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2023.06.18

富士吉田旅行記2日目

2023年5月14日(日曜日)

 目覚ましをかけていた6時に起き出した。
 身支度をして、おふとんを畳み、シーツや枕カバーを受け付け窓口に持って行く。
 外を見ると、雨が降ったりやんだりといった感じのお天気である。昨夜のような「雨が屋根を叩く音がする」という降り方ではない。このまま雨が上がってくれるといいなと思う。

朝食 7時からの朝食は、昨夜と同じ席でいただいた。
 朝食もバイキング形式だ。
 昨夜、食べそびれてしまった炊き込みごはんをおにぎりにしてくださっている。
 味噌汁と両方用意されていて、昨夜はお腹いっぱいでいただけなかったほうとうもある。
 それと、浅漬けのお漬物を数種類いただいて、朝ごはんセットの完成である。

 8時にいったん集合し、会計報告があった。
 館長さんから説明があり、代表者1名が書類にサインして完了である。
 山菜採りは雨の様子を見て実施する、8時半に山菜採りの用意をして集合、雨が強い場合は中止し、お風呂をたくので朝風呂をお楽しみくださいと言う。
 曰く「晴れるかどうかでこの行事の満足度が大きく変わってくる」とのこと。お天気に左右されるのはなかなか辛い。

 山菜を入れる袋、タオル、iPad、お財布等々、とりあえず必要そうな最小限のものだけ小さなバッグに入れる。
 今回はアウトドア用のレインコートを着、レインシューズを履いてきたので、自分としては用意万端である。
 そう思っていたら、他の参加者の方々が、上下に分かれたレインウエアを装着し、トレッキングシューズを履き、ゲイターを付け、アウトドア用のリュックを背負っていらっしゃるのを見て、いきなり自信を失った。
 山菜採りは、そんなに本格的な装備が必要な場所でやるのだろうか。

 マイクロバス2台に分乗して走ること30分強で、目的地に到着した。
 そこから林の中を10分くらい、スタッフの方々が「畑」という場所まで歩く。
 野焼きした、坂というか結構な傾斜の斜面である。ほぼ一目で見渡せるものの、結構広い。
 山菜採りは2時間程度を予定、時間が来たら最初に到着した場所で同定を行う、お昼ごはんはお弁当でここで食べるかバスで食べるか、そのときの状況で判断する等々、改めて今後の予定の説明があって、山菜採り開始である。

 とはいえ、どれが山菜なんだろう?
 慣れていらっしゃる方々は思い思いに散って行った。
 子供達が早速山菜を見つけてはしゃいだ声を上げている。
 で、どれが山菜なの? と思いつつ歩き始める。「一つ見つけるとその周りにたくさん生えていることが多い」「意外と道の近くに生えていたりします」等々の説明を風に乗って聞こえてくる。なるほど。

 いや、でも、昨日説明を聞いて、お盆に載った本物を見て、夕食でいただいたけど、それだけでは全く記憶に残っていない。
 自慢ではないけれど、「山菜」を採ったこともなければ、何なら興味を持ったこともない。
 それなのに、「山菜と間違えやすい有毒植物」なんていうコトバだけは知っている。
 この期に及んで、自分がいかに「山菜採り」に向いていないかを痛感する。

山菜採り 結構、上の方まで上がって振り返ると、富士吉田の街が見え、富士山が下から2/3くらい見えていた。
 左手前の草っ原みたいに見えているところが「畑」と言われていた、山菜が生えているエリアである。実際はもっともっと広い。
 なるほど、確かに今日が晴れていて、こうして山菜採りをしながら富士山の雄姿を見られたら、それだけで満足度が爆上がりになるだろう。よく分かる。

 そういえば、昨日の説明のときに山菜の写真を撮ったわ! と思い出し、iPadを取り出して見比べつつ歩き始めて、やっと「これは山菜かも」と思えるようになった。
 それでも、ゼンマイ、イタドリ、ウルイをちょっとずつしか見つけられずにいたところ、助っ人として参加してくださっていた地元の方が私の持った袋を覗き込んで「こんなにちょっとなの! 茹でるともっともっと減っちゃうわよ!」と叫び、ご自分で採られていたウルイをたくさんくださった。
 ウルイは酢味噌和え、イタドリは天ぷら、山椒は茹でてから味噌・みりんと混ぜて山椒味噌にすると美味しいと教わった。
 すみません。ありがとうございます。嬉しいです。

 1時間強経つと雨が本降りになってしまい、「そろそろ撤収します」ということになった。
 集合後、1列に並んで林の中をバスまで戻る。
 途中、サンショウの木があり、みんなで山椒の葉を摘みまくる。これは確実に山椒である。匂いもあるし、流石に私でも分かる。

 11時くらいに「青年の家」に帰り着き、まずは玄関まで「同定」となった。
 ここで他の方々の収穫物を初めて目にする。子供達の収穫が凄い。恐らくは毎年来ているのだろう、山菜の見分けもバッチリ的確である。
 凄いなぁと感嘆する。
 私はほぼほぼ自分では採れなかったので、同定するまでもない。全部オッケーである。
 新聞紙でくるみ、さらに用意されていた黒いビニル袋に入れてきつく封をする。これで数日は保つそうだ。

昼食 昼食はお弁当が用意されていた。
 温かいお味噌汁も嬉しい。
 山菜もバイキングテーブルからいただいてきて、ぱくぱく食べる。
 少し気温が低かったし、短時間とはいえ斜面を歩いていたので結構お腹が空いていた。

 アンケートを書いたり、ダイニングテーブルが並ぶところで子供達が追いかけっこをしているのを止めたり、フリースペースにあった富士山の写真集を眺めたり、車で来ていた方々の出発を見送ったり、のんびり過ごす。
 山菜バイキングに出ていた山椒の佃煮がお土産に配られた。有り難い。
 公共交通機関で来ていたのは、友人と私、あとご夫婦が一組だけだったらしい。他の方は車だ。

 13時過ぎに高速バスでいらしたご夫婦と一緒に富士急ハイランドの高速バスのバス停まで送っていただいた。
 こちらも有り難い。
 私の乗る予定のバスの時間まで30分くらいあったし、雨もあがっていたので、富士急ハイランドを少し散歩する。富士急ハイランドはアトラクションに乗る際に料金が発生するシステムのようで、無料で園内を散策したりカフェに入ったりお土産を買ったりすることができる。
 もっとも、お昼ごはんを食べたばかりだし、山菜が増えた分バッグが一杯でお土産を入れる余地もなく、本当にぶらぶらしただけだ。

 富士急ハイランド14時18分発の高速バスは2台体制で、私が予約した1号車は15分くらい遅れての到着だった。
 帰りも満席のようだ。
 出発が遅れた分到着も遅れ、バスタ新宿への到着は16時半近かった。

茹でウルイ 収穫した(正確にはいただいた)山菜のうち、ウルイはその日のうちに茹でた。
 もっと小さくなってしまうと思っていたので、意外と量があって嬉しい。
 この分量で、1回は酢味噌和え、もう1回はわさびマヨネーズ和えにしていただいた。
 美味しかった。

 富士吉田旅行記1日目 <-

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