「旅の絵本 Ⅷ」を読む
2021年11月、安野光雅さんの「旅の絵本 Ⅷ」を読んだ。
日本の旅である。
日本を旅しているというよりは、日本で時間旅行しているという感じだ。舞台が日本だからこそ、より強くそのことを感じる。
あとがきによると、この「旅の絵本 Ⅷ」は東日本大震災後に描かれており、陸前高田の「奇跡の一本松」も描かれている。
「電気のなかった時代の日本」の春から秋にかけての風景を追っている。
時間旅行だわと思っていたので、物語が隠れているかも、とは思わずに読んでいた。
「もしかしているかも?」と思って読み直して、浦島太郎、金太郎、桃太郎(の桃)、猿かに合戦、を見つけることができた。ちょっと嬉しい。
栗拾いとか懐かしいなぁとか、肝試しってやったことないわとか、お祭りが多いのねとか、知らないのに「懐かしい」感じのする絵が続く。
最後、旅人が乗る船が帆船(というよりは、大きさ的に帆掛け船)だったのは珍しい。というか、初めてだったのではなかろうか。
ヨーロッパを描いていた6巻までと、中国の7巻と、この日本の8巻と、それぞれタッチが異なっているように感じられる。
もしかしたら、テーマも異なっているのかも知れない。
それでもやはり、「旅の絵本」は楽しい。
あと1冊なのが寂しくて仕方がない。
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