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2023.11.26

有馬温泉旅行記1日目その2

2023年10月31日(火曜日)

姫路城模型 姫路城大天守の見学を終え、1階まで降りてくると、順路は小天守に向かう。
 小天守は東西2カ所あって、見学で入れるのは東小天守だ。入ったところに姫路城の骨格の模型があった。
 この模型は昭和の時代に大改修をした際、まずは姫路城の技術的特徴や構造上の欠陥などを理解するために作成したものだという。
 私の身長より高かったと思う。これで縮尺1/20である。

鬼瓦 小天守の中では、姫路城で使われている鬼瓦も展示されていた。
 色々な模様を付けていたようで、この写真はアゲハチョウの模様である。
 彫ったのか? と思ったら、木で型を作り、それを押し当てて模様を浮かび上がらせていたそうだ。
 大量生産していたらしい。
 このアゲハチョウの模様がついた鬼瓦は、今の姫路城に設置されている様子も見ることができた。

小天守の窓より小天守の窓より

小天守の窓より小天守の窓より

 正直なところ、大天守の見学を終えた後、自分がどこをどう歩いたのかよく分かっていない。
 とにかく、姫路城がフォトジェニックなお城であることだけは確かである。そして、姫路城もそれをよく知っていて「記念写真スポット」みたいな表示もあちこちに設置されている。
 また今日の空が異様なくらい写真に向いている。
 回りにも夢中で写真を撮っている人が大勢いた。

姫路城姫路城

20231031_142707 姫路城内に掘られた井戸の跡などもある中、「おぉ!」と思ったのが「お菊の井戸」である。
 あの播州皿屋敷の怪談で、「お皿が一枚〜、お皿が二枚〜」と数えていたお菊さんが投げ込まれてしまった井戸だ。
 この解説を読んで、自分が播州皿屋敷という怪談の内容をほぼ知らないことに気がついた。
 そもそも「番町皿屋敷」だと思っていたのは私だけなんだろう。思い込みって怖い。
 播州皿屋敷がそもそもお家乗っ取りに係るお話だったことも、お菊さんが横恋慕した男を振って恨みを買い、奉公先の家宝である組のお皿の1枚を隠されて濡れ衣を着せられ、挙げ句の果てに井戸に投げ込まれて殺されてしまったことも初めて知った。
 怪談、恐ろしすぎる。

 姫路城には、大天守の他にも、千姫に縁のある化粧櫓や百間廊下などの見どころもある。
 しかし、大天守に上がって、姫路城のフォトジェニックさも堪能して写真を撮りまくった母と私はここで満足し、電車の時間も迫っていたので、ちょうど開催されていた第70回 姫路城菊花展 など横目に見つつ駅に向かうことにした。
 姫路城滞在時間は2時間弱だった。

姫路城姫路城

姫路城姫路城

 帰りもバスに乗って、姫路駅に15時15分くらいに到着した。
 15時26分発の快速に乗るため少し早めにホームに行ったら、その電車は姫路駅始発で、座ることができた。三ノ宮まで40分くらいあるので有り難い。
 進行方向と逆側を向いた椅子に「ん?」と思っていたら、ちょうどそこにいた方がガタっと背もたれを逆側に移動させてくださった。御礼を言ったら笑っていたから、よっぽどまごついて見えたらしい。

 三ノ宮駅で、みどりの窓口のお姉さんに教わったとおり有人改札に行くと、「心得ています」「よくこういう人います」という感じで、何かを聞かれることもなく、流れ作業のように切符にスタンプを押してくれた。
 そのまま地下鉄の三宮駅まで少し歩き、神戸市営地下鉄で谷上駅まで、谷上駅で神戸電鉄有馬線に乗り換え、有馬口駅でも乗り換える。山の中に入るにつれ、ところどころで紅葉している木を見ることができる。
 17時前に有馬温泉駅に到着した。
 もう暗い。

 母がホテルに電話してお迎えをお願いし、17時15分くらいに本日の宿である有馬六彩に到着した。
 チェックインしたところ「夕食のご用意ができています」というお話で、お部屋で一息付いた後、ホテル内のイタリアンレストラン「リストランテ アルトゥーラ」に行く。
 すでに5〜6組の方がいらしたと思う。

 母が珍しく「ワインを飲む」と言うので、ソムリエの方にお聞きしてグラスワインで一番フルーティな白を選んでもらう。
 自分は、色ワインと赤ワインが1杯ずつのセットをお願いした。最近、外で美味しいごはんを食べるときにはお酒もお料理に合わせて色々飲んでみたくなってしまう。

 コースの一皿目は「シェフからの季節の一皿」と銘打たれている。
 「旬魚の湯引きと梨 白ワインと白菜のジュレとともに」である。
 この日のお魚は甘鯛と言われた気がするけれど、記憶が定かでない。
 さっぱりとして美味しい。白ワインによく合う。
シェフからの一皿 

 二皿目は、季節のオードブル盛り合わせだ。
 この日は、左からカプレーゼ、鰆の**、ソフトサラミ、パプリカのフリット、オムレツ、と教えてもらったような気がする。
 かなり曖昧な記憶である。
 中でも、鰆はそもそも聞いた直後にすでに忘れていた。煮込んであったのは確かだけれど、料理名は何だったろうか。「煮込み」というよりは「煮付け」という和風な感じがあった。
オードブル

 三皿目は、蕪と木の子の卵スープである。
 このスープこそ和風のお味である。「ブイヨン」というよりも「お出汁」が効いている、という感じだ。
 「どうして私の苦手な椎茸が!!!」と思いつついただく。
 苦手な筈の椎茸もこうしていただくと美味しく食べられてしまうから不思議である。
スープ

 ここで赤ワインに切り替え、カトラリもお箸がセットされて、メインは「黒子和牛の石焼きステーキ 旬の焼き野菜」だ。
 「お箸???」と思わず首を傾げたら「石焼きなので、焼き加減を調節して召し上がってください」というお話だった。
 お肉がジュージュー言いながら供される。
 お皿にはガーリックチップとわさびが添えられ、ソースは、有馬温泉の粉山椒、サルサ、醤油ベースのソースの3種類が用意されている。

 このお肉がとんでもなく美味しかった。
 火をあまり通さない方がよいだろうと、いったん石の上から避け、食べるときに少し温める感じでいただいて行く。
 母など「今まで食べてきた中で一番美味しい」と言ったくらいだった。
和牛の石焼きステーキお肉のアップ!

 デザートは、フルーツ盛り合わせ、柿と胡桃のチーズタルト 塩キャラメルのジェラート添え、紫芋のスイートポテトとホワイトチョコのジェラート 檸檬のアクセント、以上3種類から選ぶことができた。
 私はチーズタルト、母はスイートポテトを選ぶ。
 私の分は(まだ少し先なのだけれど)バースデープレートにしてくださっていた。
 コーヒーと一緒に美味しくいただく。
デザートのバースデープレート

 2時間かけて、美味しくいただいた。
 大満足である。

 お部屋に戻って、ベッドでゴロゴロしたり、テレビを見たり(何かスポーツを見ていたような気がする)、畳にぺたんと座って明日の予定を立てたりする。
 和洋室で、ベッドで寝られて、床にぺたんと座って寛げて嬉しい。

 20時40分くらいにテレビ観戦していた試合が終わり(本当に、何のスポーツだったか思い出せない)、ちょうどお腹も少しこなれてきたところで、浴衣に着替えて温泉に行った。
 ホテル自体の規模が大きいし、大浴場は1カ所なので、カランもたくさんあり、浴槽も広い。
 そして、意外と空いている。

 内湯と露天にそれぞれ「銀湯」「金湯」と看板が出ていたけれど、両方とも茶色っぽい濁り湯に見えたのが謎である。
 しかし、ホテルのサイトを見ると、「金湯」「銀湯」の2種類のお湯を楽しめますと書いてあるし、やはり、内湯が銀湯で露天が金湯だったのだと思う。私の目がおかしいのか? 暗かったから?
 未だに謎に思っている。
 それはともかく気持ち良く、1時間近く露天と内湯を行ったり来たりして楽しんだ。

 カードキーを2枚もらっていたので、とっくに上がってマッサージチェアも堪能したらしい母は先にお部屋に戻って行き、私も湯上がりにマッサージチェアを使った。
 これがかなり性能のいいマッサージチェアだったらしくて気持ち良く、30分くらい揉んで揉んで揉みまくってもらった。
 至福である。

 部屋に戻ると母はとっくに就寝体制に入っており、和室とベッドスペースとの間の引き戸を閉める。
 先ほど聞いた母の希望を元に明日の予定を考える。荷物をあまり持ち歩きたくないので、動線の検討は重要だ。
 23時頃に就寝した。

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