オマーン旅行記5日目その1
2024年1月1日(月曜日)
お正月である。新年である。
せっかく5時半くらいに起き出していたのに、すっかりうっかり「初日の出」の存在を忘れていて、窓の外を見ようと思いつくこともなく、ポットでお湯を沸かして紅茶など飲んで寛いでいた。
31日に夕焼けは見えても夕日が見えていなかったので、お部屋の向きとして、日の出を見られた可能性は高かったのではなかろうか。今頃になってちょっと残念な気持ちになっている。
起き出すと、肩、背中、腿がバキバキになっていた。筋肉痛だ。
そういえば昨日はストレッチするなんて思いもしなかったよ、とりあえず3日後とかでなく翌日に出て良かったよ、と思いながら、ストレッチをする。
また、目玉が日焼けしたのか目も疲れていたので、ホットパックをした。手入れはともかく手当ては重要である。
6時半にモーニングコールと聞いていたものの電話がかかってくる様子はなく、何となくそんな気がしていたよと思う。
そもそも1時間前に起き出しているから、モーニングコールがなくても何の問題もない。
7時になるのを待って、昨日夕食を食べたレストランに行くと、添乗員さんが「お雑煮代わりに」と松茸のお吸い物を用意してくださっていた。有り難くいただく。
朝食の席でお聞きしたところでは、昨夜12時ちょうどにスールの街中でちょっとした打ち上げ花火が上がったらしい。私は全く気がつかなかったけれど、街側のお部屋だった方は花火の音がかなり気になってしまったらしい。
オマーンはイスラム暦の国だから太陽暦の1月1日はあんまり特別じゃないとガイドさんが言っていたけれど、でも少しは特別らしい。花火はちょっと見てみたかったなぁと思う。
今日は、ワディ・シャアブでキャニオニングだ。
道中に水に入る場所はなく、荷物をずっと持って行けるという話で、リュックを用意する。
また、キャリーケースとは別にバスに持ち込むトートバッグに着替え等を入れる。昨日の反省に基づき、ビーチサンダルも入れた。
水着を着込み、シャツを羽織ってスカートを履いて8時にロビー集合である。
すぐにもキャニオニングに向かうのかと思ったら、スールの街を出発する前に、ホテルのすぐ隣にある展望台に上ると言う。
ウォーターシューズは歩きに向いていないんだよ! と思いつつ、意外と急な坂を登って行く。
展望台に上がると、海に向かって結構な眺望が広がっていた。
あら意外、である。
今ひとつ地形を把握できていないけれど、地球の歩き方のホテルの紹介に「ラグーンの先に位置する」とあったから、目の前に広がっているのはラグーンなのだと思う。
ちょうどラグーンを挟んだ反対側に建造中のダウ船が見えていて、今日はキャニオニングに行く前にこのダウ船工場を見学に行くと説明があり、ホテルに戻ってバスに乗り、10分ほどで到着した。
上から見えていた建造中のダウ船にハシゴがかけられ、上がってみることができる。
まだ建造中で床が張られていない。若干高所恐怖症気味のある私はちょっと奥まで行くのは遠慮したけれど、ツアーの半数くらいの方はひょいひょいと歩いて奥(というか舳先)の方まで歩いて行っていた。
ここで若干のフリータイムが取られた。
もう少し完成に近づいているダウ船があり、こちらもハシゴがかけられている。
上がってみると床も張られていて完成間近という感じだ。
ダウ船の下に潜るように作業をしている方々もいる。ちなみに、この工場で造船に携わっていた方々はバングラディッシュ人、スールで泊まったホテルの従業員の多くはフィリピン人だった。
ダウ船を建造する際、釘は使わないそうだ。
聞いた説明はすっかり忘れ果てているけれど、確かダボのようなもので留め、浸水しないようにそのダボの周りをコールタールで埋める、という話だったと思う。
アブダビにいた頃はしょっちゅう耳にしていた「コールタール」って何なんだろうとウィキペディアを見たら「石炭を高温乾留する際に生成される油状物質」という説明だった。
この造船所にはお土産物売り場が併設されていて、木工品が販売されていた。
少し迷って、お椀を二つ購入した。一つ2リアルだ。
ツアーメンバーではあとお二人、果物籠と言えばいいのか、変わった感じの木工用品を購入されている方がいらした。
本当に「作業場の片隅」という感じの売り場だったのにクレジットカードが使えて驚いた。
その後、スールの街のスークに行ったものの、まだ9時過ぎで開いているお店も少ないし、そもそも人通りが少ない。
添乗員さんが速攻で撤退を決めた。英断だ。
スークから10分くらい走ったところでバスが停まり、何かと思ったらオマニ・ハルワの専門店だった。
添乗員さんが「ちょっと買って来ます」と言うところを付いていったら、スプーンに一口ずつ味見させてくれた。
オマニ・ハルワは、固めにとろっとしていて、甘くて、刻んだナッツが入っていて、ちょっとスパイスの香りがする。
それほど癖はなく、コーヒーと合いそうだ。
このとき立ち寄ったお店では、コーヒーフレッシュを一回り大きくしたくらいの容器に詰め、それを20個くらい箱に入れてお土産用に売られていた、と思う。
添乗員さんが「買ってみなさんに食べていただこうと思いましたが、味見させてもらったし、何も買わない訳にも行かないので」とそのお土産用っぽい一箱を購入していた。
おいくらだったんだろう? 聞けば良かった。
アラビア海の海は綺麗である。
ハルワのお店から1時間くらいは海沿いを走り、その後、内陸に入って行く。
途中、昨日と同じようにランチをピックアップして走ることスールの街から1時間半くらいで、ワディ・シャアブに到着した。
ワディ・バニ・ハリッドよりもワディ・シャアブの方が観光地化しているし、「管理されている」という感じがある。
出発地点に駐車場があり、お手洗いがある。私は発見できなかったけれど、事前情報として更衣室もあると聞いた記憶がある。
更衣室は使用せず、バスの中でラッシュガードの上に着ていた服を脱ぎ、持って行く荷物を整理する。
駐車場からキャニオニングの開始地点に行くにはほんの数分、ボートに乗る。
そのボート乗り場の手前に防水バッグやライフジャケットを貸し出す屋台のようなお店が出ていた。なかなか商魂たくましい。
リュックを持ち、今日は道中で水に入らなくていいので失くさないだろうと帽子を被っている。
配付されたライフジャケットを着ると暑いような気がして、手に持って歩く。
歩き始めてしばらくは、途中にはデーツとバナナのプランテーションも作られているし、何故かロバが繋がれていたりしていて、ほとんど生活道である。
昨日のようなアドベンチャー感はまだない。
渓谷の底を歩いているとはいえ、道というかコースが整えられ、アップダウンはほとんどなく平らだ。
楽勝である。
時々、歩いているところよりもさらに底に川が見えたり、水のすぐ近くを歩いたり渡ったりする箇所もあるものの、水に入る必要はない。
お散歩気分で歩いて行くことができる。
歩き始めて1時間強で、歩いて行ける最後のポイントに到着した。
ここまで背負ってきた荷物はガイドさんが見ていてくれると言われ、皆の分をまとめて置く。
ライフジャケットを着込み、カメラだけ持って、この水の無香、洞窟の奥にある滝を目指して水に入った。
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