「旅の絵本 Ⅶ」を読む
2021年10月、安野光雅さんの「旅の絵本 Ⅶ」を読んだ。
中国の旅である。
表紙を開いてまず「ん? 何かいつもと違う?」と思ったら、この絵本では左開きと言えばいいのか縦書き仕様と言えばいいのか、旅人は見開き画面の右から左に向かって旅をしていた。
従って、後書きや解説も縦書きである。
この中国編では、他にも、これまでと雰囲気が異なっている。
絵の中に物語の主人公がさりげなく描き込まれているようなことはなく、だまし絵や隠し絵も含まれていない。
何というか、遊んでいない。
旅人は陸に上がってからも馬に乗らず、しばらく川をボートで遡って旅をしている。
出発してしばらくは旅人の服も青というよりはグレーで、水墨画の世界に入り込もうとしている感じがする。
描かれた実在の場所で私が分かったのは、万里の長城と兵馬俑くらいだ。
一方、この絵本の中のいくつかの場面は、「清明上河図」という中国の古い絵巻物から題材を取っていて、そういう場面には落款の絵が描いてあるようだ。
8巻は日本である。
日本はどんな感じで描かれているのか、とても気になる。
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