2021.07.23

「お一人さま逃亡温泉」を読む

 2021年7月、加藤亜由子 著「お一人さま逃亡温泉」を読んで、写真をとっくりと見た。
 タイトルのとおり、著者が「心身スッキリ浄化」するために出かけた、割と秘湯度の高い温泉の数々が文章と写真で紹介されている。

 うーん、いいなぁ、行ってみたいなぁ、公共交通機関で旅する身としてはもう少し最寄り駅から行きやすいといいなぁという温泉の数々が並んでいる。
 一人旅は平気だし、結構な宿代をお支払いすることもあるのに、何故か「タクシーに乗る」ことが究極の贅沢に感じられる性分なので、「駅からタクシーで30分」といった立地は、私にとってかなりハードルが高い。
 しかし、そのハードルを乗り越えても行ってみたいと思える温泉たちである。

 お湯や眺めに加えて、宿の方、番台にいらっしゃる方、共同湯に入りにきている方々に味がある。
 そういった方々とのやりとりをしている著者に味があると言うべきか。
 著者以外に、この本に若者は登場していない気がする。
 そういう意味で「あと何年、続けてくださるだろう」という心配も浮かぶ。

 次に行きたい温泉の候補がまた増えた。

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2021.07.11

「旅の絵本Ⅲ」を読む

 2021年7月、安野光雅さんの「旅の絵本 Ⅲ」を読んだ。
 3冊目はイギリスが舞台である。
 読んだというか、眺めた。眺めたというより、じーっと見たというのが近いと思う。

 イギリスときたら、シェイクスピアとピーターラビットでしょう! と思っていたら、ご本人の解説によるとむしろ「マザーグース」からやってきた絵が多いらしい。
 マザーグースを読もうかしら、読めるかしら、と思った。

 私が見つけた「隠されたものたち」と「どこだか分かった!」ものたちを書いておこうと思う。

 ドーバー海峡
 ピーターラビット?

 ピーターパンとティンカー・ベル

 ニュートン
 ジャックと豆の木

 アリスとチェシャ・キャット(不思議の国のアリス)
 ストーン・ヘンジ

 時計を持った白ウサギ(不思議の国のアリス)

 触ったものが全部金になっちゃう王子(物語のタイトルが思い出せない)
 クマのプーさん?

 ロンドン橋
 タワーブリッジ
 長靴を履いた猫

 ビッグベン
 ピーターパン
 リバティ・デパート(多分)

 ピカデリーサーカス

 トラファルガー広場
 似顔絵(右端だけチャーチルと分かった)
 刑事コロンボとシャーロックホームズ

 ヴェニスの商人
 マクベス
 クマのプーさん?

 ロミオとジュリエット
 ジョニー・ウォーカー?

 ジョニー・ウォーカー?
 頭をロバに変えられてしまった職人(夏の夜の夢)
 ネッシー

 ドリトル先生
 クマのプーさん?

 ロイヤルウエディング

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2021.07.04

「今日も世界の果てまでひとりっぷ4 爆バイイング編」を読む

 2021年7月、「今日も世界の果てまでひとりっぷ4 爆バイイング編」を読んだ。
 読んだというか、眺めた。
 シリーズ5冊の中でもかなり写真多めだと思う。

 タイトルの通り、これまで旅した際に買った物をひたすら写真に撮って感想を書き込んだ本である。
 表紙に「稀代の旅バカは、稀代の買い物バカだった!!!」と書いてあり、看板に偽りなしという感じだ。
 とにかく、買った物が並べてある。

 その「買った物」が何というか偏りまくっているのが可笑しい。
 食べ物は消費してしまっているだろうから少ない。
 服と民芸品がメインである。あと、食器も。

 いずれにしても私は多分買わないなぁというものが多くて、逆に面白い。
 「同じものを買いたい!」と思っても、具体的なお店の名前や場所、お値段の記載はほぼないので、逆に欲しいものがあまりなくて良かったなぁと思う。
 こういう形で本を出すことは想定していなかっただろうし、多くはご本人も「買った店」や「買った値段」を覚えていないのではあるまいか。

 そして、きっと広いお宅に住んでいるんだろうなぁ、これだけの「モノ」をしまっておけるって凄すぎる、もししまわずに飾ってあるのだとするとさらに凄すぎると思った。

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2021.06.27

「旅の絵本 Ⅱ」を読む

 2021年6月、安野光雅さんの「旅の絵本 Ⅱ」を読んだ。
 こちらは、イタリアが舞台である。
 読んだというか、眺めた。眺めたというより、じーっと見たというのが近いと思う。

 表紙をパッと見たときの第一印象は「明るいわ!」だった。
 流石、イタリアである。全体として明るい。色のトーンが「旅の絵本」よりも3段階くらい明るい気がする。

 イタリア編には、もちろんローマのトレヴィの泉や、フィレンツェのドゥーモや、ヴェネツィアのゴンドラや、花祭りやなどが描かれている。
 同時に「キリスト教」がテーマのようで、聖書のエピソードがあちこちに散りばめてあった。

 どちらも馴染みが薄くて、なかなか見つけられないのがもどかしい。
 しかし、楽しい。

 アダムとイブがいたり、三賢人がいたり、マリアが受胎告知されていたり、最後の晩餐をしていたり、十字架にかけられたイエス・キリストがいたりする。

 「旅の絵本」に引き続いて絵画も隠されてもいるらしい。残念ながら私にはほとんど分からなかった。
 「この人はミレーかな」という画家を見つけたのと、花まつりの中にモナ・リザがいるなぁと思ったくらいだ。

 キリスト教をテーマに持ってきたからか、特にこの絵本の前半はお墓やお葬式っぽいシーンが多いように感じられた。
 そして、旅人は「旅の絵本」よりもさらにひっそりと存在していて、少しずつ探してしまった。

 また、じっくりゆっくり色々な何かを探したいと思う。

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2021.06.06

「旅の絵本」を読む

 2021年6月、安野光雅さんの「旅の絵本」を読んだ。
 読んだというか、眺めた。眺めたというより、じーっと見たというのが近いと思う。

 昔購入したという記憶がありつつ自宅では見つからず、どうやら手放してしまったようだ。
 2021年3月にテレビ東京の「新美の巨人たち」で取り上げられた 機会に、えいやっと9冊をセットで購入した。
 私はこの番組を見るまで、「旅の絵本」の道がずっと繋がっていることに気がついていなかった。

 1冊目の「旅の絵本」は、「中部ヨーロッパ」と銘打たれ、特定の国を旅している他の「旅の絵本」とは少し違う。
 時代も場所も少しずつ違う、安野光雅が旅してイメージを触発されたヨーロッパが描かれているのだと思う。

 また、この絵本には「だまし絵」が隠されていたり、パラパラ漫画が出来そうな箇所があったり、絵画や童話が隠されていたりする。
 そのうちいくつかは巻末にあるご本人の解説で語られている。
 昔は多分気がつかなかったなぁと思いつつ、今、見つけられた「絵画」と「童話」をメモしておくことにした。

  • 「アルルの跳ね橋」ゴッホ
  • 「グランド・ジャット島の日曜日の午後」スーラ
  • 「ハーメルンの笛吹き男」
  • 「裸の王様」
  • 「長靴を履いた猫」
  • 「ブレーメンの音楽隊」
  • 「おおきなかぶ」
  • 「ドン・キホーテ」
  • 「赤ずきん」
  • 「落ち穂拾い」ミレー
  • 「羊飼いの少女」ミレー
  • 「よくばりの犬(イソップ童話)」
  • 「晩鐘」ミレー

 まだまだ一杯隠れていると思う。
 こうした皆が知っている何かを探していると、「やけに引っ越しをしている人が多いな」とか、「たばこ屋の屋根が子供達の輪投げの的になっているよ」とか、「ヨーロッパでもお祭りには綿菓子が出たのかしら」とか「お店の看板が楽しい」とか、「プロポーズしている人がいるな」とか、番組でも片桐仁が笑っていた「湯浴みを覗こうとしているいたずら坊主」もいるし、決闘している男二人とそれを見守る女がいたりもする。
 色々な発見があってそれもまた楽しい。

 たびたびゆっくり読み返そうと思う。

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2021.05.05

「世界はもっと!ほしいモノにあふれてる ~バイヤーが教える極上の旅~ 2」を読む

 2021年5月、少し前に購入した「世界はもっと!ほしいモノにあふれてる ~バイヤーが教える極上の旅~ 2」を読んだ。
 NHK総合で毎週木曜日の22時30分から放映されている世界は欲しいモノにあふれてるの制作班が監修している書籍である。

 最近は番組を見ることはほとんどなく、この本で取り上げられている6人のバイヤーさん、六つの旅のうち、見覚えのある旅は一つもなかった。当たり前である。

 イギリスで郷土菓子を探したり、パリとベツレヘムでヴィンテージの牡丹を探したり。
 フィンランドの北欧食器は新しくオリジナル商品を作ったり、己で仕上げるべく宝石のルースを捜し回ったり。
 「コスパのいい」ワインを探して(結構たくさん)飲んだり、「人生を変える」メガネを提供すべく日本人にもあうメガネを探しまくったり。

 旅するときにはテーマを決めるとより楽しい面白い旅ができるという。
 バイヤーさん達の旅は究極のテーマ旅だ。
 それぞれ、買い付け以外の話はほとんど出てこない。
 メガネの回の小川氏が、「この店がなくなったらパリには来ないかも」くらいに言うカフェでタルトタタンを食べたのが、もしかして唯一の「買い付け以外」のエピソードなんじゃないかという気がするくらいだ。

 紙上旅行も楽しい。
 しかし、こういうその場の空気を強烈に発散している旅本を読み写真を眺め、益々、海外旅行に行きたくなった。

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2021.05.01

「ニッポン47都道府県正直観光案内」を読む

 2021年5月、宮田珠己著「ニッポン47都道府県正直観光案内」を読んだ。
 タイトルは観光案内だけれど、アクセス等々の紹介を放棄しているところからして「案内」ではない。
 著者が日本全国行ったり行かなかったり行っていなかったりする観光地を都道府県別に紹介している本である。

 宮田氏の著作なので、ご本人は「王道を狙って書いた」的なことをまえがきで主張しているものの、読んでみればかなり「個人的」かつ「マニアック」な基準に則って選別されているように見える。
 極く希に自分も行ったことのある観光地が登場すると、若干、複雑な気分になるくらいだ。

 キーワードは「アトラクション」と「奇観」ではなかろうか。

 この本を読んで「ぜひ**県の**を見に行ってみよう」とはなかなか思わない。
 そこを狙っているのではないと思う。

 旅先で「予定のスケジュールを全てこなしてしまったけれども時間がまだある」というときに思い出せると、自分からは決して出かけなかったような場所で趣深い(?)体験ができそうである。
 あるいは、私の一生の野望の一つが「47都道府県全てに泊まりがけの旅行に行く」ことなので、その野望達成に近づいた暁に貴重なヒントが得られるかも知れないと思った。

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2021.03.07

「京都深掘りさんぽ」を読む

 2021年3月、グレゴリ青山著「京都深掘りさんぽ」を読んだ。
 2017年に出版され、2020年秋に文庫化された際に情報がアップデートされているようだ。

 京都市出身亀山市在住のグレゴリ青山が「京都に詳しい」大学教授やベラルーシ人写真家や伝統工芸のライターや京町家の自宅をイベントスペースとして活用しようという女性ら「京都に詳しい」方々に、一歩踏み込んだ京都を案内してもらった記録のエッセイ漫画である。

 京都は好きだし行けば楽しいしいつか京都一周トレイルを歩ききるのが人生の目標の一つではあるものの、全く以て詳しくないので、読んでいて「こんなところもあるんだねー」という感じで楽しかった。
 東寺に歯の神様がいるなんて知らなかったよとか、みやこめっせってちょっと行ってみたいとか、鳥岩楼で親子丼が食べてみたいとか、京都駅周辺って意外と焼き物のお店が少なかったんだよね等々、「次に行くときにはぜひ」という情報もたくさんあった。

 楽しくふらふらと国内旅行できるようになる日を待ち望みつつ、予習に励もうと思う。

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2021.02.23

「世界はもっと!ほしいモノにあふれてる ~バイヤーが教える極上の旅~」を読む

 2021年2月、少し前に購入した「世界はもっと!ほしいモノにあふれてる ~バイヤーが教える極上の旅~」を読んだ。
 NHK総合で毎週木曜日に22時30分から放映されている世界は欲しいモノにあふれてるの制作班が監修している書籍である。

 ここに書くまでずっと「世界は欲しいモノ”で”あふれてる」だと思っていた。
 この一文字の差は結構大きいと思う。

 番組で拝見した記憶があったのは、ローカルチョコレートを求め歩く木野内さんという方の回で、他の四方は書籍で初めてお目にかかった。

 旅の本というよりは、バイヤーという仕事の本、という感じだ。
 しかし、「**を探し求める旅」というのは究極のテーマ旅でもある。
 ストイック過ぎて、あるいは情熱的過ぎて、とてもとても真似をしようとか参考にしようとか思うことはない。
 その分、自分が決して経験しそうにない旅を追体験できるのは嬉しい。

 バイヤーさんの旅は、「買い付けをする旅」というよりは「人と会う旅」なんだなと改めて思った。

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2021.02.13

「サンティアゴ巡礼の道」を読む

 2021年2月、檀ふみ(女優)、池田宗弘(彫刻家)、五十嵐見鳥(西洋美術史家)の三人が、それぞれの視点からサンティアゴ巡礼の道を語った本である。

 檀ふみは、テレビ番組の企画で「星の巡礼」を書いたパウロ・コエーリョ氏とともに、サンティアゴ・デ・コンポステーラから巡礼の道を逆に辿った際のあれこれをエッセイに綴っている。

 他のお二人の職業からしても分かるとおり、この本の主眼は「歩く」ところにもないし「巡礼路」自体にもない。
 サンティアゴ巡礼の道沿いにある、数々のロマネスク美術・建築の逸品たちを紹介するところにあると思う。
 巡礼の道だから、そこに宗教色が色濃く出るのは当然のことながら、やはり感心の中心は「美術」「造形」というところにあるように読める。
 写真も、道中の景色等々よりは、教会などの建築物に力を入れているように感じられる。

 そうと最初から割り切って読むと、「サンティアゴ巡礼の道」のある一つの楽しみ方、視点の持ち方という意味で参考になり楽しめる本だと思う。
 色々な人が色々な楽しみ方をする。それを受け止めて有り余る大きさが巡礼の道にはある。それでいいじゃないかと思う。

 歩く参考になるかと言われると多分ならないのだけれど、歩いている途中、この本で取り上げられていた教会等々にふと立ち寄ってこの本の写真や記述を思い出せたら、それは豊かな時間になるのじゃないかと思った。

 とりあえず、買ったまま読んでいない「星の巡礼」を読んでみようと思う。

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