« 「昨日も世界のどこかでひとりっぷ3 弾丸無茶旅編」を読む | トップページ | プロフィール写真を変える(大府平温泉) »

2020.11.24

大府平温泉旅行記2日目その1

2020年11月8日(日曜日)

 流石に、4時に一度目が醒めた。喉が渇いていたので、お部屋の冷蔵庫のさるなしジュースをいただく。
 「さるなし」の実は見たことも食べたこともない。キウイに姿も味も似た果物らしい。だいぶ寝ぼけているときに飲んだので記憶が定かではないものの、薄いグリーンのさっぱりした味の飲み物だったと思う。
 二度寝して次に起きたのは6時過ぎだった。
 やっぱり喉が渇いていたので、今度は「桃の恵み」という果汁100%の桃ジュースをいただく。こちらも美味しい。

20201108_06283120201108_070408

 昨日飲み過ぎた割に(喉は渇いているものの)頭痛もなく、目覚めは爽やかである。
 作務衣に着替えて本館の温泉に行った。
 6時半前に着いたらどなたもいらっしゃらなかった。ちょうど湯船に浸かる頃に2〜3人いらしたと思う。
 露天風呂から特に「眺め」がある訳ではないけれど、やっぱり露天は気持ちがいい。

 昨夜のことを考え、湯船に浸かっていたのは15分もなかったと思う。早めに切り上げた。
 そのまま本館ロビーに出ると、昨日はなかった噂の「飲むヨーグルト」があったので、ソファに座っていただく。会津中央乳業という会社の製品で、濃い、昔懐かしい感じの「飲むヨーグルト」だった。ストローでちゅうちゅう吸う感じも何となく懐かしい。

 お部屋に戻って、そういえば昨日は顔を洗っただけで寝てしまったし、今はお風呂上がりだからちょうど良いと、持参したシートマスクをしつつテレビでニュースを見る。
 ベッドに寝そべったままテレビを見られるのが便利だ。ソファに座って見られるのとどちらが便利かは、観る人の怠惰さ加減によって違うような気がする。

 7時半に朝食をいただきにたどころ食堂に向かったら、ちょうど日が差してきたのが見えた。
 ネットで天気予報を見ると五色沼の辺りは7時から1時間くらいは晴れ間が見えるものの、その後は曇りの予報である。ロビーに並んでいた長靴を再び借りて、今回は熊よけの鈴はすっかり忘れ、朝食前の散歩兼写真撮影に中庭に出た。

20201108_07451520201108_074510
20201108_07420720201108_074706

 やっぱり、紅葉には青空と日差しが似合う。
 新鮮な空気を吸ったところで、改めてたどころ食堂に朝食をいただきに行った。
 私が最後の一席に滑り込んだようで、私の後に来た方は「少しお待ちください」と案内されていた。ラッキーである。

20201108_075742-2 朝食はハーフビュッフェで、真ん中の大きめの白いお皿はサーブされ、その他はごはんやお味噌汁も含めてビュッフェ方式である。
 ビュッフェのテーブルには使い捨ての手袋やアルコール消毒液が用意され、お皿は全て透明のセロファンでカバーされている。
 「朝シャン」と呼ばれているらしいシャンパンの瓶も用意されている。凄い。
 折角なので、もちろんシャンパンをいただき、グリーンスムージーもいただく。

 和食の魅力に抗うことができず、ごはん、具だくさんのお味噌汁、牛すじの煮込み、サラダ、生卵、笹に包まれた納豆、ラー油などなどをいただいてくる。
 これでごはんは控えめによそったつもりである。
 食べるラー油と納豆と生卵を混ぜてごはんにかけていただくと、こんな幸せな味はない。

20201108_082747 だいぶお腹がいっぱいになっていたものの、シェフお手製だというプリンとヨーグルトの姿を見てしまったら食べない訳には行かない。
 ここには写っていない会津りんごのコンフィチュールも追加し、ゆっくり心ゆくまで朝食をいただいた。
 30分では食べきっていないと思う。

 お部屋に戻って今日の予定を考えていたら、曇ってくるかと思っていた空に、逆に晴れ間が広がってきた。
 これは五色沼を歩くしかあるまいと、慌てて支度をする。
 朝食のときにも持っていたレスポのスモールジェニだけ持ち、足下はゴアテックスのレインシューズで来たのでこのままで良かろうとホテルを出発した。
 五色沼までは歩いて行ける距離である。

20201108_091130 ホテルを出たのが9時前で、途中、お天気が良くなかったら見学に行こうと思っていた諸橋近代美術館の横を通り過ぎ、若干迷ったりして毘沙門沼まで15分くらいかかった。
 到着である。
 いきなり真っ赤な紅葉が出迎えてくれた。
 まさに「見頃」という風情である。
 駐車場には結構車が駐まっていて、沼にボートでこぎ出す方々も結構いらっしゃる。
 昨日よりもさらに暖かくて、ヒートテックにセーター、フリースまで着て歩くとちょっと暑く感じるくらいである。

20201108_092346 五色沼自然探勝路を歩くつもりが、最初、逆方向に歩き「見晴らし台」にたどり着いた。
 磐梯山を望むことができる。
 ちょうど日が差してきて、エンジェルスステップが届く磐梯山を見ることができた。

 しかし、見晴らし台を降りると、どうも先に進む道がなく、ぐるっと回って毘沙門沼の方に戻るようになっている。
 自然探勝路はどこかしらと思いながら来た道(遊歩道)を戻り、本格的に晴れてきた日差しの中、改めて今が盛りの紅葉の写真を撮りつつそのまま沼に沿って進むと五色沼自然探勝路の看板があり、それっぽい道が伸びているのが見つかった。

20201108_09322920201108_093511

20201108_093832 毘沙門沼越しにそびえる磐梯山を眺めつつ、歩き始める。
 ホテルのチェックアウトが12時、猪苗代駅までの送迎バスの発車が11時45分なので、歩き通す時間はない。
 歩き出したのが9時40分くらいだったので、10時10分くらいまで歩いたらそこから引き返そう、そうしたら11時くらいにはホテルまで帰れるだろうと決めた。
 周りには結構歩いている人がいる。
 紅葉が見頃の時期とはいえ、まだ「朝」と言える時間だし、ちょっと意外だった。

20201108_09504620201108_094242
20201108_09572420201108_095455

20201108_100242 こんなにアップダウンがあったっけ? と思いつつ歩き、10時過ぎに赤沼に到着した。
 毘沙門沼が大きくて、どこまで行っても毘沙門沼沿い、みたいな感じだったから、「次の沼」に到着できたのは嬉しい。
 赤沼で赤く染まっている筈の植物もこの季節には枯れてしまうのか、赤というよりは黄色っぽく見える。
 この辺りまで来ると歩いている人の姿もだいぶ減り、道幅もそこそこあるので歩きやすい。

20201108_100456 赤沼からすぐというよりは、ほとんど隣みたいな感じでみどろ沼がある。
 若干、気の毒な感じの名前だと思う。
 赤沼よりもむしろこちらの方が、沼の周りを覆う草の根元のところが赤く、沼を横断するように赤茶色の草が見える。

 ここまで写真を撮りつつ歩いて30分強だ。
 帰りは疲れていて歩くのも遅くなるだろうし、次の弁天沼まではちょっと距離がありそうだったので、ここで引き返すことにした。

20201108_10123520201108_102115
20201108_10291220201108_103101

 そういえば、毘沙門沼にはハートのマークを背負った鯉がいて、その鯉を見つけられたら幸せになれると言われているそうだ。
 ボート乗り場での目撃情報が多いらしい。
 すっかり探すのを忘れていた。我ながらどうにもこの手のことに爪が甘い。
 しかし、雨女の面目躍如かと思っていたところ、これだけの青空の下、ちょうどいい気候で自然の中を歩けたのだから、そこそこの幸せはキープしていると思う。

20201108_10383620201108_103822
20201108_10333820201108_103553

 最後にもう1回紅葉を堪能し、裏磐梯ビジターセンターに立ち寄って絵はがきを購入して五色沼を後にした。
 ホテルに戻ったのが11時くらいである。
 お部屋に入り、備え付けのネスプレッソでコーヒーを淹れて飲みつつ、買ったばかりの絵はがきで友人に便りを書いた。猪苗代駅にポストがあったのは昨日チェック済みである。

20201108_105914 11時半くらいにチェックアウトした。
 周りの方は結構、フロント横にあったお土産のコーナーでお買い物をされているようだった。そういえば、お土産を見る余裕もなく、お買い物も全くしなかった。何だか申し訳ない。
 送迎車の発車まで少し時間があったので、ホテルのロビーで東武鉄道のサイトにアクセスし、帰りのリバティを予約する。

 送迎車に乗るときに飴をいただいた。ちょっと嬉しい。
 私はオールインクルーシブのお宿に泊まるほど人間ができてないし余裕がないな、まだまだだな、と思いつつ、宿を後にした。

 大府平温泉旅行記1日目 <- -> 大府平温泉旅行記2日目その2

|

« 「昨日も世界のどこかでひとりっぷ3 弾丸無茶旅編」を読む | トップページ | プロフィール写真を変える(大府平温泉) »

旅行・地域」カテゴリの記事

*202011大府平温泉の始末」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「昨日も世界のどこかでひとりっぷ3 弾丸無茶旅編」を読む | トップページ | プロフィール写真を変える(大府平温泉) »