奥日光旅行記(2023)2日目
2023年8月31日(木曜日)
昨夜、0時過ぎに目が覚めてそのまま1時過ぎまで眠れなかったときはどうしようかと思ったけど、その後は1時間おきくらいに目が覚めたものの一応眠ることができた。
6時過ぎに起床し、カーテンを開けると青空が見えた。いいお天気である。
ベッドで少しごろごろし、6時半過ぎに温泉に行く。
この朝風呂のときに初めて鳥の声を聞いた気がする。母によると正体はシジュウカラということだ。
中禅寺金谷ホテルの温泉は、日光湯元から引いてきているそうだ。
この日も、内湯は緑色、露天はミルキーブルーと全く違うように見えるけれど、同じ源泉から引いてきている筈である。どうしてこんなに色が変わるのか本当に不思議だ。
7時過ぎに上がったときには誰も居なくなっていた。温泉の独り占めはやっぱり嬉しい。
温泉に浸かればお腹も空いてくる。
8時前にレストランに行くとちょうど一杯で、でも少し待ったおかげで窓際の席に案内いただけた。こちらも嬉しい。
朝食メニューは以下のとおりである(カッコの中は他の選択肢である)。
あまりちゃんと見なかったけれど、この他に別料金で追加を頼むことができる。
マンゴージュース(ミルク、オレンジジュース、パインジュース)
パン
オムレツ(スクランブルエッグ、目玉焼き、ゆで卵)
ハム(ソーセージ、ベーコン)
ミニサラダ
コーヒー(紅茶)
ゆっくりと朝食をいただいた後、9時過ぎにチェックアウトした。
ミラコロをフロントに預かってもらい、中禅寺湖半の遊歩道を菖蒲ヶ浜乗船所に向かう。菖蒲ヶ浜で中禅寺湖の遊覧船に乗船し、船の駅中禅寺まで35分の船旅を楽しみ、バスでホテルに戻ってくる計画である。
バスに気軽に乗れるし、遊覧船は10%オフになるし、まるごと日光東武フリーパス様々だ。
菖蒲ヶ浜乗船所のチケット売り場のお隣は日光彫のお店になっていた。恐らくは、日光彫のお店の方が乗船券売り場も引き受けている、という感じだと思う。
最近まで木彫りを教えていた母は、日光彫をやりつつ乗船券を売っているお店の方と話を弾ませていた。
彫るための木も刀を扱っているお店もどちらもなくなりつつあるというお話が主だったけれど、日光彫の特徴として引出などに取っ手を作らない(窪みはあるけれど全体を1枚の絵に見立てて彫り、絵の邪魔になるようないかにもな取っ手は作らない)ことや、外国人の方には特に桜の花を彫った物が人気であることなどを教えてくださった。
菖蒲ヶ浜乗船所で乗船した人は我々の他、3人連れがお一組だった。そちらのご家族は一周フリー乗船券を購入してイタリア大使館別荘記念公園や立木観音などを観光するとお話されていた。
遊覧船は9時47分に入港し、50分に出発した。
母は船室の座席でのんびりしていたけれど、私はもちろんずっと甲板にいて、景色を眺めたり、写真を撮ったりしていた。
調子に乗って写真をバシャバシャ撮っていたためか、そこそこ気温が低かったためか、何枚かパノラマ写真にチャレンジしたためか、遊覧船に乗っているときにカメラの電池が切れてしまった。1泊2日で替えの電池も持参していなかったので、途中からiPadでの撮影に切り替える。
昨日は頂上に雲がかかっていた男体山もくっきりと見えている。雲一つないいいお天気だ。
流石に風を遮るもののない甲板は少し寒く、ライトダウンジャケットを着込んでちょうどいい感じである。
船の駅中禅寺に10時25分に到着した。
乗船の行列が出来ていてびっくりした。恐らくは、宿から車で中禅寺温泉まで来て、10時半から1時間クルーズして、そこからお昼ごはんを食べにまた車で移動するというスケジュールがちょうどいいのだと思う。
我々は10時37分発のバスでホテルに戻った。
フロントに向かって歩いているとき、本当に心の底から、このお天気のこの気候の奥日光にずっと一生いたいと思ってしまった。
私が荷物を受け出している間、母はお土産物屋さんを覗きに行き、日光甚五郎煎餅と、ホテルの朝食にも出たイチゴジャムを購入していた。
日光に来ると、何故か重さのあるお土産を次々と買ってしまう。本当に心の底から謎である。「買わない」と決心していても買ってしまうので、母と日光に来るときはどんなに荷物が少なくてもミラコロで来て、帰りは重いお土産をミラコロに詰め、軽くてかさばる荷物を手持ちのバッグに入れ替えることにしている。
11時10分発のホテルの送迎バスで東武日光駅に戻った。
送迎バスは駅に行く前に日光金谷ホテルに立ち寄る。中禅寺金谷ホテルで乗車し、日光金谷ホテルで降車する人が半分くらいいらして驚いた。ランチに立ち寄ったのか、宿を変えたのか、私が組むにはかなり勇気のいる旅程だ。
日光市街は、半袖でも大丈夫かも? というくらいの暑さだった。
母と相談して14時57分発の特急券を購入して帰りの足を押さえ、ミラコロをコインロッカーに預ける。小サイズのコインロッカーにぎりぎり入らなかったのが悔しい。
12時15分発の湯元温泉行きのバスに長い行列が出来ていたためか、同じ時刻に中禅寺温泉行きの臨時バスが出た。たまたまそのバスに気づいて乗れたのはラッキーだ。神橋で降りる。
お昼ごはんを食べ、ゆっくり買い物しつつ駅まで戻り、家路につく予定である。
新しいお店を開拓したい気持ちもありつつ、油源に空席があると見て取るとつい足が向かってしまう。
湯波づくし膳をお願いした。
湯波づくし膳は、揚巻湯波の煮付け、湯波のお刺身、栃木牛時雨煮、ゆば卯の花、寄せ湯波の山椒味噌添え、ゆばと野菜のふんわり豆腐餡かけをいただくことができる。
美味しい。
揚巻湯波をお土産に買って帰ろうとしたところ、すでに売り切れてしまっていた。残念である。
代わりにという訳ではないけれど、山椒味噌といちじくのジャムを購入する。
いつの間にか、また重いものをお土産に買ってしまっている。
その後は、ゆっくり東武日光駅に向けて坂道を下りつつ、我が家の定番である三ッ山羊羹本舗で水ようかんを購入したり、日光郷土センターを覗いて修学旅行らしい小学生が日光彫体験をしているところを遠目に見学したり、新しくカフェやスイーツのお店が出来ているのを横目にみて次の機会には食べてみたいなどと算段したり、新たに設置されたらしい旧日光市役所記念公園にちょっと立ち寄ったりした。
日光茶屋の前を通りかかり、それほど暑い日ではなかったのにどうしても食べたくなって、かき氷をいただくことにした。
前回は売り切れていて食べそびれてしまった「手作り酵素シロップ おとめイチゴ」である。
もちろん氷は日光天然氷を使っている。
ふわふわですぐに溶けてしまうため、シロップを少しずつかけてお召し上がりください、というお話だ。
氷の中には、ぎゅっと濃縮したようなグミのような食感のイチゴが埋まっていた。
お店の方にお聞きしたところ、質のいい傷のないいちごを同量の上白糖と一緒に瓶に入れて2週間ほどで砂糖が完全に溶け、発酵し、シロップができるという。砂糖が溶けきったら毎日攪拌するそうだ。
埋まっていたイチゴは、この、「砂糖が溶けきった」後のイチゴだとおっしゃっていた。
最後に明治の館ケーキショップ日光駅前店でニルバーナ・レアを購入する。
帰りの特急で食べようかと迷いながら購入したら、冷凍されたものの販売だったので、家に帰り着く頃には解凍されているだろう。却ってちょうど良かった。
駅で購入した重めのものをミラコロに詰め替え、東武日光発けごん36号に乗車し、帰路についた。
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