「旅の絵本」を読む
2021年6月、安野光雅さんの「旅の絵本」を読んだ。
読んだというか、眺めた。眺めたというより、じーっと見たというのが近いと思う。
昔購入したという記憶がありつつ自宅では見つからず、どうやら手放してしまったようだ。
2021年3月にテレビ東京の「新美の巨人たち」で取り上げられた 機会に、えいやっと9冊をセットで購入した。
私はこの番組を見るまで、「旅の絵本」の道がずっと繋がっていることに気がついていなかった。
1冊目の「旅の絵本」は、「中部ヨーロッパ」と銘打たれ、特定の国を旅している他の「旅の絵本」とは少し違う。
時代も場所も少しずつ違う、安野光雅が旅してイメージを触発されたヨーロッパが描かれているのだと思う。
また、この絵本には「だまし絵」が隠されていたり、パラパラ漫画が出来そうな箇所があったり、絵画や童話が隠されていたりする。
そのうちいくつかは巻末にあるご本人の解説で語られている。
昔は多分気がつかなかったなぁと思いつつ、今、見つけられた「絵画」と「童話」をメモしておくことにした。
- 「アルルの跳ね橋」ゴッホ
- 「グランド・ジャット島の日曜日の午後」スーラ
- 「ハーメルンの笛吹き男」
- 「裸の王様」
- 「長靴を履いた猫」
- 「ブレーメンの音楽隊」
- 「おおきなかぶ」
- 「ドン・キホーテ」
- 「赤ずきん」
- 「落ち穂拾い」ミレー
- 「羊飼いの少女」ミレー
- 「よくばりの犬(イソップ童話)」
- 「晩鐘」ミレー
まだまだ一杯隠れていると思う。
こうした皆が知っている何かを探していると、「やけに引っ越しをしている人が多いな」とか、「たばこ屋の屋根が子供達の輪投げの的になっているよ」とか、「ヨーロッパでもお祭りには綿菓子が出たのかしら」とか「お店の看板が楽しい」とか、「プロポーズしている人がいるな」とか、番組でも片桐仁が笑っていた「湯浴みを覗こうとしているいたずら坊主」もいるし、決闘している男二人とそれを見守る女がいたりもする。
色々な発見があってそれもまた楽しい。
たびたびゆっくり読み返そうと思う。
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