オマーン旅行記4日目その1
2023年12月31日(日曜日)
まだ若干の時差ぼけが残っているのか、昨夜は23時過ぎに就寝し、今朝、最初に目が覚めたのは4時半だった。
元々、旅先ではあまり熟睡できないので、むしろこれはよく眠れた方である。
5時半に起き出して、荷造りを始める。
冬でもあるし、谷間にあるミスファット・アル・アブリーン村の日の出は遅い。
7時近くになって、バルコニーから朝焼けを望むことができた。
今日もいいお天気だ。
前日に「キャニオニング中のパスポート管理をどうするか」という話があり、「自分で防水措置を施して持ち歩く」「添乗員さんに預ける」「キャリーケースに入れて鍵を掛ける」といった選択肢があった中、「キャリーケースに入れておけば盗まれるときはバスごとだよ」と三つ目の方法を選んだ。
キャニオニング後の着替えなどを手元に置けるようにトートバッグに用意し、何とか荷造りを終える。
日本国内でもキャニオニングなんてやったことがなく、実はこの時点でも「何をするのか」よく分かっていなかった。荷造りをしていても、我ながらどうにも要領を得ない。
7時過ぎに昨夜夕食をいただいたレストランに行く。
このときになってやっと、自分が泊まっていたお部屋の真上が屋上テラスのレストランだったと気がついた。
朝食もビュフェ式で、クレープ、卵焼き、豆のカレー、ヨーグルト、メロン、りんごジュースとコーヒーをいただいた。
この後のバスでの長距離移動に備え、控えめにしたつもりである。
早起きして荷造りをがんばったお陰で、8時の出発まで少し時間が余ったたので、ホテル内なのかホテルから出てしまっているのか境界が分からないなと思いつつ、部屋の周りを少しだけ散歩した。
部屋の近くのワジは今は「水を流す順番」が回ってきていたようで、豊富な水が流れていた。気持ち良い。
デーツの木が多い被さるような道も、日陰ができてちょうどいい散歩コースになっている。
今日もホテルスタッフがキャリーケースを運んでくれるので、移動中に使うものをまとめてバスまで持って行く。
今日は、ツアー中2回予定されているうち最初のキャニオニングの予定だ。
更衣室のようなところはないので、朝の出発時点で水着やラッシュガードを着込み、靴も宇ローターシューズを履いた。
バスは昨日登ってきた道を快調に飛ばして降りて行く。
天気も良く、いい眺めだ。
山を下りきったところで、ぽつんと豪邸が建っているところでバスが駐まったなと思ったら、そこはガイドさんの家だったそうだ。
お宅で(奥様がというよりもメイドさんがいるっぽかった)コーヒーのポットを用意してくださったらしい。
その後の車内では、しばらくガイドさんの家と懐事情について質問が飛び交った。
まとめると、産油国であるオマーンでは、ある程度の年数を就労するとかなり潤沢な年金(のようなものだと思う)が支給される制度になっているようだった。
オマーンで2番目に大きいというニズワのモスクは、「観光用」も兼ねて建てられたというマスカットのスルタン・カブース・グランドモスクと比べると随分と素朴な印象である。
オマーンで一番古いという要塞の横を通り過ぎ、途中のカフェでガイドさんが注文していた本日のランチをピックアップする。
2時間半くらい走ったところで1回トイレ休憩が入り、出発して4時間半、キャニオニングをするワディ・バニ・ハリッドのオアシスを見下ろす場所でフォト・ストップとなった。
正直に言うと、昨日見たアル・ハムラのオアシスとほぼほぼ同じ風景である。
そこから5分も走らないうちに駐車場に到着した。
ここから、ワディ・バニ・ハリッドでのキャニオニングに出発である。
パスポート等はドライバーさんが預かってくれることになり、ランチはガイドさんが運んでくれると言う。聞けば、水に入らずとも迂回路を歩いて本日の目的地である滝壺まで行くことができるそうだ。ただし、そちらは「崖を登って降りて行く」感じになるという。
泳いだ方が安全かつ楽に進めそうである。
添乗員さんが日本から持参してくれたライフジャケットを着込み、それぞれ必要なものを防水バッグに入れる等して装着し、12時45分くらいに出発した。
カメラはすぐ手に取れるところに持っていたいし、オリンパスのTGシリーズは水中でも使用可である。
ストラップを外して荷物に入れっぱなしになっていた靴紐を結んでシリコンジャケットだけ装着したデジカメを首から下げ、そのままだと泳ぐときに邪魔なので借りたライフジャケットのポケットに入れた。
スマホだけでなくデジカメも持参された方が多かったのは、シュノーケリングの予定も含め、水の中で使うことが想定されているからだと思う。
スマホの方は、防水バッグに入れ、撮影するときだけ取り出していらっしゃるようだった。
最初のうちは村の中の道をお散歩気分でのんびり歩いていた。
確かこの日の最高気温は27度くらいだったと思う。日差しが強く、濡れたり脱げたりしそうなのが面倒で帽子を被らなかった私の頭のてっぺんはかなり熱くなる。
村を出ると同時に道が途絶え、岩がごろごろした道なき道を歩くようになる。ガイドさんの後を付いて、歩きやすそうな場所を探しつつ歩く。
水の中も歩くし、泳がないとならない場所もある。
歩こうとすると岩がツルツルとして滑って転びそうになるし、ライフジャケットを着けているとはいえ足の立たない深さのところでは泳がないと前に進めない。
結構ハードな行程である。
手を貸したり借りたり、「歩くよりも手を岩について手で歩いてしまった方が滑らない」と教えていただいたり、泳いでいるときには「この辺りまで来れば足が立つ」と知らせたり教えてもらったりしつつ、進んで行く。
軍手をされている方がいらして、「賢い!」と思う。
岩をよじ登ったり隙間を通り抜けたり、1カ所だけ鎖が付いていてその鎖に頼りつつ水の中に入るような場所もあった。
アドベンチャーなあれこれをこなしつつ歩くこと約1時間、滝壺に到着した。
滝壺はちょうどプールのようになっていて、川の流れもなく、エメラルドグリーンの水の色が綺麗である。
澄んでいる。
泳いで滝の水が落ちる直下まで行ってみたり、写真を撮りまくったり、1時間くらいも楽しんでしまった。
そういえば滝壺に入るときには結構な段差の岩場を降りていて、散々遊び疲れた後で水から上がるのは大変で、添乗員さんに引っ張り上げてもらったようなものだった。申し訳ない。
そして、水から上がったら猛烈に寒かった。
まだ14時過ぎだというのに、峡谷なためか、恐ろしい勢いで日が陰って行く。
日向を追った筈があっという間に日陰になってしまった岩の上でランチをいただく。
ランチのサンドイッチは「ビーフ」「チキン」「エッグ&チーズ」から、いくつでも食べたいだけオーダーして良いという太っ腹さだった。
私はチキンとエッグ&チーズをお願いしていた。
チキンはカレー味で滅茶滅茶辛かったのだけれど、他の方に「すっごく辛かったですよね!」と言ったら「私のはそんなに・・・。」という答えだったので、もしかすると「当たり」だったのかもしれない。エッグ&チーズがマイルドな味で、かつこちらを2個目にして良かった。
飲み物は、レモンミントジュースの大きなペットボトルをガイドさんが運んで来てくれており、これがなかなか美味しい。
濡れたラッシュガード超しに感じられる風が冷たい。寒さに震えつつランチをいただいた。
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