「完全解剖!大ピラミッド七つの謎」を見る
2020年6月13日(土曜日)NHK-BSプレミアムで20時30分から2時間にわたって放映された「完全解剖!大ピラミッド七つの謎」を見た。
最近発見された、エジプト最古のパピルスに、クフ王のピラミッド工事を司ったメレルという人物が書いた日誌が含まれており、その解読でピラミッドの様々な謎に答えが出つつある、という趣旨の構成である。
エジプト考古学者の河江肖剰氏が出演し、(恐らく)監修も務めていたのだと思う。
私が注意力散漫なためか、このキーとなるパピルスがいつ発見されたのか番組内で聞かなかったような気がして今検索してみたところ、2013年に発見され、2016年からカイロの国立考古学博物館で展示されているそうだ。
考古学の研究に膨大な時間が必要であることは想像できるのに、「そんなに最近の発見じゃないじゃん」と思ってしまった。
ただ、この情報を確認して、テレビを見ながら「聞いたことがある知識が多いな」とか「前からそういう風に言われていなかったっけ?」と思ったことに納得した。
現時点での最新情報が、3年前の最新情報と同じ可能性は十分にある。
七つの謎が何だったのか、思い出せないところがなかなか情けない。
ギザのピラミッドは、傾斜路を使って建造したこと、クフ王のピラミッドの建造期間は26〜27年(ほぼ在位期間)であること、建造に携わった人々には結構いい食事が提供されていたこと、クフ王のピラミッドに携わったメレルという中級役人は建造に必要な銅をシナイ半島から輸入する業務を行っていたこと、ピラミッドが今の形で作られるにはクフ王の父王の試行錯誤があったこと、クフ王の父王は太陽神信仰篤くそのため墓所も地下から天空に近いところに移そうとしたこと、ピラミッド建造により国のインフラ整備や国の行政機関の整備が進んだ結果として権力が王から官僚に移ったこと、官僚が権力を持つようになってピラミッドは建造されなくなったがエジプト文明の影響を受けたスーダンなど諸外国でピラミッド型の墓所が作られるに至ったこと、などなど。
その説明は全く意味が分かりません、というところもありつつ、河合氏以外の出演者のリアクションがわざとらしいようにも見えつつ、「今の最新情報のおさらい」として割とまとまっていたと思う。
ギザの三大ピラミッドや屈折ミラミッドなどが見事な青空の下で映っていて、私が行ったときにはこんなに鮮やかな青空なんて全く拝めなかったよ、とそこが一番悔しかった。
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