのアンコール・ワット見学に出発するたえ再び8時20分にロビーに集合した。
 小学校高学年か中学生くらいの男の子とご両親の家族3人でいらしていたご一家は、昨日、一旦お部屋に戻った後、12時少し前にガラディナーの会場に戻り、カウントダウンをして花火をご覧になったとおっしゃっていた。
 タフだ。
 年が明けるのと同時に上がる筈の花火が数十秒遅れたのはご愛敬だと笑っていらした。

修復中の西参道浮き橋

 9時くらいにアンコール・ワットに続く西参道前に到着した。
 現在、西参道は上智大学を中心としたチームによって修復されており、渡ることはできない。ちょっと残念である。
 池で咲く睡蓮を見ながら進み、臨時に用意された浮橋を渡る。
 この浮橋が結構、揺れる。
 真っ直ぐ歩けないくらいに揺れる。不安定である。

 その不安定な橋を大量の人が渡っているところを、チケットをチェックする係の人たちは次々とアンコール・パスを確認して行く。
 あれだけの人がいたら見逃されている人もいそうな気がしつつ、人数もたくさん投入されていたし、意外と厳格だなとも思う。
 そういえば、タンクトップ姿の女性にガイドさんも注意をしていたし、警備員さん(なのだと思う)も服装を注意していた。これだけたくさんの観光客がいる中、きちんとそういう対応をするということは、カンボジアの人にとってアンコール・ワットは正しくお寺なのだなと思う。

西塔門 仮の浮橋を渡り、普段カンボジアの人たちが使っているという門から西塔門に入る。
 真ん中にある入口は王様用、そのすぐ両脇にあるのは臣下用、一番端っこにあるのは象用である。
 象用って何だよと思う。

 アンコール・ワットは、スールヤヴァルマン2世が建立したヒンドゥー教寺院で、アンコール・トムのおよそ100年後という感じになる。
 その頃は「神=王」という時代だ。「アンコール・ワットといえば」の中央祠堂は「世界の中央にそびえ神々が住む須弥山」を表し、ヴィシュヌ神が降臨して王と一体となる儀式が行われる場所でもあったという。

 とりあえず、お寺である。
 ほとんどのお寺が東向きに建てられる中、アンコール・ワットが西向きである理由はまだよく分かっていない。
 アンコール・ワットの入口である西塔門には、かの有名な笑うデバター様もいらっしゃる。
 何というか、割と地味というか、回り込んでぐっと振り向かないとお目にかかれない場所にあったように思う。

参道 西塔門を抜けた後も、あの「アンコール・ワット」と言われてイメージする建物までは結構遠い。
 350mの参道が伸びている。
 参道の途中にある出っ張りはテラスで、王様が通るときには楽団が演奏した場所らしい。
 参道の向こうに見える建物は経蔵だ。

 アンコール・ワットの見学に入る前に、北側(向かって右側)の池の前で記念写真撮影があった。この写真はツアーに含まれている。
 ちょうど我々が写真撮影を行っている頃は水面が静かで、逆さに映るアンコールワットをくっきりはっきり見ることが出来たし、一緒に写真を撮ることができた。
 ちょっと風が吹けば水面は揺れてしまうので、ラッキーである。
 ガイドさんは「このツアーのスケジュールを見たときに、どうしてアンコール・ワットに午前中に行くのかと思った。」と言っていた。その御利益はここにもあったと言えよう。

 10時頃、アンコール・ワットの第一回廊には西北の角から入った。
 ちょうど人の波が切れたのか、西北の角から入る人が少ないのか、人のいない回廊を見ることができた。
 なるほど、ここに光の入った様子も見てみたかったと思う。

ガルーダに乗ったヴィシュヌ神 そのまま西回廊を進み、ラーマーヤナのレリーフを見学する。
 と書いてもたものの、正直なところ、ラーマーヤナの物語なんて知らない。
 大雑把に言うと、悪の大魔王ラーヴァナにシータ姫をさらわれてしまったヴィシュヌ神(の化身であるラーマ王子)が、シータ姫を取り戻すべくお猿の将軍と軍隊を借りて戦うという物語である。
 何というか、おとぎ話っぽい。

 写真にすると今ひとつはっきりしないけれど、この右側のレリーフは、ガルーダに乗ったヴィシュヌ神である。
 ガイドさんによると、ガルーダのレリーフが綺麗に残っているのは珍しいらしい。
 頭とくちばしと翼と爪は鷲で、胴体は人間というガルーダは、神様の乗り物である。綺麗に残っている箇所が少なくとも、元々描かれている場所が少なくとも、仕方がないと言えば仕方がない。

戦闘シーン 戦闘シーンのレリーフは綺麗な浮き彫りで残っている。
 ラーマ王子の軍とラーヴァナの軍とでは、兵士の帽子の形が違っていると説明されたことは覚えているのに、どっちがどっちの帽子だったか忘れてしまった。
 全く以て情けない。

 ハヌマーンに乗ったラーマ王子のレリーフも綺麗に残っている。
 さっきはガルーダに乗っていたラーマ王子は、今度は、軍隊を貸してくれたハヌマーンというお猿の将軍に乗っている。
 割と態度がでかい。
 将軍の背に乗っていることで、この人物が最高の地位を持つことが分かる、知らしめるという仕組みのようだ。
 このお猿はシヴァ神の化身だとガイドさんが言っていて、もはや化身だらけで、さらに訳が分からなくなった。

シータ姫を攫った大魔王ラーヴァナ 千手観音みたいな(と例えるのも不遜なのかも知れない)お方が、シータ姫を攫った大魔王ラーヴァナである。
 本当に千手観音像のようで、説明してもらわなかったら悪役だとは判断できなかったと思う。顔も特に怖いわけではなく、角が生えているということもない。

シータ姫を攫った阿修羅? このレリーフなど、どう見ても猿の将軍が相手方の誰かの乗った馬に噛みついているようにしか見えない。
 この辺りで何故かガイドさんの説明が「シータ姫を攫ったのは阿修羅だ。」と変わっていて、ますます混乱する。
 どうして「悪の大魔王」が阿修羅になるのか、私の頭の中は混乱の極みである。

デバター腰飾りのアップ その後、特に説明もないままガイドさんは西面南側に進まずに第2回廊に向けて折れて十字回廊に入った。
 そこにかなり手の込んだ彫刻が施されたデバターがいて、ガイドさんはそれを我々に見せてくれたかったらしい。
 デバターの頭の飾りは、女神様の場合は一つ、アプサラ(天女)の場合は三つあるという。
 女神様の方がたくさん飾られていそうで、何だか逆っぽい気もする。

 ガイドさんお勧めだけあって、デバターのスカート部分など確かに細かい。
 砂岩というのは加工しやすい岩なんだろう。
 人が触れたところは黒光りしたりしているから、色が変わっていないこのスカート部分は、触ったら壊れそうで怖くて触れなかったんだろうなぁと思ったりした。

反響の良い小部屋十字回廊の天井 どこにあったのか既に定かではないけれど、十字回廊のど真ん中に行く前にガイドさんに小部屋に案内された。
 そこは端に立って胸を叩くと音が反響するという。
 その反響音は、悪いモノが落ちた音だとガイドさんは言う。
 私もやってみたけれど、特に反響音はしなかったような気がする。落ちるべき悪いモノがないからだ、ということにする。

 また、十字回廊のど真ん中、天井を見上げてちょうど十字に見える場所は、ガイドさん曰く「パワースポット」である。
 ガイドさんの先導で、ちょうどこの十字の真下にスマホを置き、上から何人かでのぞき込み、十字と自分たちとが写るようにした写真撮影大会が行われていた。
 「意味が分からん」と思ってしまった私は参加せず、我ながら、ノリの悪いツアーメンバーである。

森本右近太夫の落書き 十字回廊の南側の柱の一つに、江戸時代の日本人が残した落書きがある。
 森本右近太夫が、母の菩提を弔うために仏像四体を持参し、奉納したと自身で書いたものだ。
 鎖国していた江戸時代にそんな個人的な理由でよくもカンボジアまでやってきたものだと思う。いや、でも、山田長政も同じくらいの時代の人の筈だし、東南アジアに日本人が行くことは普通だったのか?
 よく分からない。

 ガイドさん曰く、森本右近太夫がカンボジアで美味しい麺類を食べ、しかしその名前を忘れてしまったため、その時代にカンボジアの都があった「ウドン」という町の名をそのまま麺類の名前として日本に持ち帰った、らしい。
 これが日本のうどんの始まり、と言う。
 本当なのか。
 真偽は不明である。

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2020.03.22

カンボジア旅行記2日目その3

2019年12月31日(火曜日)

 アンコール・トムの見学を終えて、我々が泊まっているホテルの隣にあるホテルで昼食である。
 今一つ自信がないけれど、そこはソクハレイ アンコール レジデンス アンド スパだったと思う。
 13時半過ぎ、エントランスを入り、一番奥にツアー御用達風のお部屋があって、その半分のスペースでは日本からの別のツアーの方々が食事をされていた。

ライムジュース 本日の昼食は飲茶である。
 ビールを飲みたいところだけれど、この後、ホテルでの小休憩を挟んでオールドマーケットやタ・プロームが待っている。ここでアルコールを飲んだら寝ちゃうに違いないと思い、ライムジュース(3ドル)を頼んだ。
 フレッシュジュースだったのが嬉しい。
 一緒に運ばれてきたガムシロップは入れずにごくごく飲む。
 体が水分とビタミンCを欲していたようだ。

 飲茶の昼食は、まずスープが出てきて、その後点心各種(七つくらい出てきたと思う)、焼きそば、デザートというコースだった。
 お茶が出てくるのも有難い。
 ガイドさんが後で「このツアーはごはんが美味しい。」と言っていたとおり、点心もなかなか美味しくて、ぱくぱくといただいた。

点心デザート

 ガイドさんは、時間も押しているし、今日は大晦日で道の渋滞もこれからひどくなる一方だし、このまま次の観光に直行したかったようだ。しかし、旅程に「ホテルで休憩」と書いてある以上、添乗員さんとしてはそこをカットする訳にはいかない。
 14時40分くらいにホテルに着いて、「15時にロビーに集合してください。」と言われた。
 とにかく部屋に戻り、シャワーシートで汗を拭いて着替える。シャツが塩を吹いたようになっていてびっくりだ。冷たいお水を水筒に補充し、慌てて部屋を出たらカードキーを抜くのを忘れて閉め出された。ショックである。

 すでに渋滞が始まっている道を走るバスの中でガイドさんのショッピング案内があり、現地旅行社からプレゼントのクロマーが配られ、ガイドさんの「うちの会社の商品なの。」という生胡椒の猛烈プッシュがあった。
 15時45分くらいにオールドマーケットに到着した。
 川に面した長辺部分を全員で歩いてクル・クメールの場所だけ教えてもらい、「30分後に集合!」と解散になった。
 30分1本勝負のショッピングタイムである。

アンコールバウム オールドマーケットは思っていたよりも小さくて、簡単に1周できる。
 ガイドブックで見て行こうと思っていたお店(クマエユーンとかアンコール・ティータイムとか)が軒並み見当たらず、??? と思いながら歩いて行き当たったセントゥール・ダンコールに入る。
 リップスティックがないのは残念! と思いつつ、バスソルトやレモングラスのアロマオイル、アンコールバーム(タイガーバームのシェリムアップ版みたいなもの)など、どさっと70ドル分くらいも買い込んだ。
 バナナの皮を編んだボックスに入れて貰えて嬉しい。

クロマー 集合場所に戻る途中、折角なのでオールドマーケットの中を通った。
 屋根があって、小さいお店がひしめいている感じだ。
 日本語のポップに釣られてクロマーを見ていたら、欲しいと思っていた茶系の大判のクロマーがあった。

 お店のお姉さんは最初「8ドル。」と言い、「高い!」と返したら「じゃあ、いくらなら買うの?」と言う。
 3ドルと言ってみたら、「5ドルまで。」と言われ、間を取って4ドルで決着した。
 決着したところでもう1枚欲しくなってしまい、「もう1枚買うから7ドルにして!」と交渉し、お姉さんに渋々OKしてもらった。
 「ごめん、作戦じゃないの、優柔不断なだけなの」と心の中で謝る。

 集合してみると、もの凄くたくさんお買い物した人と、ほとんどお買い物をしていない人と、ビールをたくさん買った人の3パターンに綺麗に分かれた。
 私は「たくさんお買い物した人」に入りそうだ。
 大荷物の人もそうでない人もバスに乗り込み、タ・プロームに向かった。

タ・プローム 途中で小型バスに乗り換え、タ・プロームに到着した頃には17時を過ぎていた。
 17時30分閉門だから、ここでも30分1本勝負である。
 タ・プロームは、ジャヤヴァルマン7世が母親のために建てた仏教寺院で、しかし後の時代にヒンドゥー教寺院に改修され、仏教に関するレリーフはそのときに削られてしまっている。
 とは言っても、むしろ映画「トゥームレイダー」のロケが行われた場所として有名らしい。

 ガイドさんから遺跡やレリーフの説明はほとんどなくて、ひたすら写真撮影ツアーになっていた。
 そういう意味では、閉門間際のこの時間帯は人も少なく、ある意味ラッキーだったのかも知れない。
 「写真待ち」の時間が結構あったので、下調べをちゃんとしておいたら自分でも見学できたのになぁと反省した。

 東門に絡みつくガジュマルは、中でも最も有名な場所であり、最もフォトジェニックな場所であり、最も人気の場所だろうと思う。
 あまりにも写真撮影ツアーに徹されてしまって、却って自分が撮ってもらおうという気にならなかった。今から思うと、ちょっと残念な気もする。

絡みつくガジュマル 絡みつくガジュマルはもちろん遺跡に配慮などしないから、どんどん侵食しつつあり、ところどころ遺跡に支えが入っている。
 あちこちで足場が組まれ、修復も行われているようだ。
 どこまで壊してどこまで直してどこまで放置するのか、難しいところなのではないかと思う。

トゥームレイダー撮影場所 欧米の人が写真撮影にこんなに熱中しているのは割と珍しくない? と思っていたら、この右の写真の場所は「トゥームレイダー」の撮影で使われたらしい。
 人の多さ、写真を撮りたい人の多さも納得である。
 我々のツアーメンバーでも、ここではほぼ全員が写真を撮ってもらっていたように思う。

 タ・プローム遺跡は見学のために木の歩道が用意され、さらに「ここだ!」という場所には写真撮影用にウッドデッキが整備されている。
 それが楽しいときもありつつ、何だかなぁと思ってしまうのも本当だ。
 「ガジュマルに侵食される遺跡」「映画のロケ場所となった遺跡」以外の価値もここにはあるのになぁと思う。

デバターデバター 例えば、綺麗なデバターも残ってる。
 しかし、30分一本勝負の写真撮影ツアーの中では、あまりちゃんと見られなかったし、ガイドさんにもスルーされてしまったのがかなり残念だ。
 心の中で「どうして私はここを素通りしているんだー!」と叫んでしまう。

 もっとゆっくり見たかったなぁと思うけれど、実際問題としてウォーターフォールツリーと呼ばれる木に差し掛かる辺りですでにかなり薄暗くなってきていた。
 急ぎ足になろうというものだ。
 そんな中で柱と柱の間から見えるデバターなどを発見したりするとちょっと嬉しい。

四面仏 最後に、西塔門の上にも四面仏が彫られているのを見て、ここは「ヒンドゥー化」を免れたのだなぁ、それともこのお顔はヒンドゥー教の神様のお顔だったりするんだろうか、などと思う。
 スタッフの笛の音に追い立てられながらタ・プローム遺跡を後にした。

 我々はタ・プローム遺跡を東から西に抜けるように見学し、小型バスでチェックポイントに戻って大型バスと落ち合うことになっていた。
 大型バスに戻ったのは18時過ぎで、普通なら余裕で待っていてくれる筈のバスは、渋滞にはまって見学していた我々とほぼ同時の到着になったらしい。
 道路事情を加味し、この後に予定されていた「アンコールクッキー」でのお買い物は明日に変更になった。

 運転手さんが裏道を駆使して走らせたバスの車内で、今日の夕食と明日の予定の案内があった。
 大晦日の今日の夕食はガラディナーで(ガイドさんによると、だから一食100ドル近くするらしい)、ビュフェスタイル、バスの中で配られたチケットは会場への入場券であると同時に抽選会用の抽選券でもあるそうだ。
 抽選は21時前くらいに行われるらしい。

 そういえばカードキーを室内に残したままドアを閉めてしまっていたので、ホテルのスタッフにドアを開けてもらい、部屋に荷物を置いて、プールサイドのビュフェ会場に行くと、ガイドさんと添乗員さんがすでにスタンバイしていた。
 入口でクロマーが配られていて、「そっちの赤いのがいい!」とワガママを言ったらスタッフの女の子が苦笑しつつ交換してくれた。

アプサラダンスショーアプサラダンスショー

 ちょうど、アプサラダンスショーが披露されていた。
 ガイドさんが「前に行って写真撮っても大丈夫!」と太鼓判を押してくれ、ステージ近くまで行く。
 近くで見ると、踊っているお嬢さんたちはみな美人である。
 ガイドさんによると、手の動きなどの振付にはそれぞれ意味があるそうだ。見る目聞く耳のない観客で申し訳ない。

ビュフェの夕食ビュフェの夕食 アルコールもフリーだった。白ワインと一緒に前菜をいただく。
 サーモンのお刺身があり、山葵と醤油もあったのは、日本人観光客が多いからだろう。その割に、会場で他にツアー客らしき人は見かけなかったように思う。
 温かいお料理もいただき、いくつか出ていたバーベキュー系のコーナーで、ローストビーフを切ってもらう。

 そうこうしているうちに抽選会が始まり、始まった途端、自分が持っていた番号が呼ばれて驚いた。
 えー!? と思う。
 ステージに出て行って、賞品をいただく。
 このホテルのランチチケットだ。

 司会のお兄さんは大いに盛り上げたいところだったろうに、私がほっとんど英語を解していないとすぐに察したらしく、早々に解放してくれた。
 大変申し訳ないけれど、非常に有難い。
 アイスや、一度食べてみたかったカボチャプリンのデザートをいただき、明日も早いことだし、21時過ぎに退散した。

 お部屋に戻ってもガラディナーの音はくっきりはっきり聞こえてきた。誤算である。
 バスタブにお湯を溜め、マッサージやらシートマスクでのパックやら湿布やら、色々とケアというよりメンテナンスをする。暑い中、足下の悪いところをずっと歩くのはなかなかハードだ。
 もちろん、洗濯も必須である。
 水分補給も引き続き欠かせない。今日1日で500ml入りのペットボトルを3本空けている。

 明日はアンコールワットでの初日の出に申し込んだので5時20分にホテルロビー集合である。
 年が明けた記念の花火の音を聞きながら、0時過ぎに就寝した。

 2日目の歩数 15645歩

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2020.03.20

大丸温泉旅行記の入口を作る

乃木大将の記念品 ここは、2020年3月に大丸温泉旅行に出かけた旅行記の入口である。

 以下の日程をクリックすると、旅行記に飛べるようになっている。

2020年3月1日(日曜日)

2020年3月2日(月曜日)

 

持ち物リスト(大丸温泉編)

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2020.03.17

880000アクセス達成!

 本日(2020年3月17日)、どなたかが880000アクセス目を踏んでくださった。

 これまでの経過は以下のとおりである。

 スタート 2004年9月1日
 10000アクセス 2005年7月17日
 50000アクセス 2006年11月22日
100000アクセス 2008年6月15日
150000アクセス 2009年2月21日
200000アクセス 2009年11月30日
250000アクセス 2010年9月16日
300000アクセス 2011年5月26日
350000アクセス 2012年2月8日
400000アクセス 2012年9月3日
450000アクセス 2013年2月19日
500000アクセス 2013年8月14日
550000アクセス 2014年1月14日
600000アクセス 2014年7月7日
650000アクセス 2015年2月10日
700000アクセス 2015年10月31日
750000アクセス 2016年9月7日
800000アクセス 2017年8月30日
850000アクセス 2018年12月30日

860000アクセス 2019年7月4日
870000アクセス 2019年11月6日
880000アクセス 2020年3月17日

 旅行記もぼちぼち書いていこうと思います。
 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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2020.03.16

ツアー申込書を送付する(スペイン)

 2020年3月5日にネットでツアーの仮予約をしたところ、3月9日に郵送で申込書等一式が届いた。
 中味は概ね以下のとおりである。

 申込書
 請求書
 アンケート(ハイキングツアーのため)
 お勧めトレーニング(ハイキングツアーのため)
 パンフレット
 キャッシュレスポイント還元事業のお知らせ

 今日(2020年3月16日)になってやっと、申込金を入金し、申込書とアンケートを作成して投函した。

 2020年10月末出発のツアーである。行けるといいなぁと願っているところである。

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2020.03.15

カンボジア旅行記2日目その2

2019年12月31日(火曜日)

第三回廊 アンコール・トムのバイヨン寺院の第3回廊に上った時点でまだ10時過ぎだった。驚きである。
 第3回廊は、とにかく顔だ。
 ガイドさんも、説明することよりお写真スポットを外さないことに全力を傾けている。
 この左側で日を一杯に浴びているお顔は、ガイドさん曰く「京唄子さん」である。言われて見ると、確かに似ている。

 全部で50を超える塔の四面に彫られた170を超える顔達が何なのか、実はよく分かっていないらしい。
 そもそも「誰の顔」なのかも分かっていない。
 仏教寺院だから、観音菩薩のお顔だという説が有力だけれど、バイヨン寺院にはヒンドゥー教の神様も祀られているから、ヒンドゥー教の神様の顔でもおかしくない。

京唄子さん 建立当初は、全てのお顔の目は開いていたと考えられている。(根拠は不明である。ガイドブックにそう書いてあった。)
 後に、瞑想する表情に変えるために、まぶたを削ってしまったという解釈である。
 だから、何のために??? と思う。
 いずれにしても、阿修羅しかり、モナリザしかり、この「謎の微笑み」ほど、我々の興味と関心を引きつけるものは他にないのかも知れない。

第3回廊 我ながらどうしてこの角度で撮ったのか謎だけれど、お顔のアップの写真を撮ってみる。
 何だか左を見ている角度の方が「前向き」な感じがする。
 これなどはかなり保存状態がいいお顔で、かつ、記念写真用に何となく場が用意されているくらいメジャーな存在のお顔らしい。

 しかし、そういう「有名な」お顔以外にも、この辺りにはとにかく顔がごろごろとある。というか、集まっていらっしゃる。
 時間が許せば「お気に入りの顔」「自分と似ている顔」を探すのも一興と思う。
 やはり、折角アンコール遺跡に来るのならば、このお顔達を間近で拝見したい。
 閉鎖の1日前に来られて本当に良かった。

 第三回廊からまっすぐ、最初の入口に戻った。
 とろとろ歩いていたらガイドさんが持つ旗を見失い、「何も声がかからなかったから、きっと真っ直ぐ行ったんだろう」と当たりをつけて降りて行った。ツアーメンバーの顔が見えてほっとする。
 同じようにガイドさんを見失ったらしい方がいらして、ガイドさんと添乗員さんが探しに行っている間しばし、バイヨン寺院の入口で待つ。暑いし階段も多いし、有難く休憩した。

パプーオン 10時45分過ぎ、バイヨン寺院を出て次に向かったのはパプーオンである。
 入口から寺院本体まで続く空中参道があり、ガイドさん曰く「この下がフォトジェニック。」である。
 寺院本体にたどり着く前に皆して回廊の下に潜り込み、200mあるという柱の並びを堪能する。
 思えば変な絵面ではある。

 パプーオンは「子どもを隠す」という意味である。
 カンボジアの王様がシャムの王子を殺してしまい、怒ったシャムに攻め込まれた際、王妃がシャムの報復を恐れて自分の子どもをこの寺院に隠したことからその名が付いている。
 目には目をではないけれど、正しい恐れ方だよと勝手に思う。

パプーオンの階段 パプーオンは、建築的にいうとミラミッド型のヒンドゥー教寺院である。
 11世紀半ばに建造され、バイヨン寺院よりも100年から200年ほど古い。アンコール・ワットもまだ出来ておらず、アンコール・トムの建造に着手してからまだ30年ほどしか経っていない頃だから、かなり初期の建造物と言える。

 このパプーオンは高さが30mあって、ガイドさんに「てっぺんに上るとバイヨン寺院の第三回廊を見ることができる。」と言われ、全員でこの急階段を上がることになった。
 それにしても急である。

KEEP OUTパプーオンからの眺め

 そして、実際に上ってみると、この左の写真のようにkeep outのテープが貼られて、てっぺんまで登ることはできなかった。
 残念である。
 添乗員さんが「ここは随分前から上がれなかったと思いますよ。」とぼそっと呟いていて、「そういうことは早く言ってください」と思う。ガイドさんも「時間がないツアーだとなかなかここまで来られない」と言っていたから、上がったのは久しぶりだったのだろう。
 しかし、先ほど下を覗いた空中回廊が続く様子が上から見ることができて、これはこれでいい眺めである。風も気持ちいい。
 ただし、ここもまた日差しを遮るものがなく、暑い。

 バイヨン寺院を見られなくてがっくり来た我々を見かねたのか、ガイドさんがアンパンマンがいますよ、と教えてくれた。
 この後、他の遺跡でも何カ所かで見た記憶があるから、一般的な意匠なのだと思う。
 実際はもちろんアンパンマンではなくて、何かのお花を象っているという話だ。

涅槃像 このパプーオンは、裏側に涅槃像が隠されている。大きすぎて写真に収めることができなかったのが残念だ。
 実際のところは、隠されているというか、作り替えられている。
 15世紀にかけてパプーオンが仏教寺院に作り替えられる過程で涅槃増も付け加えられたらしい。
 強引といえば強引、見事といえば見事である。

王宮 11時40分くらいに、「王宮」に向かった。
 正確には、今残っているのは、アンコール・トムの建造に着手したスールヤヴァルマン1世が王宮の敷地内に作った儀式の場である。
 現在は入場禁止になっている。

 この写真では分かりにくいけれど、この建物の周りは1mくらい掘り下げられている。
 池でもあったのかと思ったら、ここに宝があるんじゃないかと思い込んだ人々にどんどん掘り進められて跡だという。
 「今は掘ることは禁止されている」と言われ、「そりゃそうだ」と思う。
 それはそれとして、王宮には沐浴のための大小の池が用意されていたという。それも、「そりゃそうだ」である。

 建造当初は、建物の基盤部分はラテライトで作られ、その上の建物は赤い砂岩で作られていて、上部は金箔で覆われていたという。
 それは確かに「この近くに宝があるんじゃないか」と掘りたくなる気持ちもちょっと分かる。
 ところで、どういう話の流れで教えてもらったか忘れてしまったけれど、「シェリムアップ」というこの町の名前は、「シャムを追い出す」という意味だということは、王宮を見学していた辺りで説明があったと思う。
 先ほどのパプーオンの話と繋げて考えると、なかなか趣深い。

 12時前に象のテラスに到着した。
 テラスの側面に象のレリーフが彫られていたり、三つの頭を持つ象が鼻で蓮の花を掴んでいるように象が彫られていたりする。
 象のテラスでは、神と王のみが見ることを許されていたアプサラの踊りが披露されていた。
 我々が入ってきたのは、王のみ使うことが許されていた、王宮からの入口である。
 象のテラスは、幅320mもある。

ガルーダ テラスを下に降りると、側面には、象のレリーフの他に、ガルーダ(鷲の頭と人間の体を持つヴィシュヌ神の乗り物)とガジャシンハ(ガルーダとシンハが一体化した聖獣。シンハは獅子。)がテラスを支えている様子が浮き彫りになっている。
 ガイドさんは「レプリカではないガルーダは珍しい。」と言っていた。

ライ王のテラス 象のテラスのお隣には、ライ王のテラスが続く。
 象のテラスやバイヨン寺院と同様、創建したのは、ジャヤヴァルマン7世である。
 はっきり言って、アップで見ると相当に気持ち悪い。
 だいぶ崩れてきているからまだいいものの、この仏像たちがくっきりはっきり彫られている前に立ちたくはない、という感じである。

閻魔様 ライ王のテラスの上には、閻魔様の像が鎮座している。
 もっとも、ここにあるのはレプリカだ。
 ガイドさんはこの像は閻魔様の像だと言い、ガイドブックにはこの像はライ王自身の像だと書いてある。諸説ありすぎてよく分からない。
 ついでに言うと、もはや暑いし疲れたし、「どうでもいいかな」という気分になってきたのもまた事実である。

 今回参加したツアーは、アンコール・トムとアンコール・ワットをそれぞれ3時間かけて観光するというのが売りである。
 「たっぷり3時間観光するためには、たっぷり3時間観光できるだけの体力が必要である」としみじみ思い知った。

倉庫跡崩れた窓の装飾

 次に入ってみたクーレン(倉庫)では、疲れ果ててガイドさんの説明も半分くらいに聞いてしまい、どうしてこの倉庫を見学したのか、全く覚えていない。
 何というか、足下が悪く(見学用に整えられていない)、どうということのない廃墟だった記憶だ。
 だって倉庫である。

 倉庫から(多分そのまま)歩いてすぐのところに沐浴のための池があった。
 ガイドさんはさらっと「沐浴をしていた場所だ」と話して脇を通って行った記憶だ。ガイドブックを見ると、池の周りの建造物はは「プラサット・スゥル・プラット」という謎の塔で、12個が並んでいたらしい。
 そして、こちらもまた何のために作られていたのか分からないそうだ。

「本物の」仏像 そして、これまたどうして見学することになったのかよく分からない仏像である。
 ガイドさんが「偽物ばっかり見てきたから、本物を見て。真ん中にいらっしゃるのが、お釈迦様だから。」と説明してくれ、何となくみんなでぞろぞろと中に入った記憶である。
 そして、何故か、ガイドさんは入って来なかった。
 そもそも「本物の仏像」とは何なのか。「偽物の仏像」とは何なのか。「オリジナル」とはどういうことか。
 かなり微妙な問題ではある。
 よく分からないなりに、お参りした。

凱旋門 アンコール・トム見学の掉尾を飾ったのは、凱旋門(勝利の門)である。
 この南側に「死者の門」があって、負けたときはそちらを通り、また戦争で死んだ人の魂もそちらを通ると言われていたという。

 そして、掉尾を飾るに相応しく、この門の上部にも「お顔」が鎮座していた。
 このお顔の内部も空洞になっている。
 カンボジアには多分、ほとんど地震がないのだろうと思う。

 アンコール・トムの見学は、13時前に完了した。
 この後は、もちろん、お昼ごはんである。

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2020.03.08

大丸温泉旅行記2日目

2020年3月2日(月曜日)

おめざ 6時前に目が覚めた。温泉のお湯を使っている暖房を付けっぱなしにしていたので、とても暖かく、ゆっくり休むことができた。
 起き出して、お部屋に用意されていて昨日食べそびれたお菓子を、お茶と一緒にいただく。
 おめざだ。
 カボチャのきんつばと干し梅で、朝一番の温泉への備えとしてぴったりのおやつである。

 お部屋からの景色窓から外を見ると、雨と雪はまだ降っていないものの曇っていて、かなり靄が出ている。
 昨日の青空が嘘のような天気だ。
 天気予報をチェックしそびれ、何となく「お守り」として折りたたみ傘をバッグに入れた自分は偉かった! と心の中で自画自賛する。

 お茶を飲んで落ち着いたところで、温泉に行った。
 女湯も混浴も他に誰もおらず、またしても貸切状態である。
 湯気が上がっているのがよく見えて、外気の寒さと温泉の温かさが目にもよく分かる。
 やはり広い「白樺の湯」は「あじさいの湯」よりもずっと熱く、表面に油っぽい感じがある。だから冷めにくいのかも知れない。

朝食 朝風呂は30分ほどで切り上げて、7時45分くらいに朝食を食べに行った。
 夕食と同じ半個室でいただく。今朝になって気がついたことには、半個室の入口にある「片栗」という部屋の名札の下に私の名前も貼りだしてあった。これは間違えようがない。

 朝食のお味噌汁はカセットコンロと一緒に用意されていた。朝からあら汁なんて贅沢である。
 お魚は鮎の一夜干しで、こちらも朝から鮎なんて贅沢だ。
 ごはんの他に温泉で炊いたおかゆもありますと言ってもらう。おかゆが苦手なのでごはんをお願いしたらお櫃で置いて行ってくださる。
 贅沢かつたっぷりの朝ごはんをゆっくりといただいた。

 食後、飲泉処に行き、コップ1杯の温泉を飲んだ。気のせいか昨日よりも温かく感じる。
 飲泉処の真向かいにある売店を覗き、大丸温泉の素を購入した。
 ついでにフロントに行って、精算を先に済ませてしまう。9時半にバス亭までバスで送っていただけるので、その直前の精算は避けた方がいいだろう。
 精算のときに、帰りのバスの乗車証をいただいた。

火の入った囲炉裏 お天気のせいか、朝だからか、囲炉裏に火が入っていた。
 何だか嬉しい。
 折角なら、この鉄瓶のお湯でお茶を飲んでみたかったなぁと思う。
 ここで窓から外を見ると、雪が舞い始めていた。やはり、標高1300mは伊達ではない。

 お部屋で持参したドリップコーヒーを飲み、おこたに入ってテレビを見、歯磨きをしたり身支度を調えたり、ごろごろしたりして、9時半前にロビーに行った。
 鍵を返して、アンケートをお渡しする。
 昨日、来るときに同じバスだった方はいらっしゃらず、昨日はご一緒しなかったご家族3人と、一人旅の方がいらした。連泊する方が多い宿なのかも知れない。

宿の外観 宿のバスに乗る前、急いで振り返って宿の入口の写真を撮った。
 到着したときに下がっていた「日本秘湯を守る会」の提灯が外されていたのが惜しい。やはり、昨日、到着したときに撮っておけば良かった! と思う。
 正面が本館、左手に見えるのが別館である。
 宿のバスでバス亭まで送ってもらうと、そこには路線バスがすでに待っていた。
 流れ作業のようにバスを乗り移る。バスの中は暖房が効いていて暑いくらいだ。

 鹿の湯宿の方は「雪が降っているのはこの辺りだけですよ。」とおっしゃっていたけれど、那須湯本温泉の辺りはさらに大きな雪が降っていた。
 傘はささなくても歩けるかな、というくらいの雪である。
 この奥に鹿の湯がある。写真だとかなり分かりにくい。

 帰りに那須湯本でバスを途中下車し、鹿の湯に立ち寄り湯をしてから帰ることもちょっと考えたものの、厚着しているところを着替えるのが面倒臭そうだし、荷物が増えるのは避けたくて今回は見送った。
 鹿の湯は、湯温が1度ずつ違う湯船がいくつか用意されていて、かぶり湯を200回して、腰までと胸までと首までそれぞれ1分ずつ浸かって、トータル15分ほど入りましょう、というなかなか凝ったルールの温泉である。
 ただぼーっと長湯するのが好きな私には向かないかも知れない。
 でも、硫黄の匂いがかなり強くしていたし、一度は行ってみたいなぁと思う。

 バスは1時間ちょっとで那須塩原駅に到着した。
 11時8分の新幹線まで15分ほどしかない。
 飲んだくれ旅の締めくくりとしては帰りの新幹線でもビールを飲みたいところだけれど、いわゆる地ビールが見つからなかったので断念した。ここは麒麟ラガーとかアサヒスーパードライではない気がする。
 お土産に、駅の売店で御用邸チーズケーキを購入した。

 帰りの新幹線なすの272号は行きよりもさらに空いていた。
 私の乗った車両には5人くらいしか乗っていなかったと思う。
 昨日購入したラスクとビールを車内でいただいてお昼ごはん代わりにしようかという計画は頓挫している。それなら上野駅でお昼ごはんを食べてから帰ろうかと思ったものの、朝ごはんをたっぷりしっかりいただき、お腹が空く気配が全くない。
 おとなしく、まっすぐ帰宅した。

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2020.03.07

大丸温泉旅行記1日目

2020年3月1日(日曜日)

 今回の旅行のテーマは「飲んだくれ」である。
 一人で温泉に行って、テーマが「飲んだくれ」ってどうなんだと思いつつ、そういう気分なのだから仕方がない。
 そんな気分だったせいか、10時半くらいに出発というゆるゆるスケジュールにも関わらず、腕時計と持って行こうと思っていた水筒を忘れた。

 お昼前に上野駅に到着し、新幹線で食べるお弁当を探す。ecute上野の売り場をうろうろして、サーモンハラスの蒲焼重に決めた。
 飲んだくれがテーマであるからには、行きの新幹線でももちろんお酒をいただきたい。
 KINOKUNIYAでカップのロゼワインと、夜用によなよなエールの東京ブラックという黒ビールを購入した。

 結構、新幹線の発車時刻まで余裕を持って上野駅に到着したつもりが、本屋さんに寄ってうろうろしたり、自動販売機でお茶のペットボトルを買ったりしていたら、あっという間に時間がたって、新幹線のホームに到着したのはぎりぎりになった。
 ここまでの買い物は、エキナカということもあって全てsuicaである。現金派の私には相当珍しい。

駅弁とカップワイン 上野駅12時18分発のやまびこ209号で出発である。
 車内はガラガラなのに、何故か狙ったように、私の席から通路を挟んで反対側に外国人の一家8人くらいが陣取っていて、(控えめに言うと)なかなかに賑やかである。正直に言えばうるさい。
 彼らは宇都宮駅で下車して、一体どこからどこへ行ったんだろうとちょっと不思議になった。

 那須塩原駅までは1時間ちょっとで到着である。
 発車してすぐに先ほど買い込んだお弁当を開いた。ロゼワインをちびちび飲みながらお弁当を食べる。
 「蒲焼きでなくても良かったかも」というのが正直な感想である。
 最後にはガリをつまみながらロゼワインを飲むという、なかなかに乙なことをした。

那須塩原駅前の風景 13時20分、那須塩原駅に到着した。
 暖かい。そして、全く雪がない。この季節の那須塩原駅周辺というのは雪が積もっていないものなのか。よく分からない。
 そして、もの凄くいいお天気である。
 雪は、遠くに見える山の、しかも山頂付近にしか見当たらない。
 nasuのラスク屋さんで夜のビールのつまみにガーリックラスクを買い込み、那須塩原駅でお土産を買うのはかなり難しいなぁと駅構内をうろうろして確認し、13時45分発の大丸温泉行きのバスを待つ。

送迎のバスチケット 宿に送迎をお願いしたところ、宿のバスが出るのではなく、路線バスの運転手さんに泊まる宿と名前を申し出て乗車券をいただき、それでバス代を支払うという仕組みだった。
 出発までに10人くらいのお客さんが乗ったと思う。そのうち半分強はこの乗車証の利用者だったようだ。

 バスに揺られること1時間くらい、清里っぽいイメージの道路を走り続け、那須湯本温泉で硫黄の匂いを強く感じ、鹿の湯を眼下に眺め、那須湯本温泉を過ぎたくらいからやっと雪が積もっている景色になり、終点の「大丸温泉」に到着した。
 バス亭には宿の車が迎えに来てくださっていて、そのまま乗り換え、2〜3分も走らずに大丸温泉旅館に到着した。
 歩けない距離ではないけれど、かなりの急坂を下ったし、このお迎えは有難い。

きな粉のおはぎと福茶 宿に到着すると、日帰り入浴に立ち寄ったらしいご家族がロビーにいらした。
 同じバスに一人旅の方がいらしたし、思っていたよりもお客さんは来ているようだ。
 宿帳を記入し、ロビーにあった囲炉裏の前できなこのおはぎと福茶という、宿オリジナルらしいほうじ茶っぽいお茶をいただく。
 標高1300mくらいまで上がってきてもそれほど雪は積もっておらず、この日も相当暖かく、囲炉裏に火が入っていなくてちょっと寂しい。

 ロビーの奥のショーケースには乃木大将の記念品が並んでいた。
 乃木大将は随分と長い間この宿を定宿としており、「乃木大将が使ったスリッパ」とか「乃木大将が使ったお茶碗」といった品が並んでいる。
 勲章のようなものも下がっている。ご本人がくださったということなんだろうか。
 書や儀礼刀なども飾られていて、並々ならない「定宿」であったことが察せられる。

お部屋お部屋 案内していただいたお部屋は202号室で、すでにこたつが用意されていた。
 うん、それほどは寒くないねと思ったものの、やっぱりおこたの威力は強烈で、寒くないのについついおこたに入ってしまう。
 窓の外はちょうど宿の玄関を見下ろす感じになっていて、宿に入るときに渡った橋の下に流れる「温泉の川」も見える。

 今回の旅のテーマは「飲んだくれ」ではある。しかしながら、もちろん「温泉三昧」も欠かせない。
 お部屋に用意されていたお茶セットとお菓子はひとまず置いておいて、何はともあれ温泉に行く。
 15時半には、湯船に浸かっていたと思う。

 「カメラの持込はご遠慮ください」という張り紙があり、写真は大丸温泉旅館のサイトで見ていただくとして、とにかく気持ちのいい温泉だった。
 女湯は内風呂がまずあり、内風呂から女性専用の露天風呂と、湯浴み着着用の混浴露天風呂の両方に出ることができる。
 混浴の湯船は「温泉の川をせきとめて」作られていて、湯船の底は石というか砂利である。

 一番大きな露天風呂は「白樺の湯」で、こちらは混浴、そのすぐ隣の上流にある露天の「あじさいの湯」も混浴である。
 この上にさらに「あざみの湯」という混浴の露天風呂と、「石楠花の湯」という名の女湯の露天風呂、さらに奥に「山ゆりの湯」がある。あざみの湯と山ゆりの湯は、冬季は閉鎖されている。暖冬で積雪もなさそうだし開放されているといいなぁと期待したけれど、なかなかそう上手くは行かない。

 途中で三世代の家族旅行に来ているらしいご一家と一緒になったくらいで、1時間半くらい湯船を移動しつつ温泉を楽しんでいる間、ほとんど貸切状態だった。
 お湯は源泉掛け流しだし、それを独り占めできてしまうなんて贅沢の極みである。
 贅沢といえば、石楠花の湯は湯船から溢れ出したお湯が、内湯から露天風呂に向かう階段を流れていて、これまた贅沢なことになっていた。

 お部屋に用意されていた「昼寝用」のお布団を引っ張り出してごろんとなる。
 これはなかなか便利だし、有難い。
 18時からお願いした夕食まで一休みした。

 夕食は、半個室のお食事処でいただく。
 席に案内いただき、飲み物のメニューを見て、いくつかあった「利き酒セット」の中から、「皇の湯酒」「天鷹 絆」限定品だという「蔵出し」のセットをお願いする。

先付け利き酒セット

 御献立は月替わりで、今月はこんな感じである。

食前酒 ゆず酒
旬菜 蟹おこわ、セリと数の子お浸し、サーモンの高菜巻き、蛸と菜の花木の芽味噌掛け、南京豆腐
造里 マグロ、八潮鱒、鯛(あともう一種類あったと思うけど思い出せない)
家喜物 サーモンのパイ包み焼き
合肴 大丸温泉源泉しゃぶしゃぶ
揚物 福から揚げ
食事 栃木県産こしひかり 蟹松前漬
御椀 海老新丈
香の物 白菜漬、長芋、胡瓜、赤かぶ、はりはり漬
甘味 リンゴ、苺、温州みかんプリン

しゃぶしゃぶ お料理は何でも美味しく、その中でもしゃぶしゃぶは絶品だ。
 野菜もたっぷり入り、お肉はとちぎ黒毛和牛で、柔らかくて美味しい。
 お鍋は2種類用意されていて、手前は昆布を沈めた温泉水、奥は発酵鍋と言っていて、お味噌や甘酒などの発酵食品を使ったピリ辛のスープである。
 温泉水でしゃぶしゃぶしたらポン酢ダレでいただく。

 お酒も、「皇の湯酒」はいかにも日本酒らしい日本酒で、「天鷹 絆」は大吟醸だけあってすっきり潔いお味、限定品だという「蔵出し」は「蔵の奥に眠っていた」という売り文句に私の脳みそが釣られたのか、複雑なまろやかな味がする。
 どれも美味しかったけど、一番はやっぱり「蔵出し」の柔らかさが好ましい。しゃぶしゃぶのお肉や、ふぐやふきのとうの唐揚げにもよく合った。

 1時間半くらいかけて完食した。
 美味しい。大満足である。
 半個室になっていて、他のお客さんの声は聞こえても姿は見えない。これはかなり落ち着くものなんだなと納得した。

飲泉 宿の人に「飲泉もできます。お食事の前か後にコップに1杯くらい飲むと消化の助けになります」と説明してもらっていたことを思い出した。どう考えても食べ過ぎたので飲泉所に行って、教えてもらったとおりコップ1杯を飲み干す。

 お部屋でおこたに入り、テレビを見つつ休憩する。
 お腹がいっぱい過ぎて、とてもではないけれどすぐに温泉に浸かる訳には行かない。
 夕食の間にお布団を敷いてくださっていたけれど、ここで横になったら朝まで眠ってしまうこと必定である。

 21時半くらいにもう1回温泉に行くと、今回もまたほぼ貸切状態で、内湯、女湯の露天風呂、混浴の露天風呂と楽しむことができた。
 白樺の湯よりも、何故か上流で小さめの湯船であるあじさいの湯の方がお湯の温度が低い。謎である。
 シャンプーやリンスなどはDHCで、お部屋には大丸温泉の温泉水を使った美容液などもあり、ほぼ手ぶらで来ても大丈夫だなという感じのアメニティは揃っている。

 大浴場がほぼ貸切で入れるとやや存在感が薄まるものの、実は宿泊客専用の貸切の内湯もあって、空いていればいつでも誰でも利用することができる。
 貸切というと割と小さめの湯船であることが多いけれど、こちらは宿の人曰く「7人くらい入れます。」ということだ。
 せっかくなので入ってみると、白樺の湯と同じくらいの熱さに感じる。
 湯船に入ってお湯が溢れる感じがこれまた贅沢で気持ち良かった。

よなよなビール お部屋に戻って、お風呂上がりのビールを飲み、ラスクとつまむ。
 お風呂上がりだから回るだろうなと思っていたのに、ほっとんど酔いが回らなかった。どうしてなのか、謎である。
 そして、あんなにお腹いっぱい食べてまだそう時間も経っていないのに、ラスクを次々食べられてしまうところも謎である。

 とりあえず己の「飲んだくれ」振りに満足し、23時半頃就寝した。

-> 大丸温泉旅行記2日目

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2020.03.05

ツアーを仮予約する(スペイン)

 2020年3月5日、何だか仕事に疲れてしまい、現実逃避したくなって旅行社のサイトを見ていた。
 そうしたら、前から気になっていたツアーの希望の日程に「申込み多数」の表示が出ていた。
 まだ半年以上先の日程なのに、驚きである。

 今年は、東京オリンピックが(多分)あるため、夏は忙しくなるだろうと予想される。
 逆に、秋以降は(多分)休みを取りやすくなる筈である。
 そして何より自分の目の前にぶらさげる「ニンジン」が欲しい。

 「満席になる前に」「まだキャンセルする時間はあるし」と色々と自分に言い訳をしながら仮予約を申し込んだ。

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2020.03.02

無事、帰宅する(大丸温泉)

 2020年3月1日から1泊2日で大丸温泉に行き、お昼過ぎに帰宅した。

 電車に乗って、宿に行って、温泉入って、ごはん食べて、温泉入って、ビール飲んで、寝て、温泉入って、ごはん食べて、電車に乗って帰ってきた、という感じのゆるゆる旅行である。

 温泉は開放感に溢れるいいお湯で、ごはんもとても美味しかった。
 そして、暖冬で驚くくらいに雪が少なかった。

 今回の旅行費用は一人分で約34000円だった。
 ここには、交通費、宿代、飲食費が含まれるが、お土産代は含まれていない。

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2020.03.01

大丸温泉旅行に出発する

 母には散々「キャンセルしないの?」と言われ、新型コロナウイルス感染症対策で小中高校の休校の要請が出たばかりで、迷わなかったと言えば嘘になるけれど、今日(2020年3月1日)から1泊で温泉に行くことにした。
 行き先は大丸温泉である。

 できるかぎり絞った持ち物リストは以下に。

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