「美しいものを見に行くツアーひとり参加」を読む
2025年4月、益田ミリ著「美しいものを見に行くツアーひとり参加を読んだ。
2011年から18年にかけて、6本の「美しいものを見に行く」ツアーに一人で参加したときの、旅行記というよりもエッセイである。
2017年に出版された単行本に、2018年に出かけたプリンスエドワード島の旅を加えて2020年に文庫になっている。
しみじみと見てしまったのは、ツアーの参加料金だ。
2011年に出かけた、北欧3カ国オーロラツアー8日間が、一人参加料金を含めて約320000円!
今、とてもとてもこのお値段でヨーロッパには出かけられないだろう。
隔世の感がある。
この他の「美しいもの」のラインアップは、ドイツのクリスマスマーケット、モンサンミッシェル、リオのカーニバル、台湾の平渓天燈祭、そしてプリンスエドワード島である。
例えば、「これから世界中で5つの美しいと思うものを自由に見に行って良し!」と言われたときに選ばれる場所は、人によって様々だし、同じ人だって年齢や環境によって変わってくるのだろうなと思ったりした。
今だったら自分は何を選ぶかなと考えてみたら、フェルメールの絵、ウユニ塩湖、サグラダ・ファミリア、ヒマラヤ、ブルーホールが浮かんだ。
我ながら自分らしいラインアップである。
ツアーに一人参加したときの「あるある」も語られていて共感したり、楽しく読んだ。
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