伊香保温泉旅行記の入口を作る
ここは、2023年8月に、伊香保温泉に一人で行って来た旅行記の入口である。
当日朝に宿と行きの足を確保して出かけたという、私にしてはもの凄く思いつきかつ行き当たりばったりの旅行である。
そして、ほぼほぼ、ごはんを食べて温泉に浸かって乗り物に乗っていただけで、のんびりぼーっとしていた。
以下の日程をクリックすると、旅行記に飛べるようになっている。
ここは、2023年8月に、伊香保温泉に一人で行って来た旅行記の入口である。
当日朝に宿と行きの足を確保して出かけたという、私にしてはもの凄く思いつきかつ行き当たりばったりの旅行である。
そして、ほぼほぼ、ごはんを食べて温泉に浸かって乗り物に乗っていただけで、のんびりぼーっとしていた。
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2023年8月31日(木曜日)
1時半頃に目が覚めた。
もう一度眠ろうとするもののそのまま目が冴えてしまい、温泉に行くことにする。夜に眠れないことは想定していて、24時間温泉に入ることができるのも、こちらのお宿を選んだ理由の一つである。
もちろん、タブレットを見るまでもなく、現在使用中の浴室は一つもない。
廊下や階段を歩いていても、シンとして、当然のことながら人っ子一人いない。
そして、結構な雨音がしている。
夜中だし、温泉から上がったらせめてもう一眠りしたいし、柔らかいお湯の方が良かろうと「しろがねの湯」の、まだ利用していなかった「藤ウサギの湯」に行った。
昼間利用した「」とは浴槽の形が異なっていて、こちらは浴槽の半分が深さ15cmくらいになっている。ちょうどプールで子供用スペースを作っているような感じだ。
寝湯にするのにちょうどよい深さで、枕に当たるものがあればいいのになぁと思う。
あまり長湯して真夜中に湯あたりしても困るので、30分もかけずサクっと上がった。
意外と気分転換になったようで、部屋に戻って少し涼み、2〜3回目が覚めたものの冴えることはなく、朝まで眠ることができた。「適応症」の記載はなくてもさすがは温泉である。
7時前に起床し、今度は「朝風呂」としてこがねの湯を利用させてもらった。
タブレットを見ると使用されているのは1か所だけだった。他の方々はあまり温泉に入らないのか、私が入りすぎなのか、松本楼にお出かけされる方が多かったのか、いずれにしてもすいているのは有難い。
窓を開けると気持ち良い。意外と涼しい風が入ってきて、気持ち良く温泉を楽しんだ。
朝食は8時からでお願いしていた。
選べる中で一番早い時間にしたからか、私が一番乗りで、8時からが私とあと2組、8時半からが3組、全員が洋食を選んでいた。
他に、中華がゆのセットか、松本楼でのビュフェを選ぶことができる。
どなたかが中華を選んでらしたらぜひ見たい! と思っていたから、ちょっと残念である。
洋食のセットは、クロワッサンとトースト、ミネストローネ、オムレツとベーコンと野菜サラダ、メロンがお膳にセットされ、飲み物はドリンクバーで好きなものをいただくことができる。
冷たいものはオレンジジュースかジュースか牛乳、温かいものはコーヒー・紅茶が選べるようになっている。
ポーションのコーヒーが楽しそうで、エスプレッソではなくコーヒー向きと書かれたものを選んだ。美味しい。
30分以上かけてゆっくり朝食をいただき、お部屋に戻ってさらに用意されていたコーヒーメーカーでコーヒーを作っていただきながら、今日の予定を考える。
帰りに高崎に寄り道して「高崎パスタ」をいただくことを先に決定する。お腹はなかなか空かないだろうから、13時くらいにランチを食べたい。
11時3分「見晴下」発のバスで直接高崎駅に向かうことに決めた。
宿からも、「見晴下」バス停からも徒歩数分と近くに竹久夢二伊香保記念館がある。
10時にチェックアウトして1時間強を過ごす方法が思いつかず、少し早めの9時半にチェックアウトし、バスの時間まで見学することにした。
チェックアウトのとき、何人かの方がブログで絶賛していた、宿オリジナルのショートブレッドを購入した。
竹久夢二伊香保記念館は、かなり広い緑濃い敷地を持ち、その中に建物が点在している。
しかし、予約をしていないと、平日の場合、本館と夢二黒船館の2カ所のみの見学となるようだ。
入館すると荷物を預かってくださり、ちょうど黒船館の1階ホールで行われていた、100年くらい前のオルゴールとピアノの演奏をお勧めいただいた。
外を歩いているときに聞こえていた音楽は、毎30分に開始されるこちらのミニ演奏会の音だったらしい。
演奏を楽しんだ後で内部で行き来できる本館と黒船館を行ったり来たりして見学する。
竹久夢二が描いた絵はもちろん、竹久夢二が書いた手紙や、雑誌の装丁、庭園美術館風に整えられた「お館」のインテリアを楽しんだりした。
竹久夢二は伊香保温泉に滞在したことがあるそうで、榛名山をバックに赤い着物を着た女性(佐保姫)をの立ち姿を大きく描いた「榛名山賦」という絵がやはり印象に残る。
また、竹久夢二は、榛名湖畔に「榛名山美術研究所」を設立しようと、設立趣意書まで用意していたそうだ。しかし、本人が海外視察に行き、資金を全部使い切ってしまったらしい。描く絵とは違って豪快だ。
そして、ある意味「商売人」でもあったのだと思う。竹久夢二は結構な多才の人で、絵はもちろんのこと、作詞をしたり(そういえば「宵待草」は有名であった)、半襟などのデザインをしたり、本を書いたりもしていたらしい。
そんな展示もあって、意外と楽しめた。
なお、メインの展示館の一つとなっている「黒船館」の名称は、竹久夢二の「黒船屋」の絵に由来している。
竹久夢二伊香保記念館で所蔵しており、9月中旬の2週間のみ、事前予約制で特別公開されているそうだ。
11時3分「見晴下」バス停発の高崎駅行きバスに乗車した。
乗車したときはそこそこ人が乗っていたけれど、観光客っぽい多くの人は水沢観音で降車していた。観音様にお参りしに行ったというよりは、少し歩いたところに水沢うどんのお店が並んでおり、そちらにごはんを食べに行かれた過多が多かったように思う。
流石に12時前ではお腹が空いていなかったので、当初予定どおり、高崎駅に向かう。時刻表より少しだけ早く、12時15分に到着した。
もっとも、流石に路線バスで熟睡するのはなかなか難しいということが分かった。その分、特に特徴的な何かがあった訳ではないけれど、ボンヤリ車窓を眺めていられたのでいいことにしようと思う。
お昼は、高崎駅から徒歩数分のところにあるGruというレストランでいただいた。
高崎では「キング オブ パスタ」という催しが行われていて、こちらのレストランは2016年に「和豚もちぶたベーコンとマッシュルームのふわふわカプチーノ仕立て」で優勝している。
もちろんこちらのメニューをお願いした。
すべてのパスタに前菜盛り合わせとドリンクがついている。
前菜は温かい料理は温かいまま、冷たいお料理は冷たくして供されて嬉しい。
濃厚なキノコのソースに、マスカルポーネチーズをふわふわに泡立ててかけられているパスタも美味しい。
パンでソースも綺麗にいただいた。
高崎からは、14時5分発の特急で帰ろうと思っていたところ、レストランの店内で上手くネットに接続することができなかった。予約ができない。
13時28分発の快速電車に乗ったときと自宅到着時刻がほとんど変わらないことは分かっていたし、高崎駅周辺で特にやることもない。荷物と持ったままうろうろするのも面倒である。
それに、今回の旅行では「移動の車内で眠る」ことも目的の一つだったので、乗車時間が長いことに何の問題もない。
グリーン車を奮発して途中爆睡し、16時過ぎに帰宅した。
伊香保温泉旅行記1日目 <-
2023年8月30日(水曜日)
8月末、元々は手白澤温泉に行きたくてお休みの予定を入れていた。
しかし、雨に降られて山道を2時間歩くのは辛いなぁという気持ちもあり、天気予報とにらめっこしていたら、気が付いたときには満室になっていた。間抜けだ。
でも、体力的な不安もあったので、今回は行けなくて結果オーライだったと思う。
休みの予定を変えることが難しく、2日間は家に引き籠ろうと思っていたけれど、前日になって突然「温泉に行きたい!」という気持ちがムクムクと湧いてきた。
行ったことのない都道府県に行こうか、真夏で暑い今の時期ならぬる湯の温泉を目指そうか、美味しいごはんが食べられて部屋に温泉が付いている宿で贅沢しようか等々と調べつつ、直前に旅行を決めことなどなかったので思い切れず、そのまま寝てしまった。
8月30日朝、調べてみたら楽天トラベルで当日泊の予約が可能だった。
「やっぱり行こう」と決め、これから準備もするのだから近場にしておこうと決める。いくつかの候補の中から伊香保温泉に決め、まず宿を予約した。
えきねっとで、eチケットの利用で特急料金が35%offになることを発見し、「特急 草津・四万号」の指定券を確保した。この「草津・四万号」を始めとしてJR東日本の特急の多くが「指定席車両のみ」であることに驚く。
この時点で10時5分だった。
宿と行きの足を確保できたら、あとは荷造りして出発するだけだ。
今年1月に母と山中温泉に行った際の持ち物リストを見つつ、バッグに放り込んで行く。特に観光する予定はないのでカメラは持参しないことにし、しかしバタバタと準備をした結果、「手ぬぐい」「シートマスク」「はさみ」を忘れてしまった。どれも、なくても問題はないけれど、あれば便利なものたちである。
30分くらいで荷造りを終え、最寄り駅発11時5分の電車で出発した。多少の忘れ物は許容範囲である。
予定よりも少し早く上野駅に着くことができ、昼ごはんとして、イーション エキュート上野店のサラダとデリのいろいろセットと、琉球レモンサワーを購入した。ここでお弁当ではなくお酒のお供を買えるようになったのは進化(?)だと思う。
12時10分発、平日のお昼過ぎの車内はガラガラだ。発車してすぐ、食べ始め、飲み始める。
乗車したとき、「北に向かう電車で富士山を見ようと思ったら、席は“D”を選べば良かったのか!」と少し後悔した。
もっとも、私が座っていた列は私以外に誰もいなくて反対側の窓からの景色も見放題だったし、そもそも意外と雲が多くて富士山の姿はかけらも見ることができなかった。
13時50分、渋川駅に到着した。
駅の観光案内所やコンビニをチェックし、ペットボトルのお茶を買う。
そのまま、14時10分発伊香保温泉行きのバスに乗った。
伊香保温泉の、あの有名な石段までバスで20分くらいである。本日の宿は、その手前の「見晴下」バス停から歩いて2~3分のところにあり、最初は、チェックイン時刻には少し早いけれど、宿に直行してしまおうと思っていた。
バスが「見晴下」に到着したとき、年配のご夫婦が運転手さんに「この近くの宿はどっちに行けばいいのか」と質問し、運転手さんが「宿の名前は?」と聞き返し、ご夫婦が「バス停の近くだと聞いたんだけど、どうやって行けばいいのか」と再び質問し・・・、といったやりとりがあった。
「見晴下」バス停近くには複数の宿があるようだ。
そのやりとりを聞いているうちに、何だか降りるのが面倒くさくなったのと、伊香保の石段最寄りのバス停は「伊香保温泉」だということが分かったので、そのまま行ってしまうことにした。
渋川駅からのバスは、耳鳴りがするくらい標高を上げて来ていたので少し期待していたところ、やはり日傘で日差しを遮れば風が涼しく感じられた。
バス停後書くに「石段街」の看板があり、やけに急な坂方向に矢印が向いている。
覚悟を決め、こんな急坂ヒドイと思いつつ標識どおりに上がっていったら、伊香保神社まであと50段、という辺りの石段の途中に出た。そもそも、「伊香保温泉」バス停が石段全体の上から1/3くらいのところにあったらしい。
せっかくなので、そのまま石段を上がり、伊香保神社にお参りすることにした。
石段の途中に社務所のようなところがあり、「御朱印は土日祝日のみ」の貼り紙が出ている。ちょっと残念だ。
また、やはり石段の途中に手水場があって、コロナ禍のときに初詣に行った神社では閉鎖していたなぁ、こちらも再開したんだなぁとちょっと嬉しくなった。
境内には、「今、山を下りてきました」という感じのグループがいらっしゃった。榛名山を登っていらしたのだと思う。
そのグループが、「飲泉もできるという伊香保温泉の源泉がある」というような話をしていて、くっついて行ったら確かに標識が出ていたけれど、まず急坂を降りるようになっていたので諦めた。
歩く靴を履いていないし、急坂を登るのはバス停から石段途中までで十分である。
伊香保の石段は2010年にリニューアルされたそうで、きれいに整えられていて歩きやすい。
日傘を差すと風が涼しく感じられるので、逆に、他に日傘を差している人がほぼいなかったのが不思議だった。
石段の両側には、お土産物屋や食べ歩きできそうなお団子やアイスを売るお店、もちろん射的屋もある。
温泉宿や立ち寄り湯、結構な人数が並んで座っている足湯もあった。いや、流石にそれは暑いでしょうと思う。
帰ってきてから、石段には元々12の温泉宿があったそうで、その温泉宿が建っていた場所には干支の絵を描いた石がはめ込まれていたことを知った。行く前に調べていれば自分の干支の石を探したのに! と思う。
石段を降り切ったところには、「IKAHO」のオブジェがあった。
いかにも写真撮影スポットである。
渋川駅から伊香保温泉に行こうとした場合、私が乗ったバスとは別系統のバスもあり、そちらに乗れば「石段街」というバス停で降車して、ここ(石段の一番下)から石段を登ることができたようだ。
この辺は、やはり当日に出かけることを決めたのでリサーチが行き届かない。知らなくて良かったと思う。
そのまま道なりに下って行き、15時過ぎ、所要10分弱くらいで本日のお宿洋風旅館 ぴのんに到着した。
外観も、入口を入ったロビーも「洋風」である。
ウエルカムドリンクのゆず蜜も美味しい。のどにしみる。
夕食の時間を決め、朝食(洋食、中華、系列旅館でのバイキング)を選んで時間を決める。
館内の案内をしてもらい、3種類から選べる浴衣をいただいて、ロビーと同じフロアにある部屋の前まで案内してもらってチェックイン完了である。
シングルルームの予約が取れず、私が泊まったのはダブルルームである。
部屋はダブルベッドでほぼ一杯という感じだけれども、必要なもの・欲しいものはすべてあり、「気が利いている」という表現がぴったりくる。
温泉用の籠の中にバスタオルとタオルが入っており、この籠を持って行けば徒歩3分くらいのところにある系列の松本楼の施設を利用することができる。恐らくは外を歩くとき用の草履と、館内用のスリッパがある。
クリップ付きのハンガーもたくさんあるし、ファブリック用の消臭剤も空気清浄機もある。
窓際の長さいっぱいにカウンダ―デスクがあり、ベッド側にテレビが、反対側に椅子が置かれて足元には冷蔵庫、デスクの上に湯沸かしポット、コーヒーメーカー、ドライヤーが置かれている。
デスクの引き出しには、(タイトルを忘れてしまったけれど)本1冊と箱ティッシュ、お茶菓子のラスクとティーバッグとコーヒーが1杯分ずつ、マグカップが二つ用意されている。
こちらのお宿には、こがねの湯としろがねの湯とそれぞれのお湯を引いた2か所ずつあり、計4か所の浴室が空いていればいつでも貸し切りで利用することができる。
部屋にタブレットが置かれていて、浴室の鍵と連動しているらしい空き状況を確認できて便利だ。
以前はなかったらしいエレベータも設置されていて、私が泊まった部屋から近いところにあってこちらも便利だった。
私が泊まった部屋は1階にあり、温泉は地下2階の渡り廊下でつながった別棟にある。恐らくは斜面に建っていて、地下2階と行っても渡り廊下が戸外なのがそういえば面白い。
チェックインし、一息つく間もなく、ぱぱっと浴衣に着替え、早速温泉に行く。
夕食前に2回入ろう、1回目と2回目の間にいったん部屋に戻り、お茶を飲んでラスクをいただいて休憩しようと決め、浴衣に着替えてスリッパに履き替えていざ出陣である。
部屋でタブレットを見たときはすべて空いていたけれど、たどり着いてみると1か所が使用中だった。
最初は穏やかな湯がよろしかろうと、「しろがねの湯」のうち「月の桜」に行く。
お部屋と同様、温泉もかゆいところに手が届く感じに整えられている。
温泉分析表も貼られていた。しかし、「しろがねの湯」は、成分の表示はあるのに適応症の表示がない。「誇るほどの効能はないけど温泉です」ということなのだろうか?
ともかく、無色無臭のお湯だった。
「月の桜」では、この写真には写っていないけれど、窓側から見てこの浴槽の奥側にさらにちょっと広すぎるくらいのスペースがある。
また、この写真ではどうにも分かりにくいけれど、浴槽の一部が背もたれ付きのベンチのようになり、背もたれにはお湯が流されている。
最初にいきなりこのベンチに腰掛けたときには背中に流れるお湯が熱くて座っていられなかったけれど、いったんお湯に浸かって温まってから座りなおすと非常に具合が良い。
背もたれに流れるお湯がまず肩に当たり、重点的に肩を温めてくれて、肩凝り解消に良さそうだった。
本当にさっきは部屋に入るなり温泉に行ってしまったので、休みがてら、ポットでお湯を沸かし、用意されていた紅茶を入れ、ラスクをいただく。
紅茶はアールグレイで、自分からフレーバードティを飲むことはほぼないけれど、たまに飲むと美味しいわと思う。
次はどの浴室に行こうかなぁとタブレットを見ていたら、「15分経過」とか「30分経過」といった表示が出ることが分かった。
うっかり長湯しすぎないように気をつけなければと思う。
ちなみに、元々が大浴場だった「こがねの湯」の浴室2カ所は浴槽から脱衣所にある時計が見え、元々が貸切湯だった「しろがねの湯」の浴室2カ所は浴槽から脱衣所にある時計を見ることはできない。
17時前、今度は「こがねの湯」の「夢雛」という浴室に行った。
「こがねの湯」は、きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、動脈硬化症に特に効くらしい。「虚弱児童」が「症状」なのか疑問だけれど、何となく「しろがねの湯」よりも温泉ぽいではないかと思う。
実際、湯口などに温泉成分がびっしり付いていたし、お湯も「こがね色」というよりは黒っぽく見えた。
こちらは「しろがねの湯」とは異なり、加温も消毒もしていない、いわゆる「源泉掛け流し」である。嬉しい。
窓を開けると涼しく感じられる風が入ってきて、のんびり半身浴を楽しむことができた。
部屋に戻って少し涼み、浴衣のままだと落ち着かないのでTシャツとスカートに着替えて、18時から夕食である。
レストランに行くと自由席だと言われ、適当な席を選ぶ。
お食事は、予約のときに「ぴのんselect」を選んでいた。聞こえて来た限りでは、お客さんのほとんどは「ぴのんselect」をオーダーしていたようだ。
一人の人は、私の他にお一人、あと19時半からの方がお一人いらしたようだった。
2023年8月のコースは、こんな感じだった。
また、「シェフのおすすめワイン」として、その月のコースに合わせたワイン3種のセットがあり、そちらをお願いする。
白、ロゼ、赤だった。
前菜 オードブル庭園風
鴨の自家燻製
鮪の中華味噌漬け
武尊サーモン
帆立のグリエ
黄色いコリコリした食感の野菜が何かと思ったら、「生で食べられるカボチャ」だった。意外と甘さがなかったので気づけなかった。
びっくりだ。
スープ
冷製コーンスープ
食事は、ごはん、パン、蒸しパン(中華)から選ぶことができた。
撮りそびれてしまったパンは、ブールパンとクルミパンの2種類だった。
そして、パンを選ぶとメニューには記載がないスープが供された。多分、ごはんを選ぶと味噌汁がついてくるから、そちらとのバランスを考えているのだと思う。
意外とごはんを選んでいる方が多かったような気がした。
魚料理
鯛の蒸し物 クリームとバルサミコの2種ソース
口なおし
白桃のグラニテ
肉料理
牛ハラミのロースト ブラックペッパーソース
通常のコースだとお肉料理が豚肉になる。これが「ぴのんpremium」というさらに上のコースになると「上州牛」というブランド牛になる。
お肉にはラタトゥイユが添えられていて、そちらも美味しかった。
デザート
ブラマンジェ
プラムのパイ包み揚げバニラアイス添え
フルーツ(梨、巨峰)
コーヒー
1時間強で全ていただいた。
何かもう、とにかく美味しかった
19時半からお一人で召し上がっていた方が、飲み物にカヴァのハーフボトルを選んでいらして、それもありだわ! と思った。
お部屋にもどりベッドに寝転がって食休みである。
ベッドのヘッドボード側にコンセントがあって、iPadの充電に便利である。
iPadといえば、チェックインのときにコードとパスワードをいただいたお宿全体のwifiにはすぐ繋げることができたけれど、各お部屋ごとに用意されているwifiには上手く接続することができなかった。どうしてだろうと思う。
とりあえず繋がれば不便はないので、明日の予定を考えつつゴロゴロぼーっとした後、また浴衣に着替え、21時半過ぎに3回目の温泉に行った。
夕食前に行った「こがねの湯」の、もう一つの浴室が空いていたので「花雛」にした。
向きが違うだけで、多分、ほぼほぼ同じ造りだったと思う。
やはりお湯の色は黒っぽく見える。お湯に特に香りはしなかったと思うけれど、何となくヒノキっぽい香りを感じた。気のせいかもしれない。
湯口からお湯が注がれる音を聞きつつ、ぼんやりすることができた。
こちらのお湯は、「しろがねの湯」も「こがねの湯」も湯上がりすぐはそれほどでもないのに、お部屋に戻ったあたりでもの凄くぽかぽかしてきて、汗が噴き出してくる。
買って来たペットボトルのお茶を飲みつつ涼み、エアコンを調節して、23時半くらいに就寝した。
-> 伊香保温泉旅行記2日目
2023年8月30日から1泊2日で、伊香保温泉に一人旅してきた。
当日の朝に決めて、宿と行きの特急の指定券を取って出かけた。
こんなことをしたのは初めてだ。我ながらびっくりである。
何にも決めていなかったので、かなり行き当たりばったりの行程になった。iPadバンザイだ。
行程と言っても、宿に入る前に石段を少しだけ歩き、チェックアウトした後で竹久夢二伊香保記念館に立ち寄ったくらいである。
今回の旅行費用は約32000円だった。
ここには、交通費、宿代、飲食費が含まれているが、お土産代は含まれていない。
また、1日目の歩数は5893歩、2日目の歩数は7590歩だった。
宿と指定券を予約してから1時間で家を出たので、持ち物リストを作っている暇がなかった。
ついでに忘れ物もした。
今回の持ち物リストは以下に。
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