瀧原宮旅行記1日目
2026年6月5日(金曜日)
朝、7時前に家を出て8時半になる前に東京駅に到着した。
通勤電車の一番混む時間帯に、厳選したとは言え大きめのリュックを持っていて申し訳ない。
東京駅でお昼ごはん用に神戸 淡路屋のすきやき弁当を購入する。「軽く済まそう」と思っていた筈なのに、とんでもなくガッツリとしたお弁当を選んでいる。謎だ。
ぷらっとこだま特典で売店で飲み物を購入することができ、ここは健康のために特茶を選んだ。
新幹線改札口で登録しておいたsuicaをかざしたら、列車番号や号車、席番号が書かれた紙が出てきた。慌ててメモってこなくても大丈夫だったらしい。納得の仕組みである。
現在の気温は20度で、半袖Tシャツの上に長袖シャツを羽織ってちょうどいいくらいだ。
東京駅8時57分発のこだま811号に乗車し、名古屋に向かう。
外は青空も見えていたものの、富士山は狙ったようにすっぽりと雲に隠れてしまっていた。残念である。
ずっと雨の予報だったのだから、青空が見えているだけで御の字だ。
お隣の席の方は小田原で降りて行き、その後はずっと空席だった。有難い。
心置きなく、すきやき弁当を広げていただいた。
ちょうど同じときに私の斜め前に座っていた女性が、缶の濃いハイボールを飲みつつナゲットを摘まんでいて、何て格好いいんでしょう! と思う。オトナだ。
そうこうしているうちに11時37分に名古屋に到着し、快速みえの切符を購入すべく券売機に向かう。
向かったものの買い方がよく分からない。三瀬谷までの切符を購入したいだけなのだが、そもそも行き先として三瀬谷を選べない。路線図にも載っていない。
快速みえは途中で伊勢鉄道に乗り入れるため、他社線経由の切符を買う必要があることまではネットで予習できたものの、もう少し詰めておく必要があったらしい。
しばしうろうろした挙げ句、指定券券売機で購入できることが判明し、ついでに多気までの指定席を押さえた。
名鉄名古屋駅に移動し、11時55分発の電車で熱田神宮に向かう。
駅を出て少し歩くと熱田神宮の東門がある。もうその辺りからびっしりと屋台が並んでいる。毎年6月5日は熱田まつりの日なのだ。
熱田まつりの本命というか最大の盛り上がりは夜の花火のようで、昼過ぎの時間帯はそれほど混雑はしていない。
正門から入ろうと思っていた筈がうっかり東門からそのまま入ってしまい、参道を歩いて正門まで歩いて入り直すことにした。若干、間抜けである。
その参道沿いにももちろん屋台がびっしりと並んでいる。
トルネードポテトって初めて見たわ、とか、最近の綿あめはカップに入って販売されているのね、とか、チョコバナナの屋台が多すぎない? とか、冷凍みかんの屋台があるよ・・・、とか、懐かしかったり目新しかったりなかなか楽しい。
ここでお昼ごはんにしても良かったかも、おやつくらいは食べちゃう? と誘惑に負けそうになりつつ、まずはお参りせねばと参道を歩く。
もらって来た熱田神宮の境内案内図に「正門」「東門」と書いてあるのでそう書いているけど、神社で正門、という言い方に違和感があるのは私だけか。
それはともかく、正門を入ってすぐの左手に別宮八剱宮と上知我麻神社があり、まずお参りした。
別宮八剱宮は熱田神宮本宮と同じ神様をお祀りしているそうだ。神事などもほぼ同等に行われるという。
この八剱宮にお参りしたとき、手を合わせて顔を上げたちょうどそのときに風が吹いて白い布がふわっと揺れて、何だかいいことがありそうな気がした。大歓迎とは行かずとも、お参りを許された、という感じがある。嬉しい。
そのまま、お隣というか90度向きを変えて上知我麻神社にもお参りする。お参りしたときは知らなかったけれど、今、改めて境内案内図を見てみたら、こちらは「知恵の文殊様」と呼ばれている、学業成就や命名の神様がいらっしゃるらしい。
甥っ子たちにお守りを買ってあげれば良かったかしらと思う。
写真左が別宮八剱宮、右が上知我麻神社である。


お参りし、御朱印をいただこうと社務所に行って御朱印帳を差し出したところ、「これから本宮にお参りされますか?」「本宮の御朱印の場所を空けておきますか?」と聞かれた。
なるほど、本来は先に本宮にお参りすべきだったのだなと思いつつ「お願いします」と答えた。
御朱印を押したところに挟んでいただいた案内によると、本宮、こちらの別宮と摂社の他に、熱田神宮境内の外に主立った摂社が二社あるそうだ。高座結御子神社と氷上姉子神社がその摂社で、機会があったらお参りしようと思う。
参道に戻って進むと、少し外れたところに二十五丁橋という石橋があった。真ん中は金網で覆って直接石橋を踏まずに渡れるようになっている。
名古屋最古の石橋で、名古屋甚句では西行法師が腰掛けて四方を見回しこんなに涼しい宮を誰が熱田と名付けたのかと言ったというような逸話が入っているのだと看板に書かれていた。
西行法師がいらっしゃった頃は涼しかったのだろう。今は暑い。
橋を渡ったすぐ先がくさなぎ広場で、売店があったり、池があったり、オブジェがあったり、いわゆる「憩いの場」になっている。
池ではアヤメ(菖蒲の可能性もある)が咲いていた。
参道に戻ってさらに進むと左手に大きな楠があった。
境内に7本の大きな楠があり、そのうちの1本であると同時に、「弘法大師お手植え」と伝わっているそうだ。怪しい。
弘法大師お手植えの真偽はともかくとして、樹齢1000年以上というのは確からしい。
ボランティアガイド風の年配の男性が写真を見せて何かを説明していらしたと思うのだけど、それが何だったのか思い出せない。洞の中に何か生き物がいたとかそういう話だったような気がする。
本宮にお参りし、その後、13時から拝殿前で行われた「棒の手」を見学した。
熱田まつり奉納行事表によると、「愛知県棒の手保存会連合会による奉納演武」で、内部事情は全く分からないながら、二つのグループというか流派があるらしく、その二つの流派がそれぞれ同時に説明し、演武を行うので、説明はほぼほぼ聞き取れない。
譲り合うとか、交互に行うとか、そういうことにはならないもんだろうかと勝手なことを思いつつ見学する。
そもそも「棒の手」がなんぞやということもよく分かっていないけれども、見学しているとなかなか激しかったり美しかったりして、見学の姿勢として正しいかどうかは甚だ謎だけれども楽しくて、結局、最初から最後まで見てしまった。
多分、全体で45分くらいだったと思う。






その後、御朱印をいただいた。
思ったより混雑しておらず、3人目くらいだったと思う。
授与所では御朱印帳も売られていて、もの凄く前に伊勢神宮で購入した御朱印帳と同じ種類というのか、同じシリーズの色違いの御朱印帳だったと思う。
実はこのとき私は出雲大社で購入した御朱印帳を持参していて、伊勢神宮に近いのは出雲大社より熱田神宮だったのかなと思った。
御朱印帳の大きさや、その商売っ気のなさが同じだし、御朱印自体も伊勢神宮のものと熱田神宮のものはよく似ている。「奉納」の文字にお宮の名前のみの大きめの印、日付、以上である。
そういえば、名前だって「神宮」の部分は同じだ。
そのうち、明治神宮にお参りして御朱印をいただこうかしらと思った。同じくシンプルな御朱印だったら、私の仮説は証明される(?)筈だ。
じっくり棒の手を見学した分、ちょっと気になっていた宝物館や「剣の宝庫 草薙館」に入る時間はなく、泣く泣く熱田神宮を後にして、名鉄の神宮前駅に戻った。
草薙剣はパスしても、屋台の買い食いを我慢しても、きよめ餅総本家の名鉄神宮駅前売店・喫茶部に立ち寄っておやつをいただきたかったのだから仕方がない。
14時だから少し早めのおやつに、ここはもちろん、きよめ餅とお抹茶のセットをお願いした。
きよめ餅は、こしあんのもの(これがいわゆるプレーンである)、栗が入ったもの、季節限定の抹茶餡のものの3種類がある。
お抹茶でいただくのだしと思い、栗入りのセットを頼んで、ひとつをプレーンのものに交換していただいた。
このきよめ餅が美味しい。かなり美味しい。
お餅の部分はふわふわもちもちと柔らかく、こしあんはかなり上品な甘さである。栗入りの方は「栗入り」の名のとおりで結構大きな栗一粒が入っている。贅沢だ。
お抹茶をいただきつつ二つをぺろりと平らげた。大満足である。
売店でお話を伺うと、「明日来れば本店とこのお店限定の黄な粉を買えるんだけどね」とおっしゃる。土日祝日限定で、熱田まつりの日は土日祝日と同様、とは行かないらしい。残念だ。
お店の方は、6月末までの販売という季節限定の抹茶餡のきよめ餅をお勧めしてくださる。
お店でいただかなかった抹茶餡のきよめ餅をお土産にすることに決め、でも今買ってしまうと重いので、名古屋駅でも購入できることを確認して見送った。
ちなみに、サイトで確認してみたら、夏季限定のきよめ餅は「れもんきよめ餅」だった。抹茶餡をいただけてラッキーだった。
名鉄で名古屋駅まで戻り、高島屋で今日の夕食と明日の朝食を調達する。
本日の宿である、フェアフィールド・バイ・マリオット・三重奥伊勢おおだいでは、朝食はお弁当のサービスがあるもののホテル内にレストランがなく、代わりにオーブントースターや電子レンジを備えたミニキッチンがロビーに併設されている。少し歩けばイオンスーパーがあるけれど、折角だから名古屋で鰻を買って行こうではないかという算段だ。
高島屋の地下に行き、まずはうなぎ しら河で、夕食用のひつまぶし弁当とお茶漬け用お出汁を購入する。ちょうど焼き上がったところだったらしく、待たずに買えてほっとする。
明日の朝食用には、しら河の目の前にあったマツウラ ベーカリーでだし巻き玉子入りキーマカレーぱんと白玉団子入り あんぱんを購入した。
両方揚げパンだ・・・と思いつつ、いつもという訳ではないし! と心の中で言い訳する。
この辺りで時間切れとなり、15時37分名古屋発の快速みえに乗車した。
2両編成で、指定席は1両の半分くらい、指定席に空きはありつつ、列車全体としては結構な混み具合である。この混雑を見て、その場で指定席券を買う方がいらっしゃったくらいだ。
電車に乗ったら疲れが出て、5〜6分遅れで乗換駅の多気に着くまで爆睡した。
多気駅では駅のホーム上にある待合室で30分ほど電車待ちをし、17時38分発の新宮行きの普通電車に乗り換えた。
2両編成の列車はほとんど高校生で埋まっている。
30分弱で三瀬谷駅に到着した。ホームから本日の宿であるホテルが見えているのに道がない。とりあえず改札を出ると、一緒に降りた高校生達はそれぞれ迎えに来てくれていた車に乗り込んであっという間に取り残されてしまった。道を聞く相手もいない。
iPadを取り出して道を確認し、かなり迂回して線路を渡り、無事にホテルにチェックインできた。
チェックインの際に「瀧原宮に行きたいのですが」と相談したところ、「いいですね。磁場ゼロってYouTubeなどでも話題になっているそうですよ」と返ってきた。磁場ゼロが「じばぜろ」に聞こえて、最初は何のことだか分からなかった。今でも分からない。磁場ゼロって何なんだ。
それはともかく、私が聞きたいのは磁場ではなく交通手段である。
「歩くのがお好きでしたら、ここから歩く方もいらっしゃいますよ」と言われた。想定外の回答である。後になって思えば、恐らく三瀬谷駅近くから熊野古道が瀧原宮まで続いているのだと思う。
あとは、電車で滝原駅まで行って歩くか、ここからタクシーか、選択肢はやはり多くない。当然のことながら駅前にタクシーは常駐しておらず電話で予約する必要があるという。タクシー会社の電話番号を教えていただいた。
とりあえず、お部屋に入って荷物を置く。
なかなかいい感じで、3月に宿泊したヒルトン長崎と同様に、洗面台と部屋の間に仕切りはなく、引き戸を閉めて分けられるようになっている。
湯船がなくシャワーのみなのは残念だけれど、窓際には固めのソファがあって居心地がいい。テーブルもある。ベッドの真正面にテレビがあるのも良い。
一息付くと居着いてしまいそうなので、すぐにイオンに買い出しに出かける。
今夜のフルーツと明日の朝のヨーグルト、そういえば存在を忘れていたお出汁を温めるための器を購入する。ミニキッチンに紙製の器は用意されていたけれど、電子レンジでは使えないと注意書きがあったのだ。
お買い物から戻ったら夕食の準備である。ひつまぶし弁当を電子レンジで温め、お出汁も買って来た容れ物に移し替えて温める。
熱湯で用意されていたインスタントの味噌汁を作る。
トレイがあったのでお借りして温めたものを載せて歩いていたら、 フロントの方がエレベータのボタンを押してくださった。親切である。
お部屋のポットでお湯を沸かしてお茶を入れ、もしかしてこのポットでお出汁を沸かしちゃえば良かったんじゃないかと反省しつつ、夕食をいただく。
もちろん最後はお茶漬けにし、ミニキッチンでいただいてきたスプーンで綺麗さっぱりいただいた。
食休みした後でシャワーを浴び、冷蔵庫で冷やしておいたスイカをデザートにいただく。
テレビを見たり、iPadで遊んだり、メモを付けたりしつつ寛いで、23時過ぎに就寝した。
明日は早起きだ。
-> 瀧原宮旅行記2日目
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- プロフィール写真を変える(長崎)(2026.08.08)
- 瀧原宮旅行記の入口を作る(2026.08.09)
- 無事、帰宅する(作並温泉)(2026.08.03)
- 作並温泉に出発する(2026.08.02)
- 瀧原宮旅行記2日目(2026.07.26)
「*202606瀧原宮の始末」カテゴリの記事
- 瀧原宮旅行記の入口を作る(2026.08.09)
- 瀧原宮旅行記2日目(2026.07.26)
- 瀧原宮旅行記1日目(2026.07.18)
- 無事、帰宅する(瀧原宮)(2026.06.06)


コメント