「星のサンティアゴへ」を読む
2021年10月、橋本範子さんの「星のサンティアゴへ」を読んだ。
著者が69歳のときに1000kmを超える距離を一人で運転し、サンティアゴ巡礼路を辿った記録である。
元々は「旅友」と二人旅の予定が、諸般の事情により一人旅になったその経過から、準備期間はさっくり「シミュレーションした」「googleマップでも間違えた」等々と軽く流し、実際に旅した間のことを綴っている。
著者にとっては「最初で最後」の著作のようで、どうして本にしようと思ったのか、それも書いてあると良かったなぁと思った。
また、恐らくは次に車で旅をしようと考える人向けに道路情報が細かく記載されており、「車での旅行」にあまり興味がない私には少し読みづらく感じられた。ここまで書くなら、道路番号まで載っている詳細な地図があるとより分かりやすくなったと思う。
それにしても、事前に徹底的にシミュレーションすることで「一人で運転してナビもして毎日移動して旅行する」ことを成し遂げるバイタリティ溢れる女性である。
その著者が、準備をしすぎて出発直前になると旅ブルーになると書いてあることにもの凄く共感した。そして、私などは「ガイドブックをなぞる」代わりに「自分で作った計画をなぞる」旅行に陥りがちなところ、「いやいや、これではあかん」と寄り道してみたりしているところ、美味しいものどころかごはん自体も食べそびれちゃうところなども「わかるわかる」と思った。
2021年は聖ヤコブの年で、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の「聖なる門」が開かれることになっていた。だから、今年、サンティアゴ巡礼路を歩いてみたいと思っていた。
実際、今年は開かれたんだろうか。
いつか、この際、聖ヤコブの年にはこだわらないので、やっぱりサンティアゴ巡礼路を歩いてみたいよと思った。
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