大丸温泉旅行記2日目
2020年3月2日(月曜日)
6時前に目が覚めた。温泉のお湯を使っている暖房を付けっぱなしにしていたので、とても暖かく、ゆっくり休むことができた。
起き出して、お部屋に用意されていて昨日食べそびれたお菓子を、お茶と一緒にいただく。
おめざだ。
カボチャのきんつばと干し梅で、朝一番の温泉への備えとしてぴったりのおやつである。
窓から外を見ると、雨と雪はまだ降っていないものの曇っていて、かなり靄が出ている。
昨日の青空が嘘のような天気だ。
天気予報をチェックしそびれ、何となく「お守り」として折りたたみ傘をバッグに入れた自分は偉かった! と心の中で自画自賛する。
お茶を飲んで落ち着いたところで、温泉に行った。
女湯も混浴も他に誰もおらず、またしても貸切状態である。
湯気が上がっているのがよく見えて、外気の寒さと温泉の温かさが目にもよく分かる。
やはり広い「白樺の湯」は「あじさいの湯」よりもずっと熱く、表面に油っぽい感じがある。だから冷めにくいのかも知れない。
朝風呂は30分ほどで切り上げて、7時45分くらいに朝食を食べに行った。
夕食と同じ半個室でいただく。今朝になって気がついたことには、半個室の入口にある「片栗」という部屋の名札の下に私の名前も貼りだしてあった。これは間違えようがない。
朝食のお味噌汁はカセットコンロと一緒に用意されていた。朝からあら汁なんて贅沢である。
お魚は鮎の一夜干しで、こちらも朝から鮎なんて贅沢だ。
ごはんの他に温泉で炊いたおかゆもありますと言ってもらう。おかゆが苦手なのでごはんをお願いしたらお櫃で置いて行ってくださる。
贅沢かつたっぷりの朝ごはんをゆっくりといただいた。
食後、飲泉処に行き、コップ1杯の温泉を飲んだ。気のせいか昨日よりも温かく感じる。
飲泉処の真向かいにある売店を覗き、大丸温泉の素を購入した。
ついでにフロントに行って、精算を先に済ませてしまう。9時半にバス亭までバスで送っていただけるので、その直前の精算は避けた方がいいだろう。
精算のときに、帰りのバスの乗車証をいただいた。
お天気のせいか、朝だからか、囲炉裏に火が入っていた。
何だか嬉しい。
折角なら、この鉄瓶のお湯でお茶を飲んでみたかったなぁと思う。
ここで窓から外を見ると、雪が舞い始めていた。やはり、標高1300mは伊達ではない。
お部屋で持参したドリップコーヒーを飲み、おこたに入ってテレビを見、歯磨きをしたり身支度を調えたり、ごろごろしたりして、9時半前にロビーに行った。
鍵を返して、アンケートをお渡しする。
昨日、来るときに同じバスだった方はいらっしゃらず、昨日はご一緒しなかったご家族3人と、一人旅の方がいらした。連泊する方が多い宿なのかも知れない。
宿のバスに乗る前、急いで振り返って宿の入口の写真を撮った。
到着したときに下がっていた「日本秘湯を守る会」の提灯が外されていたのが惜しい。やはり、昨日、到着したときに撮っておけば良かった! と思う。
正面が本館、左手に見えるのが別館である。
宿のバスでバス亭まで送ってもらうと、そこには路線バスがすでに待っていた。
流れ作業のようにバスを乗り移る。バスの中は暖房が効いていて暑いくらいだ。
宿の方は「雪が降っているのはこの辺りだけですよ。」とおっしゃっていたけれど、那須湯本温泉の辺りはさらに大きな雪が降っていた。
傘はささなくても歩けるかな、というくらいの雪である。
この奥に鹿の湯がある。写真だとかなり分かりにくい。
帰りに那須湯本でバスを途中下車し、鹿の湯に立ち寄り湯をしてから帰ることもちょっと考えたものの、厚着しているところを着替えるのが面倒臭そうだし、荷物が増えるのは避けたくて今回は見送った。
鹿の湯は、湯温が1度ずつ違う湯船がいくつか用意されていて、かぶり湯を200回して、腰までと胸までと首までそれぞれ1分ずつ浸かって、トータル15分ほど入りましょう、というなかなか凝ったルールの温泉である。
ただぼーっと長湯するのが好きな私には向かないかも知れない。
でも、硫黄の匂いがかなり強くしていたし、一度は行ってみたいなぁと思う。
バスは1時間ちょっとで那須塩原駅に到着した。
11時8分の新幹線まで15分ほどしかない。
飲んだくれ旅の締めくくりとしては帰りの新幹線でもビールを飲みたいところだけれど、いわゆる地ビールが見つからなかったので断念した。ここは麒麟ラガーとかアサヒスーパードライではない気がする。
お土産に、駅の売店で御用邸チーズケーキを購入した。
帰りの新幹線なすの272号は行きよりもさらに空いていた。
私の乗った車両には5人くらいしか乗っていなかったと思う。
昨日購入したラスクとビールを車内でいただいてお昼ごはん代わりにしようかという計画は頓挫している。それなら上野駅でお昼ごはんを食べてから帰ろうかと思ったものの、朝ごはんをたっぷりしっかりいただき、お腹が空く気配が全くない。
おとなしく、まっすぐ帰宅した。
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