オマーン旅行記2日目その1
2023年12月29日(金曜日)
珍しく機内で5時間ほど眠れて起きた3時頃、食事が供された。
成田ードバイ間の食事は全て特別食(ブランド(消化の良い)ミール(BLML))をリクエストしてもらっていて(食事ごとに変えられるかどうかは不明)、早めに持ってきてもらえる。
メニューは、蒸した白身魚(トマトソース・ラタトゥイユ・ライス添え)、米粉パン、すりおろしりんご、バナナだった。飲み物のワゴンがやってきたのはほぼ食べ終わった後でコーヒーをいただく。
機内食ですりおろしりんごが出てくるとは思わなかった。
食後、「何故!」と自分で自分にツッコミを入れながら映画「私の幸せな結婚」 を見る。
5時15分頃、エミレーツ航空EK-319便はドバイに到着した。予定よりも少し早い。
飛行機を降りたところで二つのツアーの東京出発組で集合し、「マスカット行きのEK2398便はGate Fから出発する」、「Gate Fまではバスで40分程度かかる」、「大阪出発組とは搭乗口で合流する」と説明があった。
「何かあったら電話してください」と添乗員さんの携帯番号を教えてもらい、「9時にこのエレベータで降りた0階に集合」と案内があって解散になった。
日本国内のスマホの台数がすでに9000万台を超えていて、日本人はほぼほぼスマホを持っていると知っていたつもりだったけれど、久しぶりに「もはやスマホはインフラ」と身に沁みた。
スマホを持たずガラケーとタブレットで生活するのは、とっくに限界だったと悟りつつ、「電話番号よりもメアドを教えてください!」と思ったけれど、トランジットで添乗員さんに連絡するような緊急事態も起こらないだろうし、そもそも電話する手段がないしと番号をメモすることもしなかった。
恐らくコンコースCの到着エリアだったその場所は見事に殺風景で、お店らしきものも見当たらない。椅子もあったかどうか、という感じだ。
こんな何もない場所で3時間以上もどうすれば・・・と困惑していたら、免税店エリアに行きたい人を添乗員さんがまとめて連れて行ってくれることになった。多分、全体の2/3くらいの人が一緒に移動したと思う。
セキュリティチェックを受けて移動した先はコンコースCの出発エリアだったと思う。ブランドのお店やレストランなどが並んでキラキラしている。
セキュリティチェックを抜けたところで添乗員さんに「セキュリティチェックを受けずに今来た通路を逆走できる。来た通りに戻って、集合時刻までにさっきの集合場所に参集!」と言われたものの、「今来た通りに戻れる」自信がある人は一人もいなかった、と思う。
結局、セキュリティチェックのこちら側に8時半集合、そこから先は添乗員さんに連れ帰ってもらえることになった。一安心である。
ラウンジ使用希望の人でまとまって移動し、6時半頃プラザプレミアラウンジに入った。プライオリティパス使用の場合、ラウンジの使用時間は2時間に制限されていると説明があった。時間ぴったりだ。
機内食をいただいてからそろそろ3時間が経ち、ほどよくお腹も空いている。
一皿目はフルーツとヨーグルトと紅茶、二皿目はケーキとカフェラテをいただいた。
iPadの充電をしたりwi-fiに繋いでメールチェックしたりする。
近くの席にもう一つのオマーンツアーに一人参加されている私の母世代の女性3人がいらっしゃり、聞こえて来たお話の内容は「セレブですね!」の一言に尽きた。場違いな者がここにいて申し訳ない。
8時半に再集合し、添乗員さんの引率で集合場所に向かう。
セキュリティチェック脇の通路を戻ったところまでは「来た道を戻って」いたと思う。
しかし、その後「来た通りに戻る」ルートから不思議に外れてしまい、集合時刻を過ぎてGate Fに向かうシャトルバス乗り場に到着したものの、どうにも様子がおかしくて、別行動となった方々はいらっしゃらない。
9時を過ぎたところで、添乗員さんから先に移動するよう指示があり、シャトルバスに乗り込んだ。
ドバイ空港の建物内は記憶ほどは寒くなかったけれど、このシャトルバスの車内はフリースを着込むくらいに冷えていた。
「このバスってGate Fに直行する?」、「終点で降りればいいのかしら?」などと居合わせた方とお話しつつ25分ほどバスに揺られ、9時半過ぎにGate Fに到着した。
そこで、大阪出発組を率いてきた(そして私が参加するツアーの)添乗員さんとも合流でき、搭乗開始予定時刻の20分前に全員がGate Fに全員集合できた。地味に綱渡りである。
エミレーツ航空のLCC フライドバイのEK2398便は、定刻から50分遅れの11時50分に離陸し、25分遅れの12時35分に着陸した。
フライト時間が短いので、窓側席歓迎だ。
眼下にドバイのパーム・アイランドが見えるかしらと期待したけれど、そもそもドバイ空港から見てパーム・アイランドとマスカットは完全に逆方向だったようだ。
ちょっと残念である。
しかし、岩山っぽい景色や、真っ青なアラビア海を見ることができた。
機内では、サンドイッチとケーキ、お水の軽食が配付された。
ドリンクサービスは省略である。
ドバイ空港でセキュリティチェックを抜けた際、100ml以上の液体も没収されずに済み、日本から持ってきたお水をそのまま機内に持ち込めていて助かった。
真ん中のケーキが意外と美味しくて完食した。
ツアーごとに集合し入国審査に進むと、びっくりするくらいの長蛇の列だった。ディズニーランド並みである。
並んでいる途中、日本パスポートの強みが健在だったのか、空港スタッフから我々にビジネスクラス&パイロット・客室乗務員専用の窓口に回るよう指示があった。
ツアーメンバー全員で移動したところ、入国審査の窓口が二つしか開いていなくてなかなか進まない。空港スタッフさんとしてはもっと少人数を回そうと思っていたようだ。
入国審査では写真撮影があり、目をつぶっている訳でも細めている訳でもないのに、入国審査官に無情に「目を開け!」と指示される人が続出する。オマーン人から見ると我々の目は「開いていない」ように見えるらしい。
じりじりしながら待つこと数十分、14時10分にツアーメンバー全員がオマーンに入国できた。
イスラム教の国であり、かつ結構戒律が厳しいらしいオマーンでは、お酒を飲める場所もお酒を購入できる場所も限られている。
空港を逃すと外国人観光客が購入できる場所がないらしく、入国審査を抜け、ターンテーブルでキャリーケースをピックアップした先にあったお店でアルコール購入タイムがあった。添乗員さんが偵察し、ビールは12本セットでのみの販売だから希望者で分配しましょうと提案されていた。免税店あるあるだ。
もう一つのツアーとのガイドさん入れ替わり事件があったり、危うく添乗員さんを空港に置き去りにしそうになったりしつつ、14時40分過ぎ、マスカットの空港を出発した。
白っぽい街並みの写真をパチパチ撮っていたら、添乗員さんから、空港近くの辺りはいわば「新興住宅街」だと説明があった。
伝統的な街並みは、今夜行く予定のムトラ・スークの辺りにあるそうだ。
また、「オマーンでは水道水が飲めます」という話があって驚く。ツアーメンバーのどなたかが「世界に水道水が飲める国は十数カ国しかないと聞いたことがある、その内の一つがオマーンだと今知った」と呟いていた。
この後は、ホテルにチェックインし、そのままホテルのレストランで昼食を食べる予定だった。
しかし、本日乗船予定のダウ船が16時出航だという。ダウ船は「サンセットクルーズ」で、「次の便に乗る」訳には行かないらしい。
最初は「15分でお昼ごはんを食べられると思う人!」と無茶なことを言っていた添乗員さんも、「ビュフェならいっそいで15分で食べられると思ったけど、オーダー式らしいので15分じゃ無理」という判断に落ち着いた。良かった。
15時過ぎに本日と最終日の宿となるムトラ・ホテルにチェックインした。
15時半に再集合してダウ船クルーズの乗船場に向けて出発と指示がある。
フロントでwi-fiのパスワードをもらい、時間短縮のため自分でキャリーケースを転がして部屋まで行く。
そこそこ暑かったのでヒートテックのレギンスと着圧ソックスは脱ぎ、普通のソックスに履き替える。
ヒートテックのタンクトップを替える時間はなくて、ウールの長袖Tシャツだけ外し、スコーロン素材の長袖シャツを羽織る。
フリースとライトダウンジャケットは脱ぎ、船上に2時間日没までいることを考えてポケッタブルのダウンジャケットだけバッグに入れる。
機内に持ち込んでいたバッグからネックピローなど明らかに不要なものを取り出したところで時間切れとなり、ロビーに集合した。
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