「ビバ!還暦 60歳海外ひとり旅はじめました」を読む
2024年7月、中道あん著「ビバ!還暦 60歳海外ひとり旅はじめました」を読んだ。
著者は50代で「国内ひとり旅」を始め、60歳記念にティファニーでアクセサリーを買おうとして「アクセサリーを買っても付けて行く場所がない」「せっかくアクセサリーを買っても、買った瞬間より気分が上がる瞬間はこの先ない」と気がついて、同じ予算で海外ひとり旅に行こうと決めた、らしい。
合理的なのか、突発的なのか、両方が混ざっている感じの方らしい。
あと、お金を稼いでいて、お金の使い方を心得ていらっしゃる方、という感じがする。「気に入ったお店の紹介」もあるし「普通だった」と店名を挙げつつバッサリ切っているお店もあって、信用度が上がる。
2023年11月に敢行した初海外ひとり旅であるパリ10日間の様子が詳細に語られている。
「旅行記」ではなく、「海外ひとり旅」という観点から情報として役立つように書かれていて読みやすい。
朝晩のお食事は基本的に張り込んだホテルのラウンジでいただき、外食は主にランチ。ランチは、現地ガイドの方や、旅程の一部を共有した友人と食べていることも多く、「完全にひとり」のランチは少なさそう。
現地ツアーでたまたま一緒になった方々とのランチの居心地の悪さが語られていて、うんうん分かる分かる、と思う。
お土産を購入したお店なども詳しく紹介されていて、なかなか楽しい。
10日間のパリ旅行の持ち物の話、準備の話、お金の話(これが書いてある本は少ない)があり、最後にまとめ的な感じで帰国してからの「振り返り」が綴られている。
一都市滞在型のひとり旅の一つの在り方だなと楽しく読んだ。
具体的な内容が多い分、いつまで現地で役立つ情報なのかという賞味期限がありそうだけれど、それはそれとして、ヨーロッパのどこかの都市に滞在する(ツアーでない)ひとり旅を計画するときにはじっくり読み返すことになりそうである。
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