ちょうど1週間前に山寺ゆきのツアーを電話予約してから急に不安になり、でも「これで決めちゃっていいよね」と一緒に行く友人2人にしつこくしつこく確認し、3回くらい「OK」の返事をもらえたので、今日の職場帰りに旅行社に行って予約の確定と電車の指定と支払いをして来た。
我ながら優柔不断すぎる。しかも、阿呆だ。
ツアーといっても、今回申し込んだのは、行き帰りの新幹線と現地でのフリー切符と宿というセットである。
行き帰りの新幹線は指定席に乗ることができる。
行きの山形新幹線は山寺でお昼ご飯を食べようとしているのでほぼ特定され、調べてもらったら「ガラガラです」と言われて、あっさりと押さえることができた。
ところで、新幹線の座席が回転できなかったのはいつ頃の話だっただろうか。
私の記憶では、確か一両の半分が進行方向を向いて固定され、もう半分が進行方向とは逆向きに固定されている時期があったと思うのだ。
そういえば、座席を回転させたいと思う人数(つまり3人以上)で新幹線に乗るのは、5年前に那須塩原に行って以来かもしれない。
行きの新幹線の座席指定の話をしていて、
「新幹線の座席って回転できませんでしたよね?」
「いいえ、できます」
「そしたら、横一列に3人じゃなくて、回転して向かい合わせにできるように席を取ってください」
「満席になることはないと思いますし、他にも空席がある状態でこの(向かい合った4席のうちの残りの)席をわざわざ選ぶ方はいないと思いますが、でもどなたかがいらっしゃると気まずいかもしれませんね」
「進行方向に向いた方が2席ですか?」
「今のところそのようにお取りしていますが、席を回転させる方(つまり、進行方向とは逆向きになる方)を2席にする方が、回転させるときに他の方に声をかけなくていいので、やりやすいかも知れませんね。どうされますか?」
「(どっちにしても誰かがいたら気まずいのは一緒だし)多分、満席にはならないと思います。このまま確定してください」
という会話になり、ふと思い出したのだった。
帰りは仙台から東北新幹線で帰って来ることになるのだけれど、時間は未定だ。
「帰りの新幹線はどうしますか?」
「まだ時間は決まっていないんです。当日に指定席を取れますか?」
「これはツアーの設定なので、当日に指定券を取ることはできないんです」
「適当な新幹線の指定券を取っておいて、その新幹線に乗らずに自由席で帰ってくることもできますよね」
「可能ですが、そうすると指定券を取った後の電車でなければ自由席には乗れません。ツアーの設定なので、(通常は1回だけ無料で変更できるんですが)指定券の変更もできないんです」
「そうなんですか」
「1時間に1本見当で仙台始発のやまびこがあるので、10〜15分前に行って並べば自由席でも確実に座れますし、自由席だったら朝6時から何時の電車にも乗れます」
「そしたら自由席で発券してください」
というやりとりの末、帰りは自由席ということになった。
宿は駅から車で数分のところにあり、送迎もある筈なのでご自分で連絡を取って予約してください、ということだった。
この後のやりとりは、全て自力でこなしましょうということらしい。却って気が楽だ。
応対してくれたお兄さんは、私が「山寺に行きたくてこのツアーに申し込んだんです」と言うスキもないくらい、芭蕉の歌なども詠んじゃいつつ、強烈に「立石寺」をお勧めしてくれた。
さて、これで宿と足は確保できた。とにかく、行って泊まって帰ってくることはできる。