京都旅行記(2024)2日目
2024年11月30日(土曜日)
朝、5時45分くらいに目が覚め、「清水寺は6時から拝観できるけど、今から散歩がてら行くとかあり得ない」と一瞬で決めて二度寝を決め込んだ。それから、7時に掛けた目覚ましが鳴るまで熟睡した。
部屋中に広げた荷物を簡単にまとめ、朝食をいただこうと8時頃に1階のラウンジに降りた。
「コンチネンタルブレックファスト」ということだけれど、オレンジジュースに牛乳、キャロットパン、レーズンパン、クロワッサン、和風ドレッシングがかけられたサラダとコーンフレーク、ヨーグルト、ハチミツにコーヒーをお願いする。フルーツもあって、十分だ。お腹いっぱいになった。
ラウンジには他の客様もいらして、外国人と日本人と半々くらいという感じだろうか。
食休みをして、最後の荷造りと身支度をし、母に電話を入れる。
9時半にチェックアウトした。
といっても、宿泊代はチェックインの際に先に支払っているし、鍵を返すだけである。オーナーと思われるフロントにいた方に「何か要望はありましたか?」と聞かれ、しばし考えて「浴室に椅子と洗い桶があると嬉しいかも」とお伝えしたところ、「個人的にはもの凄く分かるけれど、外国人のお客様にあまり歓迎されないことと、管理が大変でなかなか実現は難しい」というお話だった。
旅行で京都に来たときは概ねJRで移動していて、考えてみると鴨川縁を歩いたのは初めてだと思う。
ミラコロを転がして鴨川を渡り、アトリエ・シムラの京都本店に向かった。
そもそも今回の旅行の目的は、この日の10時から16時まで開催される、アトリエ・シムラの機織りワークショップに参加することだ。
開始10分くらい前に到着したところ、私が一番乗りだった。
成城でのワークショップに参加したことは何度かあるものの、京都本店でのワークショップに参加するのはもちろん初めてだ。
行ってみると、京都本店の方が参加人数が絞られていて、縦糸が白と薄いグレーの2色になっている織機が1台、白1色の織機が2台、最大3人というこじんまりとした教室だった。
軽く説明があり、軽く自己紹介をして、織り始める。
お一方は大津、お一方は大阪から来たとおっしゃっていたように思う。毎月のように来ているとおっしゃる方と、今回が初めてか2回目という方だったと思う。
機織りをしているとしゃべる余裕もなく、ひたすら織り続ける。無心になれるところが良いと思う。
毎回、この織機が家に欲しいと思うけれど、毎回、自分で縦糸をかけられるようになる日は遠いだろうから織機だけあっても仕方がないですね、と思う。
11月のテーマは「紅葉を織る」だった。
紅葉ならば、昨日にあちこちで堪能している。
それぞれの織機のそばに赤系を中心に糸が用意されており、さらに欲しい色味があったら出しますとおっしゃっていただいた。
今年は臭木が不作だったそうで、「僅かですが」と臭木で染めた水色の糸が用意されており、何だか織り入れなくちゃという気持ちになって来る。
赤を中心にしようということは決めていて、あとはグラデーションにできるといいなと思いつつ、織ってゆく。
2時間目一杯織って、12時過ぎに昼休憩になった。
四条河原町の交差点にも近い場所にあるので、お昼ごはんを食べる場所には事欠かない。京都っぽく錦市場まで行ってお昼ごはんを食べようかとも思ったけれど意外と遠そうだし混雑していて昼食難民になるのも困るし、織りの時間を長めに確保したいということもあって、牛カツ京都勝牛四条河原町店に行った。
カウンターの一人席があって有り難い。
メニューに「定番」と書かれていた牛サーロインかつ膳をお願いした。
牛カツはレアに仕上げられており、個々に用意された卓上コンロで焼き加減を調整して食べることができる。ごはん、お味噌汁が付き、つけだれがたくさん用意されている。
三連のお皿には出汁しょうゆ、山椒塩、牛カツソースが並び、ソースにはテーブルにあるすりごまを入れる。
左奥は京カレーつけ汁、京玉(出汁の効いた温泉卵)だ。多いかなと思ったけれど、あっという間にペロッと食べ終えた。サイズを「大」にしても行けたと思う。
SUICAで支払おうとしたら対応していないというお話だった。SUICAがガラパゴス状態で使えるお店が減っているという感じのニュースをネットで読んだような記憶がうっすらある。こういうところで影響があるとは思わなかった。
時代は電子マネー、なのだと思う。
私が愛用するものは、概ね廃れる傾向にある。悲しい。
本当にパクパクと食べ進めて若干時間の余裕があったので周辺を散歩していたら、葱や平吉 高瀬川」というお店の入口に20人近い行列ができていた。調べたら、ランチでとろろの定食や天ぷらを食べられるらしい。
特に「葱」をフューチャーしてはいないようだ。
機会があったらお昼ごはんをいただきに行ってみたいと思う。
午後も引き続きがんがん織り進める。緊張しすぎて背中が痛い。
私はどうにも雑な性格が直らず、特に布の端の処理がぼろぼろだ。丁寧に織れば綺麗な端になる筈が、私が織った布の端は糸がぴょんぴょん飛び出たり、長く糸が引っ張られて輪っかになったりしている。
気をつけて織っている筈なのにこの体たらくだ。
赤は主に蘇芳で染めた糸と茜で染めた糸を使った。
蘇芳も茜も赤い糸で、蘇芳だけ茜だけで織っているときは「赤」に見えるのに、蘇芳と茜を近いところに織り入れると、蘇芳の赤が紫がかって見えてくる。想定外だよと思う。
13時から15時半くらいまで織り、先生に織り終わりの端の処理をしていただいている間にアンケートを書き、11月でお店が8周年を迎えたというお話で、記念に草木染めのマスクをいただき、ワークショップは終了となった。
お一人が「織った布でティッシュカバーを作ったりしている」とおっしゃっていたので「織った布って切ってもほつれてきたりしませんか?」と先生とお二人にお聞きしたところ、間髪入れずに「ほつれます」という答えが返ってきた。
やはりそうか、そうですよね、と思う。
切るときには、予め裾上げテープを貼っておいたり、端ミシンをかけておいたりした方が良いというお話だった。
お昼に歩いていたとき、バス停で来たバスに乗りきれずに次のバスを待つ人々を見かけていたので、「バスに乗らずに京都駅に行くにはどうしたらいいでしょう」とお聞きしたところ、「四条駅まで歩いて、地下鉄烏丸線に乗れば2駅よ」というお答えで、ミラコロを転がしつつも散歩を兼ねて四条通を歩いて行った。
道筋には円山応挙宅址などもあったらしい。全く気がつかなかった。
また、方向音痴の本領発揮で、錦市場は四条通と交差していると思い込んでいて「錦市場を見かけたら寄り道する」ことも当然叶わず、おとなしく京都駅に向かった。
お土産らしきものはコーヒー豆とお線香しか購入していない。
16時45分から45分くらいJR京都伊勢丹の地下をうろうろし、楽味京都のお漬物(半割大根、千枚漬け2種)、アンリ・シャルパンティエ-ハナレ-の抹茶スイーツのアソートボックス、七條甘春堂の栗づくし「和風のモンブラン」と、夕食用のお弁当を購入した。
その後、18時過ぎののぞみの指定席を購入し、新幹線の改札に移動する途中、京都の手作りの品を集めたようなイベントショップにふらふらと吸い寄せられ、中村ローソクの手描き蝋燭を購入する。
新幹線の改札を通った後、あずき処 宝泉堂のカフェが珍しく空いていたので近寄ってみたら、17時45分ラストオーダー・18時閉店ですでに受付が終了していた。あまりにも残念だったので、併設の売店で賀茂栗を購入する。
流石に買いすぎだよと遅すぎる反省をし、夕食のお弁当用にペットボトルのほうじ茶を購入してお買い物を切り上げた。
少しでも空いていることを願って新大阪発ののぞみを選び、かつ3席並びのうち窓側の席だけ埋まっている列の通路側を選んだら、真ん中の席はずっと空席だった。有り難い。
名古屋を過ぎたところで、お隣に人が来ることはないと確定したので、夕食を食べ始めた。先ほどJR京都伊勢丹の地下で購入した、つぶら乃の京だし巻き玉子&国産牛肉と九条葱の薄焼き玉子サンドイッチである。
蓋を開けたときにも思ったけれど、結構たくさん。そして、国産牛肉と九条葱の薄焼き玉子のサンドイッチの方は、バター感も強い。贅沢なお味である。このお弁当で、いくつ卵を使っているのかと思うと若干コワイ。
夕食を美味しくいただいた後は品川まで爆睡し、品川で新幹線を降りて乗り換え、帰宅した。
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