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2021.12.18

湯河原旅行記1日目その2

2021年11月28日(日曜日)

きび餅 町立湯河原美術館の庭園で紅葉のライトアップを楽しみ、17時半前にお宿に戻った。
 一休みして、お部屋に用意されていたきび餅とお茶をいただく。
 我ながら忙しないと思いつつ、浴衣に着替え、お部屋に用意されていたカゴを持って、17時45分頃に大浴場に向かった。

大浴場 狙い通り、大浴場には誰もいなかった。
 いわゆる「独泉」である。
 ものすごい湯気で、写真を撮っても何ひとつ写らなかったに近いよ、雰囲気すら分からないよと思う。
 タイル張りで、広めの浴槽である。
 チェックイン時に注意されたとおり、高めの位置からお湯が落ちていて、しかしそれは70度の源泉を冷ますために行なっていることであって、間違っても打たせ湯ではない。火傷してしまう。

 その湯口から離れたところに陣取り、じっくりゆっくり浸かる。
 かなり熱めの湯である。無色無臭だ、と思う。
 30分もしないうちにフラフラになってしまい、もしかして私は長湯ができない体質になったのか? と思う。

湯楽文庫の飲み物コーナー 19時からお夕食だし、ここで無理をしても仕方がないと早めに上がる。
 お部屋に戻る途中、「湯楽文庫」という共有スペースに用意された麦茶をいただく。
 「湯楽文庫」はコーヒーやこの麦茶などフリーでいただける飲み物が用意されている他、「文庫」の名のとおり、湯河原に関連する本や旅の本などもレイアウトされている。
 今回、いつ行ってもがらんとしていたのは、やはり新型コロナウイルス感染症を心配してのことかなと思う。

 夕食は、ピノクラーレというレストランでいただく。
 レストランは、元の「温泉旅館」というイメージを払拭しきっている感じにリフォームされている。
 まさしく「レストラン」である。
 夕食のメニューは、私がいただいた「湯楽特選」コースのほか、「シェフ特選」コースやイタリアンのコースが用意されている。
 「湯楽特選」と「シェフ特選」は、和食とイタリアンが融合されたコースである。
 周りのテーブルを見ると、シェフ特選コースを召し上がっている方が多かったように思う。さすが、「オーベルジュ」だ。

 本日のメニューは以下のとおりである。

 前菜 柿 蕪 紅ずわい蟹 / 和牛 紅玉 ビーツ ゴルゴンゾーラドルチェ
 前菜前菜
 ワインは、楽天トラベルの予約特典で、アルコールかノンアルコールか、ワインなら赤か白かなどを選ぶことができ、銘柄はお任せだ。
 お料理を一品一品説明していただいたのに、ほぼ何も覚えていない。
 とにかく、なんでも美味しい。

 お造り 相模湾 天然地魚の盛り合わせ(モクアジ、コチ、ハタ) 自家製土佐醤油 焼き海苔
 お造り
 この3点盛りのお刺身は、この時点でかなり酔っ払っている私には、だいぶ似たお味に感じられた。申し訳ない。
 あしらわれたお花もすべてエディブルフラワーでいただくことができる。
 細長い黒っぽいものはわかめを素揚げしたもので、こちらもちょっと塩味がついていて美味しかった。

 温菜 山百合ポーク パースニップ ほうれん草
 温菜
 この後、お魚のお料理が供されることもあり、ここでもう1杯、白ワインをいただいた。
 辛口と説明にあったサン・ベネディット ルガーナである。最初にいただいた白ワインは室温で、こちらはよく冷やされていた。美味しい。
 山百合ポークはコンフィにされていて、さっぱりしている。パースニップが何だったかもう忘れているけれど、スライスしてチップにしたものと、生と、両方が飾られていたように思う。

 温魚 本日鮮魚(真鯛) 桜海老 人参 チェリートマト
 お魚のお皿
 真鯛の皮がぱりっと焼かれているのはどうしてこんなに美味しいんだろうと思う。

 肉 A4ランク黒毛和牛リブロース 里芋 いんかのめざめ 牛蒡 オリーブ
 お肉のお皿
 今回の旅行はこの夕食がメインイベントで、だったらたくさん飲もうじゃないかと思っていた。
 と言い訳しつつ、赤ワインをいただく。
 ソムリエの方に相談し、メニューには書いていなかったけれども「こちらもグラスでお出しできます」とおっしゃっていただき、「一番すっきり飲めます」と太鼓判を押していただいた赤ワインのカンチェッリをお願いする。
 赤ワインは苦手と思っている私にも飲みやすく、その「飲みやすさ」を「すっきり」と表現するものらしい。

 色々とお聞きしていたら、「よろしかったら」と別の赤ワインを味見させていただくことができた。嬉しい。
 こちらはソムリエの方曰く「アルコール臭がある」赤ワインだそうだ。確か、ロッソ・ディ・モンタルチーノというワインだったと思う。
 だいぶお酒が回っていて「アルコール臭」は実はよく分からなかったのだけれど、口蓋への刺激と少しの酸味を感じた。

 ワインのことばかり書いているけれども、お肉ももちろん美味しかった。脂が乗っていてかつしつこくない。
 賽の目より小さく切られてソテーされた牛蒡の食感も、里芋と合わせてマッシュされたいんかのめざめも、お肉と一緒にいただくとその脂を吸ったり増幅したりしてくれる感じだ。

  〆 地鶏と蓮根の炊き込み御飯 赤出汁 香の物
 〆の皿
 ガラスの器に入っているのはモッツレラチーズのたまり漬けで、赤ワインをこちらと一緒にいただいた。
 炊き込みごはんも、赤出汁のお味噌汁も美味しい。沁みる。
 お漬物の特にきゅうりが美味しくて、サーブの女性に「きゅうりだけお代わりってできますか」と無理をお願いしてお代わりしてしまったくらいだ。

 デザート 薩摩芋のモンブラン キャラメルのジェラート 珈琲
 デザート
 キャラメルのジェラートがなぜか赤ワインに合って美味しい。
 薩摩芋のモンブランとコーヒーをいただいて、2時間のディナーが終了である。
 レストランは、私のほかあと一組か二組、いらっしゃったくらいだったと思う。
 本当に美味しくて大満足だった。

露天風呂 レストランを後にし、「私は今、千鳥足で歩いている」と思いながらお部屋に戻る。
 この後、貸切露天風呂を予約している。念のため、iPadのタイマーをかけ、お布団に寝転がったらやっぱり眠ってしまったらしい。
 米津玄師の「Lemon」に起こされ、やっぱりまだ千鳥足だよと思いながら、貸切露天風呂に向かう。

 この写真だとほぼ何も分からないけれども、とにかく広い。
 20畳くらいあるそうだ。
 洗い場も露天なので、この季節のこの時間だとかなり寒い。
 寒い寒いと叫びながら洗い、お湯に身体を沈める。

 温泉に入ってしまえばこの寒さが気持ちいい。
 時間一杯の40分、ゆっくり楽しんだ。

 お部屋に戻り、アメニティにあったシートパックを使わせてもらい、加湿器に水を補充し、バスタオルを濡らしてエアコンの近くに置く。
 何だか寒い気がしてエアコンをつけたまま、24時頃に就寝した。

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